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サイクル ロードレース コラム 2017年10月17日

【2017 JAPAN CUP CYCLE ROAD RACE プレビュー】世界基準のレースが宇都宮で観られる!コンタドールにも会えちゃう、みどころ盛りだくさんの2レース!

サイクルNEWS by 福光 俊介
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昨年本大会に出場した世界的スター選手、カンチェラーラ


2017年9月20日、都内で行われた「2017 JAPAN CUP CYCLE ROAD RACE」の記者発表会の場で、日本のサイクルロードレース界を震撼させる発表があった。グランツール完全制覇、総合優勝7回のアルベルト・コンタドール(スペイン、トレック・セガフレード)が初来日し、ジャパンカップクリテリウムに出場するというのだ。

コンタドールは2007年にツール・ド・フランスで初の総合優勝。翌年にはジロ・デ・イタリアとブエルタ・ア・エスパーニャの総合2冠。その後もグランツールを数度制し、合計ではツール2回、ジロ2回、ブエルタ3回頂点に立った。今年はツールとブエルタに出場。ともに総合優勝はならなかったが、ブエルタ第20ステージで優勝し、自らの力で有終の美を飾る快走を演じた。

これまで、数回来日の噂はあったが、いずれも実現しなかった。そんな彼がついに日本へやってくる。

昨年はファビアン・カンチェラーラ(スイス)が現役引退発表後に来日し、ジャパンカップクリテリウムに参戦したが、今回のコンタドールも実質同様の形態となる。10月21日に行われるクリテリウムは、UCI公式レースではないため、翌日の本戦を前に顔見せ的な意味合いも大きい。とはいえ、出場する選手たちは優勝のタイトルを賭けて本気で走る。トレック・セガフレードとしては、3連覇がかかる別府史之を軸に臨むことになる。スプリントのリードアウト役にコンタドールという、これ以上ない贅沢さのもとで…。

そんな熱狂必至のジャパンカップ。前述の通り、21日にクリテリウム、22日に本戦のサイクルロードレースが行われる。

クリテリウムは、宇都宮市の目抜き通りを舞台に1周2.25kmの周回コースで実施。2周回のパレード後、レースは15周回。勝負のポイントは、ハイペースに耐えうるスピードと、1周回あたり2度ある180度ターンからの再加速。そして、スプリントに向けた好ポジションの確保といったところ。

22日のメインレースはUCI公認、ワンデーレースとしてはアジアで唯一、最上位カテゴリーのHC(Hors Class、超級)クラスに位置付けられ、そのステータスの高さから世界の一線級が本気でタイトルを獲得しにやってくる。今年で26回目を迎え、コースは10.3kmを14周回する144.2km。

なかでも、つづら折りの古賀志林道は標高差185mを一気に駆け上がる最大の難所。例年、中盤から終盤にかけてこの上りでレースが大きく動く。登坂力とパンチ力を兼ね備えた選手に有利だが、勝負どころまでにどれだけ脚を使わずにレースを展開できるかがカギを握る。

国内外のトップライダーが一堂に会して行われる唯一無二のビッグレース。今年も実力者が多数集まる予定だ。

クリテリウムでは別府のほか、ジロのステージ優勝経験を持つエンリーコ・バッタリン(イタリア、チーム ロットNL・ユンボ)、今シーズン5勝のマルコ・カノラ(イタリア、NIPPO・ヴィーニファンティーニ)、昨年2位のジョン・アベラストゥリ(スペイン、チーム右京)、特別チームのクリテリウムスペシャルライダーズから参戦のネイサン・ハース(オーストラリア)が有力。

日本人選手にもチャンスは十分。大久保陣(ブリヂストンアンカーサイクリングチーム)、雨乞竜己(キナンサイクリングチーム)、吉田隼人(マトリックスパワータグ)、小野寺玲(宇都宮ブリッツェン)、下島将輝(那須ブラーゼン)、岡本隼(日本ナショナルチーム)らが虎視眈々とチャンスをうかがう。

メインレースでは、ダヴィデ・ヴィッレッラ(イタリア、キャノンデール・ドラパック)が2連覇を目指してエントリー。アシストにも登坂力ある選手をそろえ、その意気込みは本気だ。上り、スプリントともに得意とするヤスペル・ストゥイヴェン(ベルギー、トレック・セガフレード)や、久々の来日となるリッチー・ポート(オーストラリア、BMCレーシングチーム)は、本来の力を発揮できれば優勝に近い選手。UCIコンチネンタルチーム、アタッキ・チームグストのエースであるベンジャミン・ヒル(オーストラリア)は、3月下旬から4月上旬にかけて行われたツール・ド・とちぎを制するなど、宇都宮との相性は抜群。


国内UCIコンチネンタルチームも戦力が充実。オスカル・プジョル(スペイン)とネイサン・アール(オーストラリア)、そして日本チャンピオンの畑中勇介をそろえるチーム右京。前日本チャンピオンの初山翔擁するブリヂストンアンカーサイクリングチーム。ジャイ・クロフォード(オーストラリア)、トマ・ルバ(フランス)、マルコス・ガルシア(スペイン)の実績豊富なクライマーが中心のキナンサイクリングチーム。ホセヴィセンテ・トリビオ(スペイン)が軸のマトリックスパワータグ。アンダー23日本代表の雨澤毅明、小野寺玲、岡篤志の若手が進境著しい宇都宮ブリッツェン。そして入部正太朗や山本大喜らが元気な日本ナショナルチーム。彼らは優勝争いはもとより、展開次第では古賀志林道に複数回設けられる山岳賞を狙って逃げに入る可能性もあるだろう。

楽しみ満載のレースは、ジャパンカップ クリテリウムが21日午後3時から5時30分までJ SPORTS 4にで生中継。ジャパンカップ サイクルロードレースはJ SPORTSオンデマンドで会員無料LIVE配信が予定されている。決定的瞬間をとくとご覧あれ!


Cycle*2017 ジャパンカップ クリテリウム
10月21日 (土) 午後03:00~午後05:30 [生放送]

福光 俊介

ふくみつしゅんすけ。サイクルライター、コラムニスト。幼少期に目にしたサイクルロードレースに魅せられ、2012年から執筆を開始。ロードのほか、シクロクロス、トラック、MTB、競輪など国内外のレースを幅広く取材する。ブログ「suke's cycling world」では、世界各国のレースやイベントを独自の視点で解説・分析を行う

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