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【ブエルタ・ア・エスパーニャ2020 第13ステージ結果速報】勾配29%上りのある個人TTはログリッチが最速タイムで区間優勝、総合首位へ再浮上
サイクルNEWS by J SPORTS 編集部個人タイムトライアルで最速タイムを出したプリモシュ・ログリッチ
ロムスからエサロ見晴台までの33.7kmをあらそう個人タイムトライアル、ラスト1.8kmは平均勾配14.8%、最大勾配29%の激坂を駆け上がるレイアウト。第1走者のミカエル・ドゥラージュ(グルパマ・エフデジ)がスタートし、その後1分間隔で選手はスタートしていく。
ハリー・タンフィールド(アージェードゥーゼール・ラモンディアール)が48分52秒のタイムを出し、その4人後にスタートしたアレクサンダー・エドモンソン(ミッチェルトン・スコット)が28秒上回る48分24秒でフィニッシュ。レミ・カヴァニャ(ドゥクーニンク・クイックステップ)の47分37秒に抜かれるまでホットシートを温めた。
ネルソン・オリヴェイラ(モビスター チーム)が46分49秒、長らくターゲットタイムとなっていたカヴァニャを48秒更新し暫定首位へ。第1中間計測と第2計測でオリヴェイラと同タイムをマークしたウィリアム・バルタ(CCCチーム)が46分40秒フィニッシュ、上りの最終区間で9秒のタイム差をつけた。
プリモシュ・ログリッチ(チーム ユンボ・ヴィズマ)が緑色のスキンスーツで走り出すと、2分後に最終走者のリチャル・カラパス(イネオス グレナディアーズ)が出走した。総合3位につけるヒュー・カーシー(EFプロサイクリング)が47分04秒と暫定3位の好走を見せ、総合4位につけるダニエル・マーティン(イスラエル・スタートアップネイション)との総合タイム差を3秒から55秒差へ広げることに成功している。
ログリッチは第1中間計測でカラパスから4秒上回り、第2計測でもバルタから+17秒暫定3位、カラパスに19秒の差をつけて通過、激坂手前のバイク交換もスムーズに行われ最終区間を最速タイムの16分5秒でこなし、今大会4度目の区間優勝となる46分39秒でフィニッシュ、バルタを1秒差でかわした。カラパスは47分28秒、49秒遅れでフィニッシュ。マイヨ・ロホは39秒のタイム差をつけ再びログリッチへ移動した。
「久しぶりにタイムトライアルで勝てて嬉しい、もっと苦しむかと思ってたけれど脚があった、39秒遅れより39秒上回ってる方がいい」ログリッチ、勝利後インタビュー
Cycle*2020 ブエルタ・ア・エスパーニャ
第13ステージ ハイライト映像
第13ステージ結果
1 プリモシュ・ログリッチ(スロベニア/チーム ユンボ・ヴィズマ)in 00h 46' 39''
2 ウィリアム・バルタ(アメリカ/CCCチーム)+ 00h 00' 01''
3 ネルソン・オリヴェイラ(ポルトガル/モビスター チーム)+ 00h 00' 10''
4 ヒュー・カーシー(イギリス/EFプロサイクリング)+ 00h 00' 25''
5 ブルーノ・アーミライ(フランス/グルパマ・エフデジ)+ 00h 00' 41''
6 マティア・カッタネオ(イタリア/ドゥクーニンク・クイックステップ)+ 00h 00' 46''
7 リチャル・カラパス(エクアドル/イネオス グレナディアーズ)+ 00h 00' 49''
8 レミ・カヴァニャ(フランス/ドゥクーニンク・クイックステップ)+ 00h 00' 58''
9 ダビ・デラクルス(スペイン/UAEチームエミレーツ)+ 00h 00' 59''
10 ヤシャ・ズッタリン(ドイツ/チームサンウェブ)+ 00h 01' 07''
個人総合順位
1 プリモシュ・ログリッチ(スロベニア/チーム ユンボ・ヴィズマ)in 49h 16' 16''
2 リチャル・カラパス(エクアドル/イネオス グレナディアーズ)+ 00h 00' 39''
3 ヒュー・カーシー(イギリス/EFプロサイクリング)+ 00h 00' 47''
4 ダニエル・マーティン(アイルランド/イスラエル・スタートアップネイション)+ 00h 01' 42''
5 エンリク・マス(スペイン/モビスター チーム)+ 00h 03' 23''
6 ワウト・プールス(オランダ/チーム バーレーン・マクラーレン)+ 00h 06' 15''
7 フェリックス・グロスチャートナー(オーストリア/ボーラ・ハンスグローエ)+ 00h 07' 14''
8 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン/モビスター チーム)+ 00h 08' 39''
9 アレクサンドル・ウラソフ(ロシア/アスタナ プロチーム)+ 00h 08' 48''
10 ダビ・デラクルス(スペイン/UAEチームエミレーツ)+ 00h 09' 23''
ポイント賞
1 プリモシュ・ログリッチ(スロベニア/チーム ユンボ・ヴィズマ)172 pts
2 リチャル・カラパス(エクアドル/イネオス グレナディアーズ)113 pts
3 ダニエル・マーティン(アイルランド/イスラエル・スタートアップネイション)103 pts
山岳賞
1 ギヨーム・マルタン(フランス/コフィディス)76 pts
2 リチャル・カラパス(エクアドル/イネオス グレナディアーズ)30 pts
3 セップ・クス(アメリカ/チーム ユンボ・ヴィズマ)27 pts
ヤングライダー賞
1 エンリク・マス(スペイン/モビスター チーム)in 49h 19' 39''
2 アレクサンドル・ウラソフ(ロシア/アスタナ プロチーム)+ 00h 05' 25''
3 ダヴィ・ゴデュ(フランス/グルパマ・エフデジ)+ 00h 07' 22''
チーム総合順位
1 モビスター チーム(スペイン)in 148h 09' 15''
2 チーム ユンボ・ヴィズマ(オランダ)+ 00h 03' 50''
3 アスタナ プロチーム(カザフスタン)+ 00h 33' 52''
ステージ敢闘賞
なし
第13ステージのリタイア
なし
コースマップ
第14ステージ 11月4日(水)午後11:35 - 深夜2:00/J SPORTS 4
[区間] ルーゴ > オーレンセ 204.7km/大逃げ向けのステージ
■コースの特徴
個人タイムトライアルの翌日。総合バトルは一旦お休み。今大会初の200kmを超える長距離ステージは、むしろ大逃げ向けの地形が用意された。
スタート地ルーゴの旧市街を360度ぐるりと取り囲むローマ帝国時代の壁が、ユネスコの世界遺産に登録されて今年で20周年を迎える。その壁の外から、14日目の戦いは走り出す。
ステージ前半の約100kmは、ひたすら起伏の繰り返し。山岳ポイントこそ配分されないものの、文字通り1mも平坦部分がない。一方で後半の約100kmは、3つの3級峠と平坦路の組み合わせ。
ラスト約33kmでフィニッシュ地オーレンセを一旦通過する。ただしフィニッシュラインには、実は手前2kmまでしか接近しない。肝心な部分にはは立ち寄らぬまま、そこから最後の3級峠へと向かうのだ。わざわざ遠回りして立ち寄るラスト22.7kmのアベライラ峠(登坂距離7.6km、平均勾配3.8%)で、果たして勝負を左右する決定的アタックが飛び出すだろうか。
もしもフィニッシュがスプリントにもつれこんだ場合、勝負を分けるのは、まさに先程スキップしたラスト2km。なにしろ勾配約6%の上り坂だ。200kmの果てに爆発力を発揮する体力を、しっかり残していなければならない。しかも残り1kmからはとてつもない細道だ。さらにはコーナーがいくつも登場し、残り200mにはヘアピンカーブも。つまり駆け引きや位置取りも、極めて重要だ。
高低差図
コースの特徴:宮本あさか
J SPORTS 編集部
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