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【ブエルタ・ア・エスパーニャ2019 第3ステージ結果速報】ベネットが集団スプリントを制し、ロッシュは総合首位をキープ、2人でアイルランドに歓喜をもたらす
サイクルNEWS by J SPORTS 編集部写真:集団スプリント勝負を制したのはサム・ベネット
フグエテからアリカンテの海岸線へ向かう188kmの第3ステージ、3級山岳2つの平坦路は海風が懸念される。山岳賞首位のアンヘル・マドラソ、ディエゴ・ルビオ(共にブルゴスBH)、エクトル・サエス(エウスカディバスクカントリー・ムリアス)の3選手が最大タイム差6分14秒で先行するも、メイン集団はドゥクーニンク・クイックステップ、UAEチームエミレーツ、ボーラ・ハンスグローエらが3分程度でレースをコントロール。
3級山岳プエルト・デ・ティビの登坂路でメイン集団は縦に長く伸び、ファビオ・ヤコブセン(ドゥクーニンク・クイックステップ)やフェルナンド・ガビリア(UAEチームエミレーツ)が後方に取り残された。マドラソが2つの3級山岳を先頭通過し6ポイントを積み重ね、山岳賞ジャージのキープに成功したあとメイン集団に吸収された。
プロトンは横風を警戒しつつ速度をあげ、中間スプリントでイギータ・ガルシア(EFエデュケーションファースト)がボーナスタイム3秒、プリモシュ・ログリッチェ(チーム ユンボ・ヴィスマ)が1秒を稼ぎ、遅れていたヤコブセンのグループは追いついたが、ガビリアとアシスト2選手は残り距離17kmでタイム差が1分に広がってしまった。
トニー・マルティン(チーム ユンボ・ヴィスマ)の牽引で直近10分の平均時速65.1km/hまで速度を上げた状態で、広い幹線道路の椰子並木を各チームのトレインが隊列を整えながらゴールを目指す。ニキアス・アルント(チームサンウェブ)が先頭でフラムルージュを抜け、ジョン・デゲンコルブが番手でエドワード・トゥーンス(共にトレック・セガフレード)の発射台として加速、その背後からアイルランドチャンピオンジャージ着用のサム・ベネット(ボーラ・ハンスグローエ)が一気にまくるとそのままの勢いでフィニッシュラインに飛び込んだ。
「チームの努力あっての勝利、ナショナルチャンピオンジャージを着てグランツールで勝てたことが本当に嬉しいし誇りに思う」(ベネット、勝利後インタビュー)
第3ステージ結果
1 サム・ベネット(ボーラ・ハンスグローエ/アイルランド)in 04h 25' 02''
2 エドワード・トゥーンス(トレック・セガフレード/ベルギー)-
3 ルカ・メツゲッツ(ミッチェルトン・スコット/スロベニア)-
4 ヨン・アベラストゥリ(カハルラル・セグロス RGA/スペイン)-
5 フィル・バウハウス(バーレーン・メリダ/ドイツ)-
6 マクシミリアーノ・リケーゼ(ドゥクーニンク・クイックステップ/アルゼンチン)-
7 ファビオ・ヤコブセン(ドゥクーニンク・クイックステップ/オランダ)-
8 シリル・バルト(エウスカディバスクカントリー・ムリアス/フランス)-
9 シュモン・サイノク(シーシーシーチーム/ポーランド)-
10 クレモン・ヴァンテュリニ(アージェードゥゼール ラ モンディアル/フランス)-
・・・
65 新城幸也(バーレーン・メリダ/日本)-
164 フェルナンド・ガビリア(UAEチームエミレーツ/コロンビア)+ 00h 04' 12''
個人総合順位
1 ニコラス・ロッシュ(チームサンウェブ/アイルランド)in 09h 51' 14''
2 ナイロ・キンタナ(モヴィスター チーム/コロンビア)+ 00h 00' 02''
3 リゴベルト・ウラン(EFエデュケーションファースト/コロンビア)+ 00h 00' 08''
4 ミケル・ニエベ(ミッチェルトン・スコット/スペイン)+ 00h 00' 22''
5 ミゲールアンヘル・ロペス(アスタナ プロチーム/コロンビア)+ 00h 00' 33''
6 プリモシュ・ログリッチェ(チーム ユンボ・ヴィスマ/スロベニア)+ 00h 00' 35''
7 イギータ・ガルシア(EFエデュケーションファースト/コロンビア)+ 00h 00' 37''
8 ウィルコ・ケルデルマン(チームサンウェブ/オランダ)+ 00h 00' 38''
9 ダヴィデ・フォルモロ(ボーラ・ハンスグローエ/イタリア)+ 00h 00' 46''
10 ラファル・マイカ(ボーラ・ハンスグローエ/ポーランド)+ 00h 00' 46''
・・・
121 新城幸也(バーレーン・メリダ/日本) + 00h 11' 17''
ポイント賞
1 ナイロ・キンタナ(モヴィスター チーム/コロンビア)25 pts
2 サム・ベネット(ボーラ・ハンスグローエ/アイルランド)25 pts
3 ニコラス・ロッシュ(チームサンウェブ/アイルランド)20 pts
山岳賞
1 アンヘル・マドラソ(ブルゴスBH/スペイン)14 pts
2 アレハンドロ・バルベルデ(モヴィスター チーム/スペイン)5 pts
3 サンダー・アルメ(ロット・スーダル/ベルギー)4 pts
新人賞
1 ミゲールアンヘル・ロペス(アスタナ プロチーム/コロンビア)in 09h 51' 47''
2 イギータ・ガルシア(EFエデュケーションファースト/コロンビア) + 00h 00' 04''
3 アレックス・アランブル(カハルラル・セグロス RGA/スペイン)+ 00h 00' 37''
チーム総合順位
1 チームサンウェブ(ドイツ)in 29h 06' 18''
2 EFエデュケーションファースト(アメリカ)+ 00h 00' 02''
3 モヴィスター チーム(スペイン)+ 00h 00' 06''
敢闘賞
181 アンヘル・マドラソ(ブルゴスBH/スペイン)
第3ステージのリタイア
83 ミカエル・ドラージュ(グルパマ・エフデジ/フランス)
第4ステージ8月27日(火)午後11:00 - 深夜1:30/ J SPORTS 4
[区間] クリェラ > エル プイグ 175.5km/ラスト20kmは完璧なるフラット
■コースの特徴
スプリンターたちは絶対にチャンスを逃してはならない。なにしろ翌日第5ステージには早くも難関山頂フィニッシュが待ち受ける。しかも山頂フィニッシュ3日連続!脚も心も元気なうちに、貴重な勝利をさらっておきたいところ。
「コラ・アエリア=クレラ=高い頂」との名を持つ海抜10mのスタート地から走り出すと、その先100km以上は特筆すべき難所は登場しない。走行距離も120kmを過ぎた後、軽い上り基調の中間スプリントと、難度の低い3級オロネト峠で、ようやくレースは小さな盛り上がりを見せる。ただし標高495mの山頂から、約25kmかけてゆっくり海抜10mまで戻ってくると……その後20kmは完璧なるフラット。
スプリンター隊列が突撃する先は、「征服王」ハイメ1世の命により13世紀に建立されたサンタ・マリア修道院。エル プイグのフィニッシュラインを征服する強者、果たして誰だ。
■高低差図
J SPORTS 編集部
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