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バスケット ボール コラム 2024年8月30日

【オータムリーグプレビュー】白鴎大と日本体育大がホームの利を活かして連勝を伸ばせるか?

バスケットボールレポート by 青木 崇
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白鴎大学 網野友雄コーチ

白鴎大学 網野友雄コーチ

白鴎大は大東文化大に4Q終盤までリードされたが、残り2秒に佐藤涼成からのアシストでポーグ健がレイアップを決めて逆転勝ち。WUBSに比べるとディフェンスの強度が間違いなく上がっており、明治大戦は4Q途中まで僅差の試合ながら控えの選手たちでフィニッシュしての3連勝。「開幕週に連勝できて、大東に劇的な勝ち方で自信がついた部分と、ハングリーさが増す中でもっとできるというのが選手の中にある」と、網野友雄コーチはこれまでに戦いに手応えを感じている。今週末は筑波大、神奈川大相手の連戦になるが、ホーム5連勝も視野に入ってきた。

日本体育大もホーム3連勝。中央大戦ではシューターの石川響太郎が3Pショット6本成功の大当たり。留学生のムトンボ・ジャンピエール、コネ・ボウゴウジィ・ディット・ハメードの高さと長さは、日本体育大のディフェンスで最大の武器になる。石川、小澤飛悠がアウトサイドからの得点で貢献度が高くなればなるほど、日本体育大のオフェンスは破壊力を増す。

東海大は、中央大との3戦目を2点差で競り勝って3連勝。平均60.3失点と厳しいディフェンスで勝っていることでも、ベスト16に終わった春のトーナメント以降、着実にレベルアップしている。8月31日の日本体育大戦は、オータムリーグ1巡目序盤のビッグゲーム。ハーパー・ジャン・ローレンス・ジュニアと轟琉維が積極的にペイントにアタックできるかが、日本体育大のディフェンスを崩すカギになる。また、ムスタファ・ンバアイがファウルトラブルを回避することも、東海大が勝利するために欠かせない。

大東文化大は塚本智裕が白鴎大で右肩を痛めたため、28日の神奈川大戦を欠場。司令塔である塚本の不在が続いた場合は、山内ジャヘル琉人がスコアリングと得点機会のクリエイトでチームを牽引することが必要になる。また、4年生の富山仁貴と菅原佳依の貢献も、勝ち星を増やすために必要だ。

日本大は試合を重ねるごとに米須がプレーのキレを増しているのがプラス。アシストの数に加え、ジャンプショットの精度が上がってくると、対戦相手にとって間違いなく脅威になる。専修大、東海大という優勝を狙えるチームとの対戦は、チームの現状を知る絶好の機会になるだろう。

巻き返しに期待したいのが筑波大。吉田健司コーチが「今年はインサイドで得点できない」と語るなど、大東文化大戦も明治大戦もオフェンスが50点台に抑えられての敗戦。28日の日本体育大戦では岩下准平が19点を奪ったが、チームとして61点に終わった。ディフェンスの頑張りがあるだけに、勝つためにはオフェンスの遂行力向上が週末の2試合でほしいところ。

山梨学院大は東海大と拓殖大に連敗した後、古田悟コーチが下級生にチャンスを与える決断を下した。8月28日の日本大戦では野溝利一もベンチからの登場だった。しかし、最上級生として危機感を持った野溝は、3Pショット9本成功を含む30点と爆発。期待の1年生がーどの菅野陸はU18代表で不在だが、チームとしてのハードワークが最初の2試合より格段に向上し。開幕から3試合欠場中のスヴェトリシック・イゴールが戦列復帰できれば、初勝利も十分ありうる。

文:青木崇

青木 崇

青木 崇

NBA専門誌「HOOP」の編集者からフリーのバスケットボールライターとなる。NBAファイナル、NCAAファイナル4、世界選手権などビッグイベントの取材や執筆活動を行なっている。

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