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【ブエルタ・ア・エスパーニャ2019 第4ステージ結果速報】175.5kmの平坦ステージは数ミリの差でヤコブセンが集団スプリントを制す!ロッシュは総合キープ
サイクルNEWS by J SPORTS 編集部写真:数ミリの差でオランダチャンピオンジャージ着用のヤコブセン(前左)が区間優勝
クリェラからエル プイグまで175.5kmの平坦ステージ、山岳も3級が1つあるのみ。イェーレ・ワライス(ロット・スーダル)、ホルヘ・クベロ(ブルゴスBH)の2選手が逃げるも、集団スプリントに持ち込みたいボーラ・ハンスグローエらがメイン集団を終始コントロール、大きなタイム差を与えない。
ワライスが3級山岳を先頭通過、山岳賞首位のアンヘル・マドラソ(ブルゴスBH)が3番目に通過し山岳ポイントを1積み重ねた。残り距離31kmでクベロがメカニカルトラブルで逃げから離脱、ワライスの単独先頭となったがラスト18kmでメイン集団に吸収された。
坦々と続く平坦路をチームサンウェブ、バーレーン・メリダ、チーム ユンボ・ヴィスマらのトレインが牽引し、速度があがり集団は3つに分断された。後続グループに取り残された主要選手はおらず、翌日以降に備えた選手らが体力を温存した。
残り距離6kmでレミ・カヴァニャ(ドゥクーニンク・クイックステップ)が単独で抜け出しラスト1.2kmで吸収されたがライバルチームのアシストたちの脚を疲弊させることに成功。ドゥクーニンク・クイックステップの隊列が先頭でフラムルージュを抜けチームサンウェブが続き、ラスト200mでマクシミリアーノ・リケーゼがファビオ・ヤコブセン(共にドゥクーニンク・クイックステップ)の発射台として加速、その後ろから伸びてきたサム・ベネット(ボーラ・ハンスグローエ)も並んでフィニッシュラインに飛び込んだ。写真判定の結果、数ミリの差でヤコブセンが自身初のグランツール勝利を手に入れた。
「グランツールでの勝利をスプリンターは夢見る、ナショナルチャンピオンジャージで勝てたことは驚くべきことだ。予定は未定だけど2020年のブエルタはオランダスタートだから、そこでも勝ちたいな」(ヤコブセン、勝利後インタビュー)
第4ステージ結果
1 ファビオ・ヤコブセン(ドゥクーニンク・クイックステップ/オランダ)in 04h 04' 16''
2 サム・ベネット(ボーラ・ハンスグローエ/アイルランド)-
3 フェルナンド・ガビリア(UAEチームエミレーツ/コロンビア)-
4 ルカ・メツゲッツ(ミッチェルトン・スコット/スロベニア)-
5 マルク・セロー(グルパマ・エフデジ/フランス)-
6 シュモン・サイノク(シーシーシーチーム/ポーランド)-
7 エドヴァルド・ボアッソンハーゲン(チーム ディメンションデータ/ノルウェー)-
8 ヨン・アベラストゥリ(カハルラル・セグロス RGA/スペイン)-
9 クレモン・ヴァンテュリニ(アージェードゥゼール ラ モンディアル/フランス)-
10 マクシミリアーノ・リケーゼ(ドゥクーニンク・クイックステップ/アルゼンチン)-
・・・
63 新城幸也(バーレーン・メリダ/日本)-
個人総合順位
1 ニコラス・ロッシュ(チームサンウェブ/アイルランド)in 13h 55' 30''
2 ナイロ・キンタナ(モヴィスター チーム/コロンビア)+ 00h 00' 02''
3 リゴベルト・ウラン(EFエデュケーションファースト/コロンビア)+ 00h 00' 08''
4 ミケル・ニエベ(ミッチェルトン・スコット/スペイン)+ 00h 00' 22''
5 ミゲールアンヘル・ロペス(アスタナ プロチーム/コロンビア)+ 00h 00' 33''
6 プリモシュ・ログリッチェ(チーム ユンボ・ヴィスマ/スロベニア)+ 00h 00' 35''
7 イギータ・ガルシア(EFエデュケーションファースト/コロンビア)+ 00h 00' 37''
8 ウィルコ・ケルデルマン(チームサンウェブ/オランダ)+ 00h 00' 38''
9 ダヴィデ・フォルモロ(ボーラ・ハンスグローエ/イタリア)+ 00h 00' 46''
10 ラファル・マイカ(ボーラ・ハンスグローエ/ポーランド)+ 00h 00' 46''
・・・
98 新城幸也(バーレーン・メリダ/日本) + 00h 11' 17''
ポイント賞
1 サム・ベネット(ボーラ・ハンスグローエ/アイルランド)45 pts
2 ファビオ・ヤコブセン(ドゥクーニンク・クイックステップ/オランダ)34 pts
3 ナイロ・キンタナ(モヴィスター チーム/コロンビア)25 pts
山岳賞
1 アンヘル・マドラソ(ブルゴスBH/スペイン)15 pts
2 アレハンドロ・バルベルデ(モヴィスター チーム/スペイン)5 pts
3 サンダー・アルメ(ロット・スーダル/ベルギー)4 pts
新人賞
1 ミゲールアンヘル・ロペス(アスタナ プロチーム/コロンビア)in 13h 56' 03''
2 イギータ・ガルシア(EFエデュケーションファースト/コロンビア) + 00h 00' 04''
3 アレックス・アランブル(カハルラル・セグロス RGA/スペイン)+ 00h 00' 37''
チーム総合順位
1 チームサンウェブ(ドイツ)in 41h 19' 06''
2 EFエデュケーションファースト(アメリカ)+ 00h 00' 02''
3 モヴィスター チーム(スペイン)+ 00h 00' 06''
敢闘賞
184 ホルヘ・クベロ(ブルゴスBH/スペイン)
第5ステージのリタイア
135 ステフェン・クライスヴァイク(チーム ユンボ・ヴィスマ/オランダ)
第5ステージ 8月28日(水)午後11:00 - 深夜1:30/ J SPORTS 4
[区間] レリアナ > ハバランブレ天文台 170.7km(山頂フィニッシュ)/大会最初の山頂フィニッシュ
■コースの特徴
開幕5日目にして、早くもプロトンは山岳戦へと放り出される。さらにこの日から怒涛の3連続山頂フィニッシュ。グランツールでしばし使われる慣用句、「誰が総合を制するのかはいまだ見えてこないが、誰が総合を勝てないのかは見えてくる」が、きっと適応される機会となる。
山岳3連戦初日は、スタートから緩やかに上り始める。バレンシア郊外のレリアナから走り出し、内陸へと切り込んでいくと、30kmほど上った先で2級峠を乗り越える。その後は延々と上ったり下りたりしながら、高原地帯を駆け抜ける。
フィニッシュまで残り11.1km地点から、いよいよ大会最初の山頂フィニッシュへ。ブエルタ初登場の1級ハバランブレ峠は、平均勾配7.8%。ラスト5km前後の地点に最大16%ゾーンが待ち受け、その後は山頂まで軒並み10%近い急勾配が続く。しかもフィニッシュ地の標高は1950m!
丸い屋根の天体観測所が近づくにつれて、コース周辺から木々の姿は消え、最後は岩と苔だけの世界になる。酸素のひどく薄い山頂が、マイヨ・ロホ候補たちの好・不調を浮き彫りにするだろう。
■高低差図
J SPORTS 編集部
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