【あなたの推しチームは？】ブエルタ直前！ UCIワールドチーム 一挙紹介 / ボーラ・ハンスグローエ

世界選手権で前代未聞の3連覇を果たしたペーター・サガン

ペーター・サガンのチームとして、2017年、いわゆる鳴り物入りでワールドチーム昇格を果たした。記念すべきシーズン初勝利はサガンで、ワールドツアー初勝利もサガンだった。昨季のチーム通算33勝中、実に13勝が世界チャンピオンの手によるものだ。もちろん秋の世界選手権でサガンが前代未聞の3連覇を果たしたおかげで、2018年もチームは、再びアルカンシェルと共に走り出した。

史上最多タイとなるマイヨ・ヴェールを持ち帰ったサガン

今季もサガンはエースとして責任を果たし続ける。4月にはチームに初のモニュメント勝利（パリ～ルーベ）をもたらした。残念ながらカリフォルニア一周で9年連続の区間勝利はならなかったが、代わりに昨季は失望に終わったツールで（4日目の大会追放処分で、6年連続マイヨ・ヴェール獲得ならず）、区間3勝と人生6枚目の、つまりは史上最多タイとなるマイヨ・ヴェールを持ち帰った。

「生え抜き」のサム・ベネット

かといって決してサガンだけのチームでもない。2010年に設立され、着実に力をつけてきたドイツチームでは、たとえば「生え抜き」のサム・ベネット、が勝利数の一部をきっちり請け負う。嬉しいことに今ジロでは、ついに「2位ハンター」の汚名を返上し、スプリント3勝を叩き出した。24歳の若きアッカーマンも、第2スプリンターとして、今季どんどん勝ち星を重ねている。

ツール山岳賞2回受賞、2015年ブエルタ総合3位のラファル・マイカ

平地での活躍が目につく一方で、山岳やグランツール総合では、いまだ思い通りにはいかない。ツール山岳賞2回受賞、2015年ブエルタ総合3位のラファル・マイカを迎え入れたが、目につく成績は昨季のスロベニア一周総合（2018年8月上旬の時点で、チームにとって唯一のステージレース総合優勝）とブエルタ区間1勝のみ。今ツールでは何度も山で逃げを打ったが、成果を持ち帰ることは出来なかった。幸いにもジロでは26歳コンラッドと25歳フォルモロが揃って総合トップ10入りを果たし、この8月にも両者は山で目に付く走りを披露している。

ただこの秋のブエルタに関しては、「起伏が厳しい」と評判の世界選手権への足慣らしを兼ねて、やはりサガンがエース役を務めるようだ。マイカもスペイン一周でリベンジを誓っている。

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