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タレント揃いの東海大を筆頭に、高校バスケットボール界を沸かせた選手たちの活躍に期待 | 関東大学バスケットボール新人戦 プレビュー
バスケットボールコラム by 青木 崇U18日本代表の渡邉伶音/東海大
65回目を迎える関東大学バスケットボール新人戦(ルーキートーナメント)は、これからの大学バスケットボール界で活躍することが期待される選手、昨年のウインターカップで活躍した選手たちの成長プロセスを見る絶好の機会である。
昨年頂点に立った東海大は、U18日本代表の渡邉伶音(福岡大附属大濠)と十返翔里(八王子学園八王子)が入学。2年生になったムスタファ・ンバアイ(福岡第一)、赤間賢人(藤枝明誠)は、トーナメントでスターターを務めている。東海大はディフェンスの厳しさが伝統のチームだけに、渡邊大翔(東海大付属諏訪)がポイントガードとしてゲームメイクをしっかりできれば、オフェンスもかなり強力になる。渡邉伶とムスタファのツインタワーはトーナメントですでに試されており、赤間のシュート力と十返の高い運動能力を活かした得点力も、東海大にとって大きな武器になるだろう。
昨年の準優勝校日本体育大は、新谷勇晴(鳥取城北)、小野寺星夢(東山)、東郷然(京都精華学園)のシューター3人が入学。センターを務める留学生は、サー・シェッハ(福岡第一)が務めることになる。司令塔は山口瑛司、スイングマンに小田健太と高口陽季と、福岡第一OBの2年生が今大会のチームを牽引することになる。日本体育大は機動力とシュート力を武器に、藤田将弘コーチが求めるハイスコアリングの展開に持ち込めると、強さを発揮する。準々決勝で対戦することになりそうな筑波大は、U18代表の高田将吾(福岡大附属大濠)が得点力を発揮することを期待したい。
昨年の上位2校である東海大と日本体育大に焦点を当ててきたが、ルーキートーナメントはどこが勝ち上がっても不思議ではない。大東文化大と神奈川大のマッチアップは、初戦で対戦するにはあまりにも勿体ない。その中で注目したいのはU18代表のシューティングガード和田拓磨(北陸)と、兄の晃毅以上にスコアラーとしての飛躍が期待される保坂幹希(富田)のマッチアップだ。この試合の勝ったチームが東海大にどうチャレンジするかも、見どころの一つと言える。
3回戦まで順当に勝ち上がれば、専修大と青山学院大、白鴎大と明治大の対戦が見られる。専修大はアピアパトリック眞(福岡第一)を除くと2年生は大学での経験値が低いだけに、シュート力とゲームメイク力を兼備した後藤宙(美濃加茂)を筆頭に、1年生がステップアップできるかが勝敗を左右しそう。1部に復帰した青山学院大は、美濃加茂出身の北條彪之介と深見響敏が中心のチームになりそうだが、セントメリーズ・インターナショナル出身の双子、ウィリス・ヴィンセントとウィリス・ジュリアンがチームにどんなインパクトをもたらすかに注目したい。
関東屈指の強豪となった白鴎大に対し、明治大は福岡大附属大濠のウインターカップ制覇に大きく貢献した湧川裕斗と見竹怜、U18代表の千保銀河(開志国際)が入学。留学生に対峙するビッグマンには、2年生の石川晃希(宇都宮工)とフリッシュ・ニコラス聖(開志国際)がいることもあり、白鴎大を倒すことができれば、トーナメントに続くベスト4以上も十分に可能だ。
白鴎大はU17とU19でワールドカップを経験したシューターの小川瑛次郎(羽黒)、トーナメントで飛躍した身体能力の高いスイングマンのロイ優太郎(習志野)、即戦力の1年生八田滉仁(福岡第一)らを擁する。センターとしてアウトサイドからジャンプショットを決められるネブフィ・ケルビン・シェミリー(開志国際)が入学したことからも、白鴎大はフィジカルの強さを活かしたディフェンスで試合の主導権を握ることができれば、頂点を狙えるだけの戦力は揃っている。
日本大は昨年のインカレを制したが、3、4年生が軸のチームであり、今大会の出場資格を持つ選手がプレーする機会がほとんどなかった。その中で注目したいのは、特別指定選手としてB2の青森ワッツで9試合出場した村田桂次郎(國學院久我山)。得点センスが抜群のガードとして、1年生ながらチームを牽引することが期待される。日本大が勝ち上がるためには、201cmの留学生ムバク・ムカンク・ステファン(八女学院)が、センターとしてインサイドで仕事をできるかにかかっている。日本大と準々決勝で対戦する可能性が高い中央大は、深澤桜太の長期離脱に直面。200cmのセンターを欠くチームは、シュート力が自慢の平原侑真(八王子学園八王子)らガード陣の活躍が勝つための絶対条件になる。
文:青木崇
青木 崇
NBA専門誌「HOOP」の編集者からフリーのバスケットボールライターとなる。NBAファイナル、NCAAファイナル4、世界選手権などビッグイベントの取材や執筆活動を行なっている。
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