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【ブエルタ・ア・エスパーニャ2020 第7ステージ結果速報】5人の先頭グループから果敢にアタックし続けたウッズが最後の最後で抜け出しに成功、区間優勝を飾る
サイクルNEWS by J SPORTS 編集部アタックし続けたマイケル・ウッズが区間優勝
休息日明けの第7ステージ、ビトリア=ガステイスからビリャヌエバ・デ・バルデゴビアまで159.7km、1級オルドゥニャ峠を2度登る大逃げ向きのレイアウト。
アクチュアルスタートの後、連日逃げているレミ・カヴァニャ(ドゥクーニンク・クイックステップ)が飛び出すもタイム差はひらかず35kmで吸収され、続いて17人での逃げグループが形成、さらに追走グループが合流して逃げは36人となった。山岳賞ジャージをキープしたいティム・ウェレンス(ロット・スーダル)がギヨーム・マルタン(コフィディス)とアレハンドロ・バルベルデ(モビスター チーム)で抜け出すことに成功、1分半のタイムギャップを持って2回目の1級オルドゥニャ峠へと突入。
追走グループの中からセップ・クス(チーム ユンボ・ヴィズマ)やマイケル・ウッズ(EFプロサイクリング)らのアタックがかかり逃げを吸収。山頂はウッズが先頭通過、2度2番目通過をしたマルタンが12ポイント加算し山岳賞首位へ浮上した。
下りでバルベルデ、マルタン、オマール・フライレ(アスタナ プロチーム)、ナンズ・ピーターズ(アージェードゥーゼール・ラモンディアール)の4人がウッズに追いつき、区間優勝を目指す。10人の追走グループは協調が乱れ20秒のタイム差が縮まらない。メイン集団は終始総合首位のリチャル・カラパス擁するイネオス グレナディアーズが牽引、タイム差を1分半程度で追いかける。
残り距離9kmを切ると先頭グループはアタック合戦が繰り広げられるが誰も抜け出すことができない。ラスト1.3kmで渾身のアタックを決めたウッズに誰もついていくことができず、フライレが追うも4秒足りず、独走のまま区間優勝を手に入れた。総合勢は56秒遅れで集団フィニッシュ、バルベルデが総合10位から9位へ順位を上げた以外は特に変動はなし。
「特別な日になった、バスク地方でのレースは本当に素晴らしい。強力なライバルたちだったけど脚はまだ残ってたし勝つために行った」ウッズ、勝利後インタビュー
Cycle*2020 ブエルタ・ア・エスパーニャ
第7ステージ ハイライト映像
第7ステージ結果
1 マイケル・ウッズ(カナダ/EFプロサイクリング)in 03h 48' 16''
2 オマール・フライレ(スペイン/アスタナ プロチーム)+ 00h 00' 04''
3 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン/モビスター チーム)+ 00h 00' 04''
4 ナンズ・ピーターズ(フランス/アージェードゥーゼール・ラモンディアール)+ 00h 00' 08''
5 ギヨーム・マルタン(フランス/コフィディス)+ 00h 00' 08''
6 ルイ・コスタ(ポルトガル/UAEチームエミレーツ)+ 00h 00' 13''
7 アレックス・アランブル(スペイン/アスタナ プロチーム)+ 00h 00' 13''
8 イーデ・シェリング(オランダ/ボーラ・ハンスグローエ)+ 00h 00' 13''
9 ケニー・エリッソンド(フランス/トレック・セガフレード)+ 00h 00' 13''
10 ダヴィデ・フォルモロ(イタリア/UAEチームエミレーツ)+ 00h 00' 13''
個人総合順位
1 リチャル・カラパス(エクアドル/イネオス グレナディアーズ)in 28h 23' 51''
2 ヒュー・カーシー(イギリス/EFプロサイクリング)+ 00h 00' 18''
3 ダニエル・マーティン(アイルランド/イスラエル・スタートアップネイション)+ 00h 00' 20''
4 プリモシュ・ログリッチ(スロベニア/チーム ユンボ・ヴィズマ)+ 00h 00' 30''
5 エンリク・マス(スペイン/モビスター チーム)+ 00h 01' 07''
6 フェリックス・グロスチャートナー(オーストリア/ボーラ・ハンスグローエ)+ 00h 01' 30''
7 マルク・ソレル(スペイン/モビスター チーム)+ 00h 01' 42''
8 エスデバン・チャベス(コロンビア/ミッチェルトン・スコット)+ 00h 02' 02''
9 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン/モビスター チーム)+ 00h 02' 03''
10 ジョージ・ベネット(ニュージーランド/チーム ユンボ・ヴィズマ)+ 00h 02' 39''
ポイント賞
1 プリモシュ・ログリッチ(スロベニア/チーム ユンボ・ヴィズマ)79 pts
2 リチャル・カラパス(エクアドル/イネオス グレナディアーズ)61 pts
3 ダニエル・マーティン(アイルランド/イスラエル・スタートアップネイション)57 pts
山岳賞
1 ギヨーム・マルタン(フランス/コフィディス)27 pts
2 セップ・クス(アメリカ/チーム ユンボ・ヴィズマ)24 pts
3 ティム・ウェレンス(ベルギー/ロット・スーダル)19 pts
ヤングライダー賞
1 エンリク・マス(スペイン/モビスター チーム)in 28h 24' 58''
2 ダヴィ・ゴデュ(フランス/グルパマ・エフデジ)+ 00h 02' 40''
3 ジーノ・マーダー(スイス/NTT プロサイクリング)+ 00h 02' 57''
チーム総合順位
1 モビスター チーム(スペイン)in 85h 16' 40''
2 UAEチームエミレーツ(アラブ首長国連邦)+ 00h 03' 03''
3 チーム ユンボ・ヴィズマ(オランダ)+ 00h 07' 43''
ステージ敢闘賞
171 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン/モビスター チーム)
第7ステージのリタイア
32 マッテオ・モスケッティ(イタリア/トレック・セガフレード)
64 ジェイ・マッカーシー(オーストラリア/ボーラ・ハンスグローエ)
98 ロマン・シーグル(フランス/グルパマ・エフデジ)
コースマップ
第8ステージ 10月28日(水)午後11:35 - 深夜2:00/J SPORTS 4
[区間] ログローニョ > アルト・デ・モンカルビリョ 164km(山岳)/モンカルビリョ峠が世界に初めてその恐ろしさを披露する
■コースの特徴
大会8日目にして、早くも3度目の山頂フィニッシュがやって来た。幸いにも翌日は完全なるフラットステージだから、クライマーは思う存分バトルを繰り広げることができる。週の終わりの「最難関」アングリルを余裕を持って迎えるために、総合勢もここで前もってタイムを稼いでおきたい。
リオハ高級ワインの名産地ログローニョは、ブエルタのいわゆる常連ステージ地。過去35回も区間を開催し、21世紀だけでもすでに7回もプロトンを受け入れてきた。しかし個人TT1回を除く6回のすべてが、いわゆる「平地」ステージだったし、いずれも集団スプリントで幕を閉じてきた。
今年もステージ前半は、ぶどう畑の間をすり抜け、比較的なだからな道を進む。ところが中盤で突如として趣向を変えると、山を目指す。まずは2級ラサ峠(登坂距離9.8km、勾配5.3%)を上り、20kmほどの長い下りをこなす。さらに選手たちは1級モンカルビリョ峠へと向かう。
スタート地からほんの25kmほどしか離れていないこの1級峠は、ブエルタ75回大会にして、ようやく初めて世界にその恐ろしき姿を披露する。県道からひょいと右折してはじまるのは……鬱蒼とした細い山道。全長8.3km、平均勾配9.2%。序盤1kmこそ緩やかなものの、そこから勾配は一気に跳ね上がる。中盤以降はほぼ常に10%超。約1kmにも渡る15%ゾーンさえあり!
爆発的な努力と集中力を最後まで切らしてはならない。残り1kmには12%ゾーンも待っている。
高低差図
コースの特徴:宮本あさか
J SPORTS 編集部
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