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バスケット ボール コラム 2024年12月25日

【浜松開誠館】3回戦で敗退という結果に終わったが、大黒柱として心身両面で成長した姿を見せた後藤 | 高校バスケ ウインターカップ2024

ウインターカップコラム by 青木 崇
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浜松開誠館の後藤音羽

浜松開誠館の後藤音羽

精華女との3回戦、浜松開誠館の後藤音羽は、試合開始からアグレッシブに攻め続け、前半だけで16点を稼ぐ。日本代表のシューターだった正規さんが父、代表選手歴がある高美(旧姓竹内)さんが母という素晴らしいDNAを引き継ぎ、U17代表としてワールドカップを経験した逸材は、1、2回戦合計で12分の1だった3Pショットも、3本目の試投で決めていた。

しかし、浜松開誠館は精華女のアキンデーレ・タイウォ・イダヤット(44点)を止める答えが見出せないことに加え、中釜光来のドライブで得点を奪われるなど、ディフェンスで大苦戦。後藤がアグレッシブにプレーする一方で、チームメイトたちが少し消極的になってしまったのも、浜松開誠館にとっての誤算だった。三島正敬コーチは試合をこう振り返る。

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「最初は留学生でやられて、そこで浮き足立ってしまったかな。オフェンスがうまくいかなくなってしまった。そこで取られたら取り返す感じでやれたらよかったんですけど、なんかみんな後藤のほうばかり見ちゃったし、後藤が1対1をやると寄ってしまったりと悪循環でしたね」

30対44で迎えた3Q最初のオフェンス、後藤はポストアップからきれいにターンしてのジャンプショットを成功。7分6秒にこの試合2本目の3Pショット、6分26秒にオフェンシブ・リバウンドを奪ってからのフィニッシュで23点目を記録する。19点差を13点差まで詰めたことや、精華女がイダヤットを体力面を理由にベンチで休ませる策を取ったため、浜松開誠館にとっては追撃のチャンスが巡ってきたと思われた。

しかし、精華女がその時間帯で中釜やU17日本代表の清藤優衣が得点を重ね、3Q終了時にリードを25点に広げる。浜松開誠館は4Qで後藤以外の選手たちの積極性が増し、垣内の3本を筆頭に、前川、井口が3Pショットを決めるなど、チームとして成長した姿を見せたのは明らか。三島コーチが「後藤はある程度いつも通りにやっていた部分もあります」と評価した後藤は試合終了間際にオフェンシブ・リバウンドから25点目を記録し、リバウンドを10本奪ってのダブルダブルで高校のキャリアを終えた。

「後半は自分へのマークが厳しくなってきて、なかなか思ったようなプレーをさせてもらえなかったので、工夫が必要だったと思うんですけど、そこで点を取ることができませんでした」

自身のプレーをこう振り返った後藤は、7月に行われたU17ワールドカップで大会6位となる平均15.7点を記録。7試合で20本の3Pショット成功は大会No.1という実績を作っただけに、将来が楽しみな選手であるのは明らか。

精華女の清藤とはU17ワールドカップで一緒に世界を相手に戦ったが、ウインターカップの舞台ではお互いにチームの中心選手としてマッチアップすることもしばしばあった。「マッチアップできたのはすごく楽しかったし、やりがいもありました。多分これからも戦っていく相手なので、自分も負けずに頑張っていきたいです」と語った後藤は、日本代表選手として五輪に出場することを目標に、次のカテゴリーに挑むことになる。

文:青木崇

青木 崇

青木 崇

NBA専門誌「HOOP」の編集者からフリーのバスケットボールライターとなる。NBAファイナル、NCAAファイナル4、世界選手権などビッグイベントの取材や執筆活動を行なっている。

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