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【ブエルタ・ア・エスパーニャ2019 第15ステージ結果速報】逃げに乗ったセップ・クスが最終峠を独走で駆け上がりグランツール初勝利!
サイクルNEWS by J SPORTS 編集部写真:沿道の観客とハイタッチしながらフィニッシュしたセップ・クス
アストゥリアス地方山頂フィニッシュ2連戦初日はティネオを出発し、1級峠4つを上る獲得標高3,500m全長154.4kmの山岳ステージ、ブエルタ初登場ルートでサントゥアリオ・デル・アセボの山頂を目指す試練の旅。
長い長いパレードランのあと、ゼロキロアタックで2選手が飛び出し11選手が追う。すぐにメイン集団に吸収され、ヴァシル・キリエンカ(チーム イネオス)、マーク・パデュン(バーレーン・メリダ)ら5選手の逃げグループが、マルク・ソレル(モヴィスター チーム)、ヨン・イザギーレ(アスタナ プロチーム)、セップ・クス(チーム ユンボ・ヴィスマ)ら12選手の追走グループ容認された。
最初の1級アセボ峠でモヴィスター チームがハイペースでテンポを刻み高強度でレースは展開される。追走グループは山頂で逃げグループに追いつき、ソレルが山頂を先頭通過。長い下りをこなし17人の先頭グループが約3分のアドバンテージを持って1級コニオ峠に突入。この日敢闘賞のセルジオ・サミテエル(エウスカディバスクカントリー・ムリアス)が山頂を先頭通過。
1級ポソ・デ・ラス・ムエレス・ムエラタスで山岳賞首位のアンヘル・マドラソ(ブルゴスBH)らがメイン集団から遅れ始め、残り距離50kmでサミテエルが単独走を開始、ベン・オコーナー(チーム ディメンションデータ)とダニエル・ナバーロ(チーム カチューシャ・アルペシン)がサミテエルに追いつき、サミテエルが山頂を先頭通過、メイン集団とのタイム差は5分にまで開いている。
サミテエルとキリエンカが先頭で最終峠サントゥアリオ・デル・アセボの登坂を開始。チーム ユンボ・ヴィスマ、アスタナ プロチーム、モヴィスター チームの隊列がメイン集団の速度を上げる。上り始めの急勾配でサミテエルがキリエンカを置き去り、追走グループから抜け出したクスがサミテエルを追いぬき単独先頭へ躍り出る。
総合勢からアレハンドロ・バルベルデ(モヴィスター チーム)が攻撃を仕掛けプリモシュ・ログリッチェ(チーム ユンボ・ヴィスマ)だけがチェック。ミゲールアンヘル・ロペス(アスタナ プロチーム)、タディ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ)、ナイロ・キンタナ(モヴィスター チーム)はついていけず、キンタナはさらに遅れた。
一定ペースを刻みながら登坂したクスが沿道の観客とハイタッチをしながら単独フィニッシュ、グランツール初勝利を挙げた。ログリッチェとバルベルデは2分14秒後に、ロペスとポガチャルは2分55秒後に、キンタナは3分50秒後にフィニッシュ。総合首位のログリッチェはバルベルデ以外のタイム差をさらに広げることに成功した。
「信じられない日になった、ファンの熱狂がブエルタを特別なものにする。大切なのはチームに総合首位がいるということ」(クス、勝利後インタビュー)
第15ステージ結果
1 セップ・クス(チーム ユンボ・ヴィスマ/アメリカ)in 04h 19' 04''
2 ルーベン・ゲレイロ(チーム カチューシャ・アルペシン/ポルトガル)+ 00h 00' 39''
3 タオ・ゲオゲガンハート(チーム イネオス/イギリス)+ 00h 00' 40''
4 オスカル・ロドリゲス(エウスカディバスクカントリー・ムリアス/スペイン)+ 00h 00' 53''
5 マーク・パデュン(バーレーン・メリダ/ウクライナ)+ 00h 01' 49''
6 ベン・オコーナー(チーム ディメンションデータ/オーストラリア)+ 00h 02' 05''
7 ローソン・クラドック(EFエデュケーションファースト/アメリカ)+ 00h 02' 11''
8 プリモシュ・ログリッチェ(チーム ユンボ・ヴィスマ/スロベニア)+ 00h 02' 14''
9 アレハンドロ・バルベルデ(モヴィスター チーム/スペイン)+ 00h 02' 14''
10 サンダー・アルメ(ロット・スーダル/ベルギー)+ 00h 02' 48''
・・・
11 ミゲールアンヘル・ロペス(アスタナ プロチーム/コロンビア)+ 00h 02' 55''
12 タディ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ/スロベニア)+ 00h 02' 55''
13 マルク・ソレル(モヴィスター チーム/スペイン)+ 00h 03' 03''
14 ラファル・マイカ(ボーラ・ハンスグローエ/ポーランド)+ 00h 03' 13''
15 ヨン・イサギーレ(アスタナ プロチーム/スペイン)+ 00h 03' 29''
16 ウィルコ・ケルデルマン(チームサンウェブ/オランダ)+ 00h 03' 50''
17 ナイロ・キンタナ(モヴィスター チーム/コロンビア)+ 00h 03' 50''
56 新城幸也(バーレーン・メリダ/日本)+ 00h 15' 01''
個人総合順位
1 プリモシュ・ログリッチェ(チーム ユンボ・ヴィスマ/スロベニア)in 58h 10' 32''
2 アレハンドロ・バルベルデ(モヴィスター チーム/スペイン)+ 00h 02' 25''
3 タディ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ/スロベニア)+ 00h 03' 42''
4 ミゲールアンヘル・ロペス(アスタナ プロチーム/コロンビア)+ 00h 03' 59''
5 ナイロ・キンタナ(モヴィスター チーム/コロンビア)+ 00h 05' 09''
6 ラファル・マイカ(ボーラ・ハンスグローエ/ポーランド)+ 00h 07' 14''
7 ニコラ・エデ(コフィディス、ソリュシオンクレディ/フランス)+ 00h 09' 08''
8 ウィルコ・ケルデルマン(チームサンウェブ/オランダ)+ 00h 09' 15''
9 カールフレドリック・ハーゲン(ロット・スーダル/ノルウェー)+ 00h 09' 44''
10 ハーマン・ペーンシュタイナー(バーレーン・メリダ/オーストリア)+ 00h 11' 39''
・・・
125 新城幸也(バーレーン・メリダ/日本)+ 02h 41' 41''
ポイント賞
1 プリモシュ・ログリッチェ(チーム ユンボ・ヴィスマ/スロベニア)117 pts
2 タディ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ/スロベニア)90 pts
3 アレハンドロ・バルベルデ(モヴィスター チーム/スペイン)82 pts
山岳賞
1 アンヘル・マドラソ(ブルゴスBH/スペイン)32 pts
2 ジョフレ・ブシャール(アージェードゥゼール ラ モンディアル/フランス)30 pts
3 タディ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ/スロベニア)25 pts
新人賞
1 タディ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ/スロベニア)in 58h 14' 14''
2 ミゲールアンヘル・ロペス(アスタナ プロチーム/コロンビア)+ 00h 00' 17''
3 イギータ・ガルシア(EFエデュケーションファースト/コロンビア)+ 00h 09' 46''
チーム総合順位
1 モヴィスター チーム(スペイン)in 173h 42' 40''
2 アスタナ プロチーム(カザフスタン)+ 00h 28' 50''
3 チーム ユンボ・ヴィスマ(オランダ)+00h 45' 31''
敢闘賞
218 セルジオ・サミテエル(エウスカディバスクカントリー・ムリアス/スペイン)
第15ステージのリタイア
54 パトリック・ベヴィン(シーシーシーチーム/ニュージーランド)
96 ブライアン・ファンフーテン(ロット・スーダル/オランダ)
105 ルカ・メツゲッツ(ミッチェルトン・スコット/スロベニア)
194 ジェスパー・ハンセン(コフィディス、ソリュシオンクレディ/デンマーク)
第16ステージ 9月9日(月)午後8:15 - 深夜1:30/ J SPORTS 4
[区間] プラビア > アルト・デラ・クビーリャ.レナ144.4km(山岳)/休息日前に難関峠が登場
■コースの特徴
マイヨ・ロホが欲しいピュアクライマーは、この日に全力をぶつけてくるに違いない。大会初登場の最終峠、超級クビーリャの山頂標高1690m地点に到達するためには、17.8kmの長い山道を上りつめねばならない。
いや、むしろダウンヒラーにとって、有利な1日となるかもしれない。なにしろステージ最初の1級サン・ロレンソ(10km、8.5%)の後には、20km以上も続く長い下りが待っている。続いて登場する1級コベルトリア(8.3km、8.2%)は、下りも8.5%超の急勾配。しかも危険な下りとして名高い。1993年大会では雨の中、総合首位ツーレがこの下りで落車し、最終的に総合2位で泣く羽目になった。現コース設定者のエスカルティンだって、このダウンヒルで病院送りに!
山岳ジャージを争う選手にとっても、極めて重要なステージとなる。最終クビーリャには「アルベルト・フェルナンデス賞」が設定されている。つまり首位通過者=区間勝者には、今大会で最も多い山岳ポイント20ptが与えられるのだ。
翌日は大会2回目の休息日。ブエルタ一行はスペイン北部を抜け出し、ブルゴスで休暇を楽しむ。■高低差図
J SPORTS 編集部
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