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【ブエルタ・ア・エスパーニャ2019 第20ステージ結果速報】ラスト39kmでメイン集団から抜け出したポガチャルが区間3勝目&新人賞&総合3位へ
サイクルNEWS by J SPORTS 編集部写真:悪天候を物ともせず観客を熱くさせる走りを見せたポガチャル
2019年のブエルタの最終決戦はアレナス・デ・サン・ペドロからプラタフォルマ・デ・グレドスまでの190.4kmの山岳ステージ、1級2つ、2級2つ、3級2つと合計6つの峠を上る。最初のプエルト・デ・ペドロ・ベルナルド峠でマーク・パデュン(バーレーン・メリダ)、ミッチェル・ドッカー(EFエデュケーションファースト)ら11選手の逃げグループが形成された。メイン集団ではアスタナ プロチームが波状攻撃を仕掛け、チーム ユンボ・ヴィスマのチェックで抜け出すことを許さない。
先頭グループのセルジオ・サミテエル(エウスカディバスクカントリー・ムリアス)が最初の3つの山頂ポイントを先頭通過し、山岳賞ジャージがジョフレ・ブシャール(アージェードゥゼール ラ モンディアル)に確定した。残り距離117km、メイン集団からこの日敢闘賞のタオ・ゲオゲガンハート(チーム イネオス)が抜け出し1分半先行する先頭グループに追いつくことに成功。
4つ目の山頂をニコラ・エデ(コフィディス、ソリュシオンクレディ)が先頭通過し、5つ目のペニャ・ネグラ峠でゲオゲガンハートとルーベン・ゲレイロ(チーム カチューシャ・アルペシン)が先頭グループから抜け出すことに成功。メイン集団ではアスタナが再び活性化、ミゲールアンヘル・ロペス(アスタナ プロチーム)が何度も揺さぶりをかけ、ラスト39kmタディ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ)が一度のカウンターアタックで抜け出すとあっと言う間に差を広げ、先頭の2選手をかわし単独で先頭に躍り出る。
メイン集団はアレハンドロ・バルベルデ(モヴィスター チーム)を中心にペースアップをはかるも1分半程度のタイム差は縮まらない。中間スプリントポイントでボーナスタイム3秒を手にし、最終峠3級プラタフォルマ・デ・グレドスを一定ペースで上りきったポガチャルは独走のままフィニッシュ。自力で総合表彰台3位と新人賞首位を勝ち取った。
メイン集団は1分32秒後にフィニッシュ、プリモシュ・ログリッチェ(チーム ユンボ・ヴィスマ)はスロベニアの後輩の動きによって難なくステージをこなし自身初のグランツール総合首位の状態で最終ステージを迎える。
「我慢と正しい場所での積極性、メンタル的に準備が整ってなかったけど、ロペスがアタックを仕掛けたので違う瞬間を狙っていた、信じられない結果だ」(ポガチャル、勝利後インタビュー)
「ハードな山のステージだったけど総合首位をキープできてハッピーだ、チームがいい仕事をしてくれて他のライバルと同じ場所に居られるよう脚を残すことができた」(ログリッチェ、総合首位キープインタビュー)
第20ステージ結果
1 タディ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ/スロベニア)in 05h 16' 40''
2 アレハンドロ・バルベルデ(モヴィスター チーム/スペイン)+ 00h 01' 32''
3 ラファル・マイカ(ボーラ・ハンスグローエ/ポーランド)+ 00h 01' 32''
4 ハーマン・ペーンシュタイナー(バーレーン・メリダ/オーストリア)+ 00h 01' 32''
5 プリモシュ・ログリッチェ(チーム ユンボ・ヴィスマ/スロベニア)+ 00h 01' 41''
6 イギータ・ガルシア(EFエデュケーションファースト/コロンビア)+ 00h 01' 49''
7 ディラン・トゥーンス(バーレーン・メリダ/ベルギー)+ 00h 01' 49''
8 ナイロ・キンタナ(モヴィスター チーム/コロンビア)+ 00h 01' 56''
9 ミケル・ニエベ(ミッチェルトン・スコット/スペイン)+ 00h 01' 59''
10 ウィルコ・ケルデルマン(チームサンウェブ/オランダ)+ 00h 01' 59''
・・・
11 ミゲールアンヘル・ロペス(アスタナ プロチーム/コロンビア)+ 00h 02' 12''
52 新城幸也(バーレーン・メリダ/日本)+ 00h 14' 24''
個人総合順位
1 プリモシュ・ログリッチェ(チーム ユンボ・ヴィスマ/スロベニア)in 80h 18' 54''
2 アレハンドロ・バルベルデ(モヴィスター チーム/スペイン)+ 00h 02' 33''
3 タディ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ/スロベニア)+ 00h 02' 55''
4 ナイロ・キンタナ(モヴィスター チーム/コロンビア)+ 00h 03' 46''
5 ミゲールアンヘル・ロペス(アスタナ プロチーム/コロンビア)+ 00h 04' 48''
6 ラファル・マイカ(ボーラ・ハンスグローエ/ポーランド)+ 00h 07' 33''
7 ウィルコ・ケルデルマン(チームサンウェブ/オランダ)+ 00h 10' 04''
8 カールフレドリック・ハーゲン(ロット・スーダル/ノルウェー)+ 00h 12' 54''
9 マルク・ソレル(モヴィスター チーム/スペイン)+ 00h 22' 27''
10 ミケル・ニエベ(ミッチェルトン・スコット/スペイン)+ 00h 22' 34''
・・・
110 新城幸也(バーレーン・メリダ/日本)+ 04h 13' 18''
ポイント賞
1 プリモシュ・ログリッチェ(チーム ユンボ・ヴィスマ/スロベニア)155 pts
2 タディ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ/スロベニア)136 pts
3 アレハンドロ・バルベルデ(モヴィスター チーム/スペイン)132 pts
山岳賞
1 ジョフレ・ブシャール(アージェードゥゼール ラ モンディアル/フランス)76 pts
2 アンヘル・マドラソ(ブルゴスBH/スペイン)44 pts
3 セルジオ・サミテエル(エウスカディバスクカントリー・ムリアス/スペイン)42 pts
新人賞
1 タディ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ/スロベニア)in 80h 21' 49''
2 ミゲールアンヘル・ロペス(アスタナ プロチーム/コロンビア)+ 00h 01' 53''
3 ジェームス・ノックス(ドゥクーニンク・クイックステップ/イギリス)+ 00h 20' 00''
チーム総合順位
1 モヴィスター チーム(スペイン)in 240h 01' 24''
2 アスタナ プロチーム(カザフスタン)+ 00h 51' 38''
3 チーム ユンボ・ヴィスマ(オランダ)+ 02h 03' 42''
敢闘賞
124 タオ・ゲオゲガンハート(チーム イネオス/イギリス)
第20ステージのリタイア
44 ジャンピエール・ドラッカー(ボーラ・ハンスグローエ/ルクセンブルク)
第21ステージ 9月15日(日)午後11:55 - 午前4:55/ J SPORTS 4
[区間] フエンラブラダ > マドリード
106.6km/3週間の激戦を生き抜いてきた選手たちがマドリード凱旋
■コースの特徴
3週間の激戦を生き抜いてきた選手たちが、マドリードへと凱旋を果たす。マイヨ・ロホ争いは前夜までに全て終了した。大会最後の日曜日は、スペイン市民がシエスタを終えた午後遅く、ゆっくりとスタートを切る。
パレードランが始まるのは、つい先日までサガン鳥栖でプレーしていたトーレスの生まれ故郷から。長年サッカースペイン代表のGKを務めてきたカシージャスの生誕地、2008年ツール・ド・フランス総合覇者サストレの実家、フィギュアスケート男子元世界王者フェルナンデスのホームリンクのある町……等々、スポーツ好きには楽しいコースを通って、もちろん最後はおなじみの周回コースへ。
スペイン首都の目抜きに入ると、いよいよ今大会最後の逃げが企てられる。スプリンターチームは列車を走らせ、最後のスプリント勝負へと突っ走る。1周5.8kmのサーキットを全部で10周回。いつも通りシベーレス広場で、2019年グランツール最後のステージは、華やかにフィナーレを迎える。
■高低差図
J SPORTS 編集部
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