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サイクル ロードレース コラム 2019年9月6日

【ブエルタ・ア・エスパーニャ2019 第12ステージ結果速報】ベルギーの英雄ジルベールがラスト9.2kmを逃げ切りグランツール通算10勝目、総合勢に変動なし

サイクルNEWS by J SPORTS 編集部
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写真:激坂アタック決めたジルベールがブエルタ通算区間6勝目


第12ステージはナバラ・サーキットからビルバオまでの171.4km、3級山岳を4つ越える激坂バトル。連日大逃げが区間優勝を果たしているブエルタで今ステージでも激しいアタック合戦が繰り広げられ、スタートから100kmを過ぎても逃げグループは形成されなかった。

ウィレム・スミット(TKA)がダウンヒルで単独先頭に出るとホセホアキン・ロハス(モヴィスター チーム)、ツガブ・グルメイ(ミッチェルトン・スコット)、フィリップ・ジルベール(ドゥクーニンク・クイックステップ)ら18人の追走グループが発生、スミットに追いつくとメイン集団は4分半後方をチーム ユンボ・ヴィスマがコントロール。

3級アサセタ峠はロハスが、3級ウルズティメンディ峠はマルコ・マルカート(UAEチームエミレーツ)が、3級ビベロ峠はグルメイが、中間スプリントポイントはフェリックス・グロスーシャートナー(ボーラ・ハンスグローエ)が先頭通過。

先頭を走るグロスーシャートナーとグルメイは最終峠3級アライズで13人の追走グループに飲み込まれ、勾配のきついエリア、残り距離9.2kmでジルベールが速度を上げるとアレックス・アランブル(カハルラル・セグロス RGA)とフェルナンド・バルセロ(エウスカディバスクカントリー・ムリアス)の2人だけがくらいつく。

ジルベールはそのまま山頂を21秒差で先頭通過、約7.5kmのテクニカルのダウンヒルを滑り降りビルバオの街中を駆け抜け単独でフィニッシュラインを超えた。ジルベールはブエルタ通算区間6勝目、グランツール通算区間10勝目。プロトンは3分2秒後に集団フィニッシュ、総合勢に変動はなかった。

「今日の勝利の立役者はティム・デクレルク、最後の山の雰囲気は旗や観客の熱狂がまるでクラシックレースのようだった」(ジルベール、勝利後インタビュー)

第12ステージ結果
1 フィリップ・ジルベール(ドゥクーニンク・クイックステップ/ベルギー)in 03h 48' 18''
2 アレックス・アランブル(カハルラル・セグロス RGA/スペイン)+ 00h 00' 03''
3 フェルナンド・バルセロ(エウスカディバスクカントリー・ムリアス/スペイン)+ 00h 00' 03''
4 ホセホアキン・ロハス(モヴィスター チーム/スペイン)+ 00h 00' 22''
5 ニキアス・アルント(チームサンウェブ/ドイツ)+ 00h 00' 26''
6 トッシュ・ヴァンデルザンデ(ロット・スーダル/ベルギー)+ 00h 00' 29''
7 シリル・バルト(エウスカディバスクカントリー・ムリアス/フランス)+ 00h 00' 29''
8 マヌエーレ・ボアーロ(アスタナ プロチーム/イタリア)+ 00h 00' 29''
9 ティム・デクレルク(ドゥクーニンク・クイックステップ/ベルギー)+ 00h 00' 29''
10 ヴァレリオ・コンティ(UAEチームエミレーツ/イタリア)+ 00h 00' 31''
・・・
24 プリモシュ・ログリッチェ(チーム ユンボ・ヴィスマ/スロベニア)+ 00h 03' 02''
82 新城幸也(バーレーン・メリダ/日本)+ 00h 14' 23''


個人総合順位
1 プリモシュ・ログリッチェ(チーム ユンボ・ヴィスマ/スロベニア)in 44h 52' 08''
2 アレハンドロ・バルベルデ(モヴィスター チーム/スペイン)+ 00h 01' 52''
3 ミゲールアンヘル・ロペス(アスタナ プロチーム/コロンビア)+ 00h 02' 11''
4 ナイロ・キンタナ(モヴィスター チーム/コロンビア)+ 00h 03' 00''
5 タディ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ/スロベニア)+ 00h 03' 05''
6 カールフレドリック・ハーゲン(ロット・スーダル/ノルウェー)+ 00h 04' 59''
7 ラファル・マイカ(ボーラ・ハンスグローエ/ポーランド)+ 00h 05' 42''
8 ニコラ・エデ(コフィディス、ソリュシオンクレディ/フランス)+ 00h 05' 49''
9 ディラン・トゥーンス(バーレーン・メリダ/ベルギー)+ 00h 06' 07''
10 ウィルコ・ケルデルマン(チームサンウェブ/オランダ)+ 00h 06' 25''
・・・
141 新城幸也(バーレーン・メリダ/日本)+ 02h 04' 53''


ポイント賞
1 プリモシュ・ログリッチェ(チーム ユンボ・ヴィスマ/スロベニア)89 pts
2 ナイロ・キンタナ(モヴィスター チーム/コロンビア)70 pts
3 アレハンドロ・バルベルデ(モヴィスター チーム/スペイン)61 pts


山岳賞
1 アンヘル・マドラソ(ブルゴスBH/スペイン)32 pts
2 ジョフレ・ブシャール(アージェードゥゼール ラ モンディアル/フランス)21 pts
3 セルジオルイス・エナオ(UAEチームエミレーツ/コロンビア) 20 pts


新人賞
1 ミゲールアンヘル・ロペス(アスタナ プロチーム/コロンビア)in 44h 54' 19''
2 タディ・ポガチャル(UAEチームエミレーツ/スロベニア) + 00h 00' 54''
3 イギータ・ガルシア(EFエデュケーションファースト/コロンビア)+ 00h 08' 10''


チーム総合順位
1 モヴィスター チーム(スペイン)in 133h 42' 43''
2 アスタナ プロチーム(カザフスタン)+ 00h 22' 01''
3 チーム ユンボ・ヴィスマ(オランダ)+00h 39' 34''


敢闘賞
61 フィリップ・ジルベール(ドゥクーニンク・クイックステップ/ベルギー)


第12ステージのリタイア
88 バンジャマン・トマ(グルパマ・エフデジ/フランス)

第13ステージ 9月6日(金)午後11:00 - 深夜1:30/ J SPORTS 4
[区間] ビルバオ > ロス・マチュコス.モヌメント・バカ・パシエガ 166.4km(山岳)/超級ロス・マチュコスが立ちはだかる


ステージ詳細

■コースの特徴
道の果てには「壁」が待っている。2017年第17ステージで史上初めてブエルタにお披露目され……後の総合覇者フルームがライバルたちから約40秒も失った超級ロス・マチュコスが、今年もマイヨ・ロホ争いを大いに盛り上げる。

プロトンはバスク純正サッカークラブ、アスレチック・ビルバオの本拠地サン・マメス競技場から走り出す。まずはステージ全体に散りばめられた6つの峠で、しっかりウォームアップ。3級峠4つ、2級峠2つを乗り越えてから、プロトンは勝負の最終登坂へと挑みかかる。

ロス・マチュコスの全長6.8kmの山道は、平均勾配9.2%。ひどくイレギュラーな上りで、途中には短い下りも挟み込まれているため、実質的な勾配は常に12%を超える。なにしろ上り始めからいきなり17.5%で、すぐに25%ゾーンがやってくる。ラスト2km前後で再び選手たちは25%の壁に対峙せねばならない。データによると最大28%まで跳ね上がる!

山頂にはパシエガ牛の像が立つ。優れた乳牛として名高く、ロハ・パシエガとも呼ばれる。そう、ブエルタ総合リーダーが纏う色と同じ、「赤い」牛である。


■高低差図

高低差図
J SPORTS編集部

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