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【ブエルタ・ア・エスパーニャ2020 第2ステージ結果速報】ソレルがグランツール初区間優勝、ログリッチが2着でボーナスタイム6秒獲得
サイクルNEWS by J SPORTS 編集部グランツール初区間優勝を飾ったソレル
ヘミングウェイが愛した牛追い祭りで有名なパンプローナを出発し、レクンベリへ向かう151.6kmの丘陵ステージは3級山岳2つと1級山岳を登る。
アクチュアルスタートのあとアタック合戦が繰り広げられティム・ウェレンス(ロット・スーダル)らが抜け出し3級山岳を登る。ブルーノ・アーミライ(グルパマ・エフデジ)、ゴンサロ・セラノ(カハルラル・セグロス RGA)、ジョナタン・イヴェール(トタル・ディレクトエネルジー)、アレックス・アランブル(アスタナ プロチーム)が加わり、メイン集団に対し4分程度のタイム差で先行する。
残り距離70km以上残した地点で逃げグループから抜け出したウェレンスは2つ目の山岳も先頭通過、チーム ユンボ・ヴィズマが牽引するメイン集団は6分後方を走る。テクニカルなダウンヒルが終わると横風吹き荒ぶ地帯へ突入、モビスター チームが先頭でペースアップをはかり集団は70人程度まで縮小。ギヨーム・マルタン(コフィディス)やクリス・フルーム(イネオス グレナディアーズ)が後方に取り残された。
中間スプリントポイントは逃げに乗ったアーミライが先頭通過、その直後に先行していた選手は全員が集団に吸収され、レースはリセットされた状態で最終峠1級サン・ミゲル・デ・アララルへ入る。アンドレイ・アマドール(イネオス グレナディアーズ)やマルク・ソレル(モビスター チーム)が急勾配を牽引し集団は人数を減らし続け、残り距離23kmでルイスレオン・サンチェス(アスタナ プロチーム)が抜け出し、しばらく独走するも19.5km地点で吸収され山頂手前ではセップ・クス(チーム ユンボ・ヴィズマ)がアタックするもソレルのチェックが入る。
9人まで人数を減らしたメイン集団がカラパス先頭で山頂を越え、16.9kmの長い下りでソレルが抜け出すことに成功。快走するソレルは19秒のタイム差を持って自身初のグランツール初区間優勝を手に入れた。2着にはマイヨ・ロホ着用のプリモシュ・ログリッチ(チーム ユンボ・ヴィズマ)が入りボーナスタイム6秒獲得している。
「勝ててとても嬉しい、支えてくれたチームやスタッフのみんなに感謝したい」ソレル、勝利後インタビュー
第2ステージ結果
1 マルク・ソレル(スペイン/モビスター チーム)in 03h 47' 04''
2 プリモシュ・ログリッチ(スロベニア/チーム ユンボ・ヴィズマ)+ 00h 00' 19''
3 ダニエル・マーティン(アイルランド/イスラエル・スタートアップネイション)+ 00h 00' 19''
4 リチャル・カラパス(エクアドル/イネオス グレナディアーズ)+ 00h 00' 19''
5 アレハンドロ・バルベルデ(スペイン/モビスター チーム)+ 00h 00' 19''
6 エンリク・マス(スペイン/モビスター チーム)+ 00h 00' 19''
7 エスデバン・チャベス(コロンビア/ミッチェルトン・スコット)+ 00h 00' 19''
8 ヒュー・カーシー(イギリス/EFプロサイクリング)+ 00h 00' 19''
9 セップ・クス(アメリカ/チーム ユンボ・ヴィズマ)+ 00h 00' 19''
10 ジョージ・ベネット(ニュージーランド/チーム ユンボ・ヴィズマ)+ 00h 00' 19''
個人総合順位
1 プリモシュ・ログリッチ(スロベニア/チーム ユンボ・ヴィズマ)in 08h 09' 41''
2 ダニエル・マーティン(アイルランド/イスラエル・スタートアップネイション)+ 00h 00' 09''
3 リチャル・カラパス(エクアドル/イネオス グレナディアーズ)+ 00h 00' 11''
4 エスデバン・チャベス(コロンビア/ミッチェルトン・スコット)+ 00h 00' 17''
5 エンリク・マス(スペイン/モビスター チーム)+ 00h 00' 17''
6 ヒュー・カーシー(イギリス/EFプロサイクリング)+ 00h 00' 20''
7 セップ・クス(アメリカ/チーム ユンボ・ヴィズマ)+ 00h 00' 26''
8 ジョージ・ベネット(ニュージーランド/チーム ユンボ・ヴィズマ)+ 00h 00' 56''
9 フェリックス・グロスチャートナー(オーストリア/ボーラ・ハンスグローエ)+ 00h 00' 59''
10 マルク・ソレル(スペイン/モビスター チーム)+ 00h 01' 04''
Cycle*2020 ブエルタ・ア・エスパーニャ
第2ステージ ハイライト
ポイント賞
1 プリモシュ・ログリッチ(スロベニア/チーム ユンボ・ヴィズマ)45 pts
2 リチャル・カラパス(エクアドル/イネオス グレナディアーズ)34 pts
3 ダニエル・マーティン(アイルランド/イスラエル・スタートアップネイション)32 pts
山岳賞
1 リチャル・カラパス(エクアドル/イネオス グレナディアーズ)14 pts
2 セップ・クス(アメリカ/チーム ユンボ・ヴィズマ)10 pts
3 ティム・ウェレンス(ベルギー/ロット・スーダル)6 pts
新人賞
1 エンリク・マス(スペイン/モビスター チーム)in 08h 09' 58''
2 アンドレア・バジオーリ(イタリア/ドゥクーニンク・クイックステップ)+ 00h 01' 29''
3 ジーノ・マーダー(スイス/NTT プロサイクリング)+ 00h 02' 13''
チーム総合順位
1 チーム ユンボ・ヴィズマ(オランダ)in 24h 30' 41''
2 モビスター チーム(スペイン)+ 00h 01' 00''
3 UAEチームエミレーツ(アラブ首長国連邦)+ 00h 04' 36''
ステージ敢闘賞
208 ゴンサロ・セラノ(スペイン/カハルラル・セグロス RGA)
第2ステージのリタイア
75 ブランドン・リベラ(コロンビア/イネオス グレナディアーズ)
128 アクセル・ドモン(フランス/アージェードゥーゼール・ラモンディアール)
コースマップ
第3ステージ 10月22日(木)午後10:50 - 深夜1:15 /J SPORTS 4
[区間] ロドサ > ラ・ラグナ・ネグラ=ビヌエサ 166.1km/「黒い潟湖」に75年の歴史上初めて足を踏み入れる
■コースの特徴
スケジュール変更の影響で、大会3日目にして、早くも1級山頂フィニッシュがやって来た。例年より3日間少ないマイヨ・ロホ争いは、大急ぎで本題へと突入する。
赤いジャージのレースにふさわしく、赤トウガラシ(ただし辛くはない)「ピキーリョ」の産地から、勝負の1日は始まる。ロドサが区間スタートを迎えるのは史上初めて。2018年バスク一周では個人タイムトライアル区間の発着地となり、プリモシュ・ログリッチの勝利を見届けた。
TTは「ど」がつくほどの平坦だったが、この第3ステージは、スタートから緩やかに上り始める。実に60kmかけてじわり、じわりと標高を700m近く上がった後、ようやく3級峠への登坂口にたどり着く。この3級オンカラ峠も、上ったり、時に緩やかに下ったりと、17kmも続くだらだら坂。
3級峠から下ったら、しばらくは比較的平坦な道が続く。もちろん道の果てにそびえる1級峠と、その手前の中間ポイントに向けて、緊張感はぐんぐん高まっていくに違いない。
この1級峠の頂には、ラグナ・ネグラ、つまり「黒い潟湖」が仄暗い水を湛えている。詩人アントニオ・マチャドの作品によると、底の見えない湖は、灰色の岩の壁に囲まれ、誰も近づくことがない。しかも、そこには、かつての領主の死体が放り込まれている……。こんな神秘的な山に、史上75回目にして、初めてブエルタは足を踏み込む。
鬱蒼とした林の中を走る山道は、全長8.6km。平均勾配は5.8%とそれほど厳しくないが、残り1.5kmから急速に8%台後半に跳ね上がる。しかもフィニッシュ直前は10%。ラインを越える最後の最後まで、決して集中力を切らすことはできない。
高低差図
コースの特徴:宮本あさか
J SPORTS 編集部
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