人気ランキング
J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題
コラム&ブログ一覧
選手コメントなど
今大会のトップ10には、カンチェラーラ、サガンといった、優勝候補たちの名前が見当たらず、意外な感もあるかもしれない。しかし、チプレッサ手前からゴールまでのレース最終盤30kmを振り返れば、プロタゴニスト(物語の中心人物)の多くは、有力候補として名が挙げられていた選手たちだった。
アルノー・デマール(FDJ)
『信じられないよ。あんなトラブル(落車)があったのに、最後にはすべてがうまくいくなんて。U23世界選でも、クラッシュしたあとでの優勝だったんだ。(中略)いつかの時点でレースの展開についていけなくなり、アタックした選手がみんな捕まったのかが分からなかった。レース・ディレクターの車が前に見えたから、これは優勝をかけたゴールスプリントなんだ、と分かったんだよ。チプレッサとポッジオでかなり足を使った気がしたけれど、スプリントに入ってみたら、まだ足が残っている手ごたえがあったんだ』
フェルナンド・ガビリア(エティックス・クイックステップ)
『とても悲しいよ。すべて僕のせいだ。パーフェクトな位置につけていたのに、スプリントについて考え始めて、ほんの数秒ほど集中を失ってしまった。それでヴァンアーヴェルマートのタイヤに接触してしまったんだ。チームのみんなの努力を、ぼくが無駄にしてしまったんだ』
フレフ・ヴァンアーヴェルマート(BMCレーシング)
『まだたくさんの選手が残っていたから、ポッジオでアクションに出る意味がなかった。とにかくスプリントにかけてみることにしたんだ。今年のミラノ〜サンレモはそれほどタフじゃなかったから、誰の脚も、そこそこフレッシュだった。結局のところは、スプリンターのレースだったということだね』
ヴィンチェンツォ・ニバリ(アスタナ)
『ポッジオの上りの終盤から下りにかけてアタックをかけたけれど、もともとのペースが速かったから、それ以上何をするのも難しかった。下りでカンチェラーラを引き離せたらと思ったんだけどね。けれど、できることはやったつもりだから、後悔はないよ』
ペーター・サガン(ティンコフ)
『これまでも言ってきたように、ミラノ〜サンレモは予測できないレースだし、だからこそ、レースの前にいろいろ聞かれても意味がない気がしてしまうんだよ。ファビアン(・カンチェッラーラ)が飛び出したとき、「彼を行かせたらミラノ〜サンレモは終わりだ!」と周りの選手にはっぱをかけた。スプリントでは、ガビリアが一瞬背後を振り返って、クラッシュしたんだ。何とか落車は免れたけれど、そこから持ち直してスプリントにもちこむのは不可能だった。自分自身もチームもいい走りをしたと思う。だけど、レースを勝つのは決して簡単なことではないんだ』
ファビアン・カンチェッラーラ(トレック・セガフレード)
『難しかったね。周りにチームメートもいなかったし、すべての選手から厳しくマークされていた。ポッジオではニバリについていったけれど、それに気がついたニバリはスピードを緩めてしまったし、ふもとでのアタックはトレンティンにつぶされてしまった。ガビリアはトレンティンに「行け、行け、行け!」と叫んでいたよ。最後の動きにはなんとか食らいついていこうとしたけれど、ガビリアがクラッシュして、ペーター(・サガン)も自分も落車を避けるだけで精一杯だった』
トム・ボーネン(エティックス・クイックステップ)
『チプレッサではすぐ目の前でクラッシュが起こり、最後尾になってしまった。それでかなりエネルギーを消耗してしまったね。ポッジオでは上りでクラッシュがあった。それほどレースが厳しくなくて、みんなの脚がまだかなりフレッシュだったから、プロトンがピリピリした雰囲気になって、落車が多発したんだ。ゴール目前でガビリアがクラッシュしたり、我々にとってはあまりいい日じゃなかったね」
ミカル・クヴィアトコウスキ(チームスカイ)
『チプレッサ手前の落車で、ゲラント(・トーマス)とピーター(・ケノー)を失ってしまった。彼らが残っていたら、集団が脚を使い切るように、もっともっとプレッシャーをかけられたんじゃないかと思う。けれど、あの状況でできることはすべてやった』
チプレッサの疑惑
24歳のアルノー・デマールによるモニュメントの勝利に、フランス自転車界は沸いた。フィニッシュライン目前のチェーントラブルに怒るブアニが地面に自転車を叩きつける一方で、右ほおに赤いキスマークをつけ、ポディウムで手を振るデマールは、『クラシッシシマ(=クラシックの中のクラシック)』における、キャリア最高の勝利の喜びに目を輝かせていた。
その歓喜に影が投げかけられたのは、その翌朝のことだ。
あわせて読みたい
-
サイクル ロードレース コラム
【ブエルタ・ア・エスパーニャ2023 第19ステージ結果速報】ダイネーゼが涙のブエルタ区間初優勝、総合勢は翌日の最終試練に備える
J SPORTS IDを登録すれば、
すべての記事が読み放題
ジャンル一覧
人気ランキング(オンデマンド番組)
-
Cycle*2024 ボルタ・ア・カタルーニャ 第6ステージ
3月23日 午後10:30〜
-
Cycle*2024 ボルタ・ア・カタルーニャ 第5ステージ
3月22日 午後11:55〜
-
Cycle*2024 ボルタ・ア・カタルーニャ 第4ステージ
3月21日 午後11:00〜
-
Cycle*2024 ボルタ・ア・カタルーニャ 第7ステージ
3月24日 午後8:25〜
-
Cycle*2024 ボルタ・ア・カタルーニャ 第3ステージ
3月20日 午後11:00〜
-
Cycle*2024 ボルタ・ア・カタルーニャ 第2ステージ
3月19日 午後11:00〜
-
Cycle*2024 月チャリ~#jspocycle NEWS~ (03/25)
3月25日 午後7:00〜
-
3月16日 午後9:30〜
J SPORTSで
サイクル ロードレースを応援しよう!