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【ブエルタ・ア・エスパーニャ2019 第14ステージ結果速報】フラムルージュで集団落車発生、巻き込まれなかったベネットが今大会2勝目!
サイクルNEWS by J SPORTS 編集部写真:アイルランドチャンピオンジャージ着用のサム・ベネットが区間2勝目
サン・ビセンテ・デ・ラ・バルケラを出発して海沿いの188kmを移動する平坦ステージ、フィニッシュ地のオビエドまでに3級山岳を1つ上る。シルヴァン・ディリエ(アージェードゥゼール ラ モンディアル)、サルヴァトーレ・プッチオ(チーム イネオス)、ルカ・ピベルニク(バーレーン・メリダ)ら6選手が先行するも、UAEチームエミレーツやボーラ・ハンスグローエが牽引するメイン集団は終始2分程度のタイム差で追いかける。
先頭グループからステファヌ・ロセット(コフィディス、ソリュシオンクレディ)が脱落し中間スプリントポイントをこの日敢闘賞のディエゴ・ルビオ(ブルゴスBH)が、3級マデラ峠をハーム・ヴァンホーク(ロット・スーダル)が先頭通過。残り距離4.5kmで逃げていた選手を吸収するとドゥクーニンク・クイックステップのトレインが先頭でハイペースのままオビエドの街を駆け抜ける。
シーシーシーチーム隊列、UAEチームエミレーツ隊列、ボーラ・ハンスグローエ隊列とアシスト陣が踏み倒し、危険回避の総合勢も前の方へ位置取りをした状態でフラムルージュをくぐると大規模な集団落車が発生、落車を回避できた30人程度でゴールを目指す。トッシュ・ヴァンデルザンデ(ロット・スーダル)がロングスプリントで抜け出すとマクシミリアーノ・リケーゼ(ドゥクーニンク・クイックステップ)とサム・ベネット(ボーラ・ハンスグローエ)がチェック。ベネットがそのままヴァンデルザンデをかわし今大会区間2勝目をあげた。
救済措置のため総合勢のタイムに変動はなし。プリモシュ・ログリッチェ(チーム ユンボ・ヴィスマ)は集団落車で足止めされたがダメージは受けなかった、路面に叩きつけられたアレハンドロ・バルベルデ(モヴィスター チーム)、タディ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ)は擦過傷を負った。ルカ・メツゲッツ(ミッチェルトン・スコット)は緊急搬送、リタイアとなった。
「ラインを越えたとき、まだ先にフィニッシュした選手がいると思っていた。落車があったのは気がついたけど自分の後ろだったから影響はなかった」(ベネット、勝利後インタビュー)
第14ステージ結果
1 サム・ベネット(ボーラ・ハンスグローエ/アイルランド)in 04h 28' 46''
2 マクシミリアーノ・リケーゼ(ドゥクーニンク・クイックステップ/アルゼンチン)-
3 トッシュ・ヴァンデルザンデ(ロット・スーダル/ベルギー)+ 00h 00' 02''
4 マルク・セロー(グルパマ・エフデジ/フランス)+ 00h 00' 05''
5 クレモン・ヴァンテュリニ(アージェードゥゼール ラ モンディアル/フランス)+ 00h 00' 05''
6 マルク・ソレル(モヴィスター チーム/スペイン)+ 00h 00' 05''
7 ジョナス・コック(シーシーシーチーム/ドイツ)+ 00h 00' 05''
8 ジョン・デゲンコルブ(トレック・セガフレード/ドイツ)+ 00h 00' 05''
9 マクシミリアム・ヴァルシャイド(チームサンウェブ/ドイツ)+ 00h 00' 05''
10 シュモン・サイノク(シーシーシーチーム/ポーランド)+ 00h 00' 05''
・・・
73 プリモシュ・ログリッチェ(チーム ユンボ・ヴィスマ/スロベニア)+ 00h 00' 05''
109 新城幸也(バーレーン・メリダ/日本)+ 00h 00' 05''
個人総合順位
1 プリモシュ・ログリッチェ(チーム ユンボ・ヴィスマ/スロベニア)in 53h 49' 14''
2 アレハンドロ・バルベルデ(モヴィスター チーム/スペイン)+ 00h 02' 25''
3 タディ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ/スロベニア)+ 00h 03' 01''
4 ミゲールアンヘル・ロペス(アスタナ プロチーム/コロンビア)+ 00h 03' 18''
5 ナイロ・キンタナ(モヴィスター チーム/コロンビア)+ 00h 03' 33''
6 ラファル・マイカ(ボーラ・ハンスグローエ/ポーランド)+ 00h 06' 15''
7 ニコラ・エデ(コフィディス、ソリュシオンクレディ/フランス)+ 00h 07' 18''
8 カールフレドリック・ハーゲン(ロット・スーダル/ノルウェー)+ 00h 07' 33''
9 ウィルコ・ケルデルマン(チームサンウェブ/オランダ)+ 00h 07' 39''
10 ディラン・トゥーンス(バーレーン・メリダ/ベルギー)+ 00h 09' 58''
・・・
135 新城幸也(バーレーン・メリダ/日本)+ 02h 28' 54''
ポイント賞
1 プリモシュ・ログリッチェ(チーム ユンボ・ヴィスマ/スロベニア)109 pts
2 タディ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ/スロベニア)86 pts
3 ナイロ・キンタナ(モヴィスター チーム/コロンビア)61 pts
山岳賞
1 アンヘル・マドラソ(ブルゴスBH/スペイン)32 pts
2 ジョフレ・ブシャール(アージェードゥゼール ラ モンディアル/フランス)30 pts
3 タディ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ/スロベニア)25 pts
新人賞
1 タディ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ/スロベニア)in 53h 52' 15''
2 ミゲールアンヘル・ロペス(アスタナ プロチーム/コロンビア)+ 00h 00' 17''
3 イギータ・ガルシア(EFエデュケーションファースト/コロンビア)+ 00h 08' 51''
チーム総合順位
1 モヴィスター チーム(スペイン)in 160h 36' 21''
2 アスタナ プロチーム(カザフスタン)+ 00h 25' 51''
3 チーム ユンボ・ヴィスマ(オランダ)+00h 43' 44''
敢闘賞
187 ディエゴ・ルビオ(ブルゴスBH/スペイン)
第14ステージのリタイア
105 ルカ・メツゲッツ(ミッチェルトン・スコット/スロベニア)
194 ドミンゴス・ゴンサルベス(カハルラル・セグロス RGA/ポルトガル)
第15ステージ 9月8日(日)午後7:45 - 深夜1:30/ J SPORTS 4
[区間] ティネオ > サントゥアリオ・デル・アセボ 154.4km(山岳)/正真正銘「未使用」のルート
■コースの特徴
アストゥリアス地方の伝統峠、コバドンガもアングリルも登場しない。代わりに2019年大会には、初登場の山頂フィニッシュが全部で5つも組込まれた。この日もまた、未知なる上りが興奮の戦いを演出する。
マドリード到着を1週間後に控えた山頂フィニッシュ2連戦。1日目は155kmに満たない短いコースに、4つの大きな1級峠が待ち受ける。アセボ峠(登坂距離8.2km、平均勾配7.1%)、コニオ峠(11.7km、6.2%)、ポソ・デ・ラス・ムエレス・ムエラタス(11.3km、6.8%)と休みなくアップダウンは続く。
1度目のアセボ登坂とは別の山道を通り、最後はアセボのサントゥアリオ=聖域へと分け入る。ちなみに峠自体はアストゥリアス一周で幾度も通過してきたが、今回のルートは正真正銘「未使用」。つまり大部分の選手にとって初対面の山道は、登坂距離7.9km、平均勾配9.7%。登り始めの1.5kmが最もきつく、勾配は15%を超える。しかもフィニッシュ直前まで10%超の難勾配は続き、最後まで気を緩めることはできない。
1575年9月8日、つまりステージ開催日からちょうど444年前に、山の上の教会で聖母マリアが奇跡を起こした。果たして今年の9月8日、奇跡は起こるのか。
■高低差図
J SPORTS 編集部
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