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バスケット ボール コラム 2023年8月21日

【オータムリーグプレビュー】1巡目で上位7チームに入って2巡目に進めば、どのチームにも頂点に立つチャンスあり

バスケットボールコラム by 青木 崇
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小澤飛悠選手

春のトーナメントは日本体育大学が制したが、ベスト8に入ったチームの間に大きな実力差はない。今年のオータムリーグは昨年と違い、1巡目の13試合で7位以上の成績を残すことが重要になってくる。2巡目で負けが込んで上位リーグの最下位になったとしても、2部に落ちることはない。また、上位リーグに進出することは、インカレ出場が確実になるだけに、開幕戦からの5試合はシーズンの行方を左右する点で重要だ。一方で2巡目で下位リーグで戦うことになったチームは、2部降格回避とインカレ出場権をかけた戦いに直面することとなる。

脇真大選手

昨年の初めてリーグ戦のタイトルを獲得した白鴎大学は、網野友雄コーチ、脇真大、佐藤涼成、境アリームがワールドユニバーシティゲームズ(WUBS)に参加。根本大は学生選抜でジョーンズカップに参戦するなど、メンバーが揃った状態での練習がなかなかできていない。また、司令塔の森下瞬真が故障で離脱するというアクシデントもあった。そんな状況下であっても、ワールドユニバーシティバスケットボールシリーズでは、準決勝で昨年王者のアテネオ・デ・マニラ大学を倒し、決勝で国立政治大学に敗れたものの、準優勝という成果を出した。網野コーチは今後の課題として、次のようにコメントしている。

「どんな試合でも本当にアグレッシブに出だしから、自分たちのしたいことっていうのを出せるように、スタートを切るっていうところの準備のところですかね。そこをきちっと課題にして、こういう試合をもう一度繰り返さないように。勝てる力はあるチームだと思うので、そこを信じてもう一つレベルを上げていきたい」

序盤で大差をつけられた国立政治大学戦をいい教訓に、オータムリーグでの白鴎大学は最初からアグレッシブに戦い続けられるかが、成功を掴むうえでのカギになるだろう。

黒川虎徹選手

昨年のインカレを制した東海大学は、WUBSの初戦で国立政治大学に惜敗し、5位という成績に終わった。ガード陣はキャプテンの黒川虎徹、ハーパー・ジャン・ローレンス・ジュニア、西田公陽ら質の高い選手が揃っているものの、身長200cm張正亮が卒業したことにより、フロントラインは190cm台前半の選手が今のチームは多い。また、江原信太朗以外は経験の少ない1、2年生の出場時間が多くなるため、インサイドの攻防とリバウンド争いで留学生のいるチームに対して互角に渡り合えるかが、上位に食い込むために欠かせない要素。陸川コーチはWUBSを経験できたことに大きな手応えを感じている。

「若い子たちが大分経験を積めたので、WUBSに出られたことは財産になると思ってます。もう今日のようにうちのチームは5人とか6人ではなく、10~12人全員で本当にどんどんローテーションしてプレーするので、今回はすごいいい経験になったんじゃないかなと思います」

日本体育大学が月岡煕と小澤飛悠、専修大学が介川アンソニー翔、大東文化大学が塚本智裕と菅原佳依という主力選手が学生選抜としてジョーンズカップに参加。留学生を擁しているこの3校は、当然のことながら頂点を目指しているが、オータムリーグへの準備で苦心しているチームが多いのでは?と思われる。1巡目序盤に関しては、予想外の負けを喫することがあってもおかしくない。

もちろん、トーナメントを制したことで自信をつけている日本体育大学は、ペイント内での存在感が抜群のムトンボ・ジャンピエール、コネ・ボウゴウジィ・ディット・ハメードという留学生がおり、月岡のゲームメイクから石川響太郎らのシューター陣が相手にダメージを与えられる。

専修大学は浅野ケニー、松野遥弥ら能力が高く、今後の成長が楽しみな選手を揃えるチーム。ディフェンスでハードワークができるクベマ・ジョセフスティーブの存在も、ゲームで違いをもたらすことができる点で重要な存在だ。

大東文化大はジョーンズカップに参戦中の2人に加え、山内ジャヘル琉人、富山仁貴、田中流嘉洲がワールドユニバーシティゲームズに出場。西尾吉弘コーチもアシスタントとして中国に渡っていたため、他のチームに比べるとオータムリーグに向けた準備で遅れをとっていることは否めない。とはいえ、頂点を狙えるだけの戦力を揃えていることは間違いない。

その一方で、筑波大は何人かの故障者を抱えているが、メンバーをほぼ揃えた状態でオータムリーグに臨める。トーナメントは日本体育大に敗れてベスト16に終わったが、新人インカレ制覇に貢献した福田健人、坂本康成ら、どの学年にも質の高い選手がおり、優勝候補の一角であることは明らかだ。ダークホースとしては中央大学、昇格組の江戸川大学、山梨学院大学がどんな戦いをするかも、注目点として最後にあげておきたい。

文:青木崇

青木 崇

青木 崇

NBA専門誌「HOOP」の編集者からフリーのバスケットボールライターとなる。NBAファイナル、NCAAファイナル4、世界選手権などビッグイベントの取材や執筆活動を行なっている。

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