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サイクル ロードレース コラム 2020年10月29日

【ブエルタ・ア・エスパーニャ2020 第8ステージ結果速報】激坂山頂フィニッシュでログリッチがカラパスに13秒差をつけ勝利、総合2位へ浮上

サイクルNEWS by J SPORTS 編集部
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プリモシュ・ログリッチ

カラパスとの一騎討ちを制したプリモシュ・ログリッチ

ログローニョを出発し164km先の1級モンカルビリョ山頂フィニッシュの第8ステージは前半80kmほぼ平坦。レーススタートからアタック合戦がくり広けられ、最初に抜け出したカラム・スコットソン(ミッチェルトン・スコット)とヘスス・エスケラ(ブルゴスBH)は9km進んだのち吸収された。

続いてレミ・カヴァニャ(ドゥクーニンク・クイックステップ)、ルイ・コスタ(UAEチームエミレーツ)、ロバート・スタナード(ミッチェルトン・スコット)、スタン・デウルフ(ロット・スーダル)、ベンジャミン・ダイボール(NTT プロサイクリング)、ジュリアン・シモン(トタル・ディレクトエネルジー)、アンヘル・マドラソ(ブルゴスBH)の逃げグループが形成され、メイン集団はイネオス グレナディアーズの牽引で追いかける。

2級ラサ峠をカヴァニャが山頂先頭通過、メイン集団はモビスター チームが先頭、20kmの長いダウンヒルで集団は分割し、逃げグループとのタイム差は1分まで縮まった。残り距離10kmでデウルフとダイボール以外の逃げを吸収し、1級モンカルビリョ峠登坂口で残る2人もメイン集団に飲み込まれた。

ラスト6.7kmでアレハンドロ・バルベルデ(モビスター チーム)が争いの口火を切るがロベルト・ヘーシンク(チーム ユンボ・ヴィズマ)のペースアップで吸収。残り距離5kmでマイケル・ウッズがヒュー・カーシー(共にEFプロサイクリング)を連れ先頭へ、エンリク・マス(モビスター チーム)、リチャル・カラパス(イネオス グレナディアーズ)、プリモシュ・ログリッチ、セップ・クス(共にチーム ユンボ・ヴィズマ)、ダニエル・マーティン(イスラエル・スタートアップネイション)がついていく。

激坂区間でカーシーのアタックにクスがチェック。総合勢が追いつくとクスがアタック、マイヨ・ロホ着用のカラパスが追いクスを一気に抜き去り、マイヨ・ベルデ着用のログリッチだけがついていく。総合優勝候補の2人が意地を見せ合い、後続を突き放し山頂を目指す。

緩斜面区間で先頭へと飛び出たアレクサンドル・ウラソフ(アスタナ プロチーム)をログリッチがフラムルージュで追い抜き、カラパスとマーティンがついていく。ログリッチは力強くペダルを踏み、カラパスがしかけるもログリッチがさらに加速、カラパスに13秒の差をつけフィニッシュラインへ、今大会2勝目をあげた。ログリッチは総合でカラパスから13秒遅れの2位に浮上している。

総合2位につけていたカーシーは4位へ、マルク・ソレル(モビスター チーム)は7位から9位へ順位を落とした。

「最後から2つ目ののぼりからペースが上りハードな展開になった。いつでも勝ちたいと思ってるのでチャンスがあれば勝負する、今日は幸運なことに足があり勝つことができたので嬉しい」ログリッチ、勝利後インタビュー

Cycle*2020 ブエルタ・ア・エスパーニャ

第9ステージ ハイライト

第8ステージ結果
1 プリモシュ・ログリッチ(スロベニア/チーム ユンボ・ヴィズマ)in 04h 07' 08''
2 リチャル・カラパス(エクアドル/イネオス グレナディアーズ)+ 00h 00' 13''
3 ダニエル・マーティン(アイルランド/イスラエル・スタートアップネイション)+ 00h 00' 19''
4 アレクサンドル・ウラソフ(ロシア/アスタナ プロチーム)+ 00h 00' 25''
5 ヒュー・カーシー(イギリス/EFプロサイクリング)+ 00h 00' 33''
6 ワウト・プールス(オランダ/チーム バーレーン・マクラーレン)+ 00h 00' 35''
7 エンリク・マス(スペイン/モビスター チーム)+ 00h 00' 54''
8 セップ・クス(アメリカ/チーム ユンボ・ヴィズマ)+ 00h 00' 54''
9 エスデバン・チャベス(コロンビア/ミッチェルトン・スコット)+ 00h 01' 33''
10 クレモン・シャンプッサン(フランス/アージェードゥーゼール・ラモンディアール)+ 00h 01' 37''

個人総合順位
1 リチャル・カラパス(エクアドル/イネオス グレナディアーズ)in 32h 31' 06''
2 プリモシュ・ログリッチ(スロベニア/チーム ユンボ・ヴィズマ)+ 00h 00' 13''
3 ダニエル・マーティン(アイルランド/イスラエル・スタートアップネイション)+ 00h 00' 28''
4 ヒュー・カーシー(イギリス/EFプロサイクリング)+ 00h 00' 44''
5 エンリク・マス(スペイン/モビスター チーム)+ 00h 01' 54''
6 フェリックス・グロスチャートナー(オーストリア/ボーラ・ハンスグローエ)+ 00h 03' 28''
7 エスデバン・チャベス(コロンビア/ミッチェルトン・スコット)+ 00h 03' 28''
8 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン/モビスター チーム)+ 00h 03' 35''
9 マルク・ソレル(スペイン/モビスター チーム)+ 00h 03' 40''
10 ワウト・プールス(オランダ/チーム バーレーン・マクラーレン)+ 00h 03' 47''

ポイント賞
1 プリモシュ・ログリッチ(スロベニア/チーム ユンボ・ヴィズマ)104 pts
2 リチャル・カラパス(エクアドル/イネオス グレナディアーズ)81 pts
3 ダニエル・マーティン(アイルランド/イスラエル・スタートアップネイション)73 pts

山岳賞
1 ギヨーム・マルタン(フランス/コフィディス)27 pts
2 セップ・クス(アメリカ/チーム ユンボ・ヴィズマ)24 pts
3 リチャル・カラパス(エクアドル/イネオス グレナディアーズ)24 pts

ヤングライダー賞
1 エンリク・マス(スペイン/モビスター チーム)in 32h 33' 00''
2 ダヴィ・ゴデュ(フランス/グルパマ・エフデジ)+ 00h 04' 21''
3 アレクサンドル・ウラソフ(ロシア/アスタナ プロチーム)+ 00h 02' 57''

チーム総合順位
1 モビスター チーム(スペイン)in 97h 42' 42''
2 チーム ユンボ・ヴィズマ(オランダ)+ 00h 05' 48''
3 アスタナ プロチーム(カザフスタン)+ 00h 12' 46''

ステージ敢闘賞
143 スタン・デウルフ(ベルギー/ロット・スーダル)

第8ステージのリタイア
3 トム・デュムラン(オランダ/チーム ユンボ・ヴィズマ)
35 ケニー・エリッソンド(フランス/トレック・セガフレード)
74 ミハウ・ゴワシュ(ポーランド/イネオス グレナディアーズ)

コースマップ

第9ステージ 10月29日(木)午後11:35 - 深夜2:00 /J SPORTS 4
[区間] カストリージョ・デル・バル > アギラル・デ・カンポー 157.7km/山岳ポイントさえ一切ないフラットステージ

■コースの特徴
ひたすら山岳バトルに耐えてきた平地巧者に、2日連続で恵みがもたらされる。特にこの日の第9ステージは、山岳ポイントさえ一切ないフラットステージ。スプリンターたちは数少ないチャンスを絶対にモノにしたい。

スタートを受け入れるのはBM=Base Militar=軍事基地。レコンキスタの英雄「エル・シド・カンペアドール」の名を冠する極めて象徴的な施設だ。スペイン内戦でも重要な軍事拠点となったブルゴス県だが、2021年はブエルタ開幕の地として、世界中の視線を集める。ちなみに来年の初日は、ブルゴスの有名な大聖堂の回りで、タイムトライアルが行われる予定なのだとか。

ただしこの日は、スタート直後でブルゴスの脇をすり抜けつつ、約50kmに渡り西へと一直線に突っ走る。その後4度の方向転換を経て、今度はほぼまっすぐ北上だ。残り34.4kmでフィニッシュラインを1度越えると、そこから半時計回りに一周回。最後は遠くに高台のアギラル城が見える町の外れで、集団スプリントフィニッシュを争う。

ただし風力発電所がいたるところに点在するスペインの中でも、ブルゴスは強風で知られる地方だ。つまり何度も進行方向を変えるこの日、ひとたび強い風が吹きつければ、緊迫した戦いになること間違いなし。

また風以外に、もしもプロトンの前に問題が降りかかるとしたら、それはラスト5kmに登場する3度のカーブに違いない。最後のコーナーは残り約1.3km。しかも道幅が狭まる30度の鋭角コーナーだ。

高低差図

コースの特徴:宮本あさか

J SPORTS編集部

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