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【ブエルタ・ア・エスパーニャ2020 第4ステージ結果速報】追い風の集団スプリントを制したのはサム・ベネット、総合勢は変動なし
サイクルNEWS by J SPORTS 編集部今大会初の平坦ステージを制したサム・ベネット
今大会初の平坦ステージはガライ ヌマンシアからエヘア・デ・ロス・カバジェロスまでの191.7km、強風吹き荒れる区間を通過するので移動ステージと気を緩めてはいけない。
レース開始1時間の平均時速は48.2km/hの高速展開、追い風の中ルイス・マテマルドネス(コフィディス)、ウィリー・スミット、ヘスス・エスケラ(共にブルゴスBH)、ハリー・タンフィールド(アージェードゥーゼール・ラモンディアール)の4選手が逃げるも、メイン集団は2分程度のタイム差で終始コントロール。
サム・ベネット擁するドゥクーニンク・クイックステップ、パスカル・アッカーマンのボーラ・ハンスグローエ、ジャスパー・フィリプセンを勝たせたいUAEチームエミレーツなどがエーススプリンターを安全にフィニッシュ地まで運ぶミッションに目を光らせている。
中間スプリントポイントをタンフィールドが先頭で通過し、追い風区間で速度があがり残り距離14kmで全ての逃げを吸収。そのまま速度は緩めずドゥクーニンク・クイックステップ隊列が先頭でフラムルージュを通過。
ラスト300mで大きく右に曲がり、さらに続く左カーブ隊列が乱れフィリプセンが先頭でロングスプリントを開始、背後につけていたベネットがラスト30mで加速しフィリップセンを追い抜き今大会初の平坦ステージ勝利を手に入れたベネットはブエルタ区間通算3勝目。総合勢も同タイム着で変動はなかった。
「チームは完璧な仕事をしてくれた、最後のコーナーで外側のラインになったのでフィリプセンに追いつけるかわからなかった」ベネット、勝利後インタビュー
第4ステージ結果
1 サム・ベネット(アイルランド/ドゥクーニンク・クイックステップ)in 03h 53' 29''
2 ジャスパー・フィリプセン(ベルギー/UAEチームエミレーツ)-
3 ヤコブ・マレツコ(イタリア/CCCチーム)-
4 パスカル・アッカーマン(ドイツ/ボーラ・ハンスグローエ)-
5 ヘルベン・タイッセン(ベルギー/ロット・スーダル)-
6 マッテオ・モスケッティ(イタリア/トレック・セガフレード)-
7 マックス・カンター(ドイツ/チームサンウェブ)-
8 ミヒケル・レイム(エストニア/イスラエル・スタートアップネイション)-
9 エマヌエル・モラン(フランス/コフィディス)-
10 マグナス・コルトニールセン(デンマーク/EFプロサイクリング)-
Cycle*2020 ブエルタ・ア・エスパーニャ
第4ステージ ハイライト
個人総合順位
1 プリモシュ・ログリッチ(スロベニア/チーム ユンボ・ヴィズマ)in 16h 30' 53''
2 ダニエル・マーティン(アイルランド/イスラエル・スタートアップネイション)+ 00h 00' 05''
3 リチャル・カラパス(エクアドル/イネオス グレナディアーズ)+ 00h 00' 13''
4 エンリク・マス(スペイン/モビスター チーム)+ 00h 00' 32''
5 ヒュー・カーシー(イギリス/EFプロサイクリング)+ 00h 00' 38''
6 セップ・クス(アメリカ/チーム ユンボ・ヴィズマ)+ 00h 00' 44''
7 フェリックス・グロスチャートナー(オーストリア/ボーラ・ハンスグローエ)+ 00h 01' 17''
8 エスデバン・チャベス(コロンビア/ミッチェルトン・スコット)+ 00h 01' 29''
9 マルク・ソレル(スペイン/モビスター チーム)+ 00h 01' 55''
10 ジョージ・ベネット(ニュージーランド/チーム ユンボ・ヴィズマ)+ 00h 01' 57''
ポイント賞
1 プリモシュ・ログリッチ(スロベニア/チーム ユンボ・ヴィズマ)65 pts
2 ダニエル・マーティン(アイルランド/イスラエル・スタートアップネイション)57 pts
3 リチャル・カラパス(エクアドル/イネオス グレナディアーズ)50 pts
山岳賞
1 リチャル・カラパス(エクアドル/イネオス グレナディアーズ)18 pts
2 ダニエル・マーティン(アイルランド/イスラエル・スタートアップネイション)16 pts
3 セップ・クス(アメリカ/チーム ユンボ・ヴィズマ)14 pts
新人賞
1 エンリク・マス(スペイン/モビスター チーム)in 16h 31' 25''
2 アンドレア・バジオーリ(イタリア/ドゥクーニンク・クイックステップ)+ 00h 02' 26''
3 ジーノ・マーダー(スイス/NTT プロサイクリング)+ 00h 02' 59''
チーム総合順位
1 チーム ユンボ・ヴィズマ(オランダ)in 49h 35' 42''
2 モビスター チーム(スペイン)+ 00h 01' 42''
3 UAEチームエミレーツ(アラブ首長国連邦)+ 00h 07' 14''
ステージ敢闘賞
214 ヘスス・エスケラ(スペイン/ブルゴスBH)
第4ステージのリタイア
101 ダニエル・マルティネス(コロンビア/EFプロサイクリング)
131 シモン・ゲシュケ(ドイツ/CCCチーム)
コースマップ
第5ステージ 10月24日(土)午後10:50 - 深夜1:15 /J SPORTS 4
[区間] ウエスカ > サビニャニゴ 184.4km/ステージ後半に選手を苦しめるピレネー山脈の起伏
■コースの特徴
大逃げが決まるか。それともメイン集団から勝者が飛び出すか。クラシックハンターか、ルーラーか、それともクライマーか。ピュアスプリンター以外、様々な脚質の選手に勝利のチャンスが巡ってきそうな1日だ。
ステージ前半は比較的平坦な道を突き進む。もちろん前日の最終盤同様、この一帯は地方風シエルソが吹き抜ける場所。もしも強烈な風が吹いた場合、前半45kmまでは強い追い風となる。そこから先の20kmほどは、厳しい横風ゾーンとなる。
ただステージ後半に入ると、風の影響は少なくなる。代わりに選手たちを苦しめるのは、ピレネー山脈の起伏だ。まずは2級ビオ峠(登坂距離13.5km、平均勾配4.7%)と3級ファンロ峠(6.4km、4.6%)を連続でこなす。その後に中間ポイントを収集した後、新たな2級峠へと立ち向かう。
2級ペトラルバ峠は、平均5.2%とデータ上では緩やか。ただし8.7kmの山道の序盤4kmだけを見ると、実は勾配は8%台後半とかなり厳しい。しかもその後には全長170mと全長2635mの、2つのトンネル通過が待ち受ける。
2つ目の長いトンネルは、果たして戦いにどんな影響をもたらすのだろう。暗闇から抜けだした直後に、選手たちは約16kmの長いダウンヒルへ突っ込んでいく。ラスト2kmは再び上り基調だ。
高低差図
コースの特徴:宮本あさか
J SPORTS 編集部
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