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バスケット ボール コラム 2023年6月2日

【ルーキーズトーナメント・プレビュー】U19代表候補を中心に、各チームにおもしろそうな選手がいる今大会

ウインターカップコラム by 青木 崇
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佐藤涼成

今年で63回目を迎える関東大学バスケットボール新人戦(ルーキーズトーナメント)は、準々決勝以降僅差の決着が多かったスプリングトーナメント同様、実力が拮抗している1部所属校のどこが勝っても不思議ではない。東海大学を率いる陸川章コーチの「新人メンバーですから、失敗を恐れずに自分らしく(強みを発揮する)伸び伸びとプレーしてほしいと思います」という言葉は、正に1、2年生の大会だからこそ出てきたと言える。

スプリングトーナメントを制した日本体育大学が第1シードとなった左側には、決勝で対戦した白鴎大学と筑波大学が入った。順当に勝ち上がれば、この2校のいずれかと準決勝を戦うことになる。シックススマンとしてスプリングトーナメント制覇に大きく貢献した月岡熙が司令塔としてゲームメイクをし、石川響太郎と小澤飛悠のシューター陣が3Pショットを決めるような展開になれば、日本体育大学のオフェンスは破壊力を増す。コネ ボウゴウジィ ディット ハメードがペイント内をコントロールし、リバウンドとイージーショットを打たせないという点で大きなアドバンテージを取れる。

白鴎大学はポイントガードの佐藤涼成がリーダーとなり、仙台大学附属明成高校コンビの八重樫ショーン龍と内藤晴樹が得点面で存在感を発揮してほしいところ。八重樫は3Pショット、内藤は強いドライブからのフィニッシュやミッドレンジのショットがうまい。昨年から主力の一人となっているジョエル モンガは、フィジカルの強さを武器にインサイドの核として活躍できるかも注目だ。

星川開聖

筑波大学はシュート力のある司令塔、岩下准平が高校時代に故障した左膝の前十字靭帯を再び断裂してしまうというアクシデントに見舞われた。その穴をカバーするのは難しいかもしれないが、福岡大学附属大濠高校の同級生である大澤祥貴にとっては大きなチャンスになるかもしれない。注目は星川開聖、坂本康成、副島成翔という昨年のU18アジア選手権の日本代表メンバーのトリオ。星川と坂本は2ケタ得点、副島は留学生に対するフィジカルなディフェンスとリバウンドで貢献することが期待される。

右のブロックに目を向けると、昨年のインカレを制した東海大学は、スプリングトーナメントで7位に終わった。しかし、新入生の轟琉維、中川知定真、ルーニー慧がいずれも即戦力となってローテーション入り。特に昨年の高校No.1ポイントガードと言われた轟のゲームメイクを起点に、フィジカルと身体能力の高さを兼備した中川がスコアラーとして存在感を示せるかは注目に値する。東海大学は留学生のいないチームということに加え、今までのチームに比べるとフロントラインのサイズが小さい。ディフェンスの奮闘と中川と君座武志のファウルトラブル回避は、成功を手にするためのカギになるだろう。

大東文化大学は、中部大学第一高校OBの田中流嘉洲、アブドゥレイ トラオレによる高さを武器にしたフロントラインが構成できる。昨年のウインターカップで藤枝明誠高校の3位に大きく貢献した司令塔の谷俊太朗が一貫した出場機会を得られれば、アシストを量産する可能性は十分にある。また、小田晟がシューターとして存在感を示せるかにも注目したい。

ジョベ-モハメド

専修大学は開志国際高校のウインターカップ初制覇の原動力となった介川アンソニー翔、留学生のジョベ モハメドがフロントラインを構成。介川は身体能力の高さと非凡なスキルを兼備したフォワードであり、オールラウンダーとして今後の成長が楽しみな選手。たたし、スプリングトーナメントで日本大学を破った3位決定戦で10点を記録したガードの高橋裕心ら、2年生がチームを牽引してほしいところだろう。

日本大学は準決勝の白鴎大学戦を3点差で落とし、スプリングトーナメントを4位という成績で終えた。今大会では昨年から出場機会を得ていたシューターの泉登翔、U19ワールドカップの日本代表候補である山田哲汰に注目。ボロンボムヘカグラシアがペイント内で脅威となり、攻防両面で仕事ができるかは、日本大学が勝ち上がるために欠かせない要素と言えよう。

そのほかの注目選手としては、昨年のウインターカップ制覇に大きく貢献し、U17ワールドカップを経験した武藤俊太朗(明治大学)、福岡第一高校のシューターとして大活躍した城戸堅心(早稲田大学)、スコアリングガードとして期待される広瀬洸生(青山学院大学)を挙げておきたい。また、2年前に存在を大きくアピールした富山仁貴(大東文化大学)のように、高校時代に無名でもルーキーズトーナメントでチャンスを掴み、飛躍への道のりを歩む選手が出てくるかも、今大会の注目すべきポイントの一つにしておきたい。

文:青木崇

青木 崇

青木 崇

NBA専門誌「HOOP」の編集者からフリーのバスケットボールライターとなる。NBAファイナル、NCAAファイナル4、世界選手権などビッグイベントの取材や執筆活動を行なっている。

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