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正智深谷が念願だった留学生のいるチームを撃破。太田を軸に快進撃への布石になるか | ウインターカップ 2020 レビュー
ウインターカップコラム by 青木 崇正智深谷 キャプテン 太田誠(写真右)
一昨年が開志国際、3年前が福岡第一という留学生を擁する強豪校の壁に阻まれてきた正智深谷は、今年も1回戦で200cm超の留学生がいる高知中央との対戦になった。リードを奪いながらも決して主導権を握ることができなかった前半を終えて迎えた3Q、ディフェンスとハッスルプレーから一気に流れを引き寄せたことで、95対62という戦前の予想を覆す大差で初戦を突破した。
9月27日に出場権を獲得したことで、正智深谷はウインターカップに向けて十分な準備期間があった。成田靖コーチが「今回は予選が終わったのが早かったので、留学生の対策はかなりやりました」と語ったように、高知中央のンジェ・ウンバエ・ババカとジョベ・ムハンマドに対して2人がフィジカルに、そして厳しく寄せるディフェンスで対応。3Qには2度、5秒バイオレーションのターンオーバーを誘発させることに成功した。
「ペイントエリアに簡単にボールを入れさせない。入ったとしても一苦労させてシュートを打たせろということを徹底してきたので、それはよかったかなと思います」と、成田コーチは留学生に対するディフェンスを称賛する。また、ダブルチーム後のローテーションもしっかり行い、ルーズボール争いといったハッスルプレーで高知中央を上回るシーンも多々あった。その先頭を切っていたのが、キャプテンの太田誠だ。
昨年、関西大北陽にハーフタイムでの16点差を逆転された試合に先発していた太田は、同じ思いをしたくないという思いがコート上のプレーに出ていた。181cmのシューティングガードながら、チーム最多となる13本のリバウンドをゲット。3Q開始早々に2本のフリースローを外したが、7分56秒にオフェンス・リバウンドからのフィニッシュでその借りを返す。さらに、6分1秒と5分44秒と立て続けにシュートを決めるなど、太田はこの試合で記録した18点中8点を3Qで稼いでいた。
「前半でファウルトラブルになってしまい、後半も鼻血が出てチームに迷惑をかけてしまった」と太田は振り返ったが、キャプテンのハードワークにチームメイトたちがしっかりサポート。7点差とされた後の残り1分50秒から大滝、関河、早川の3Pシュートが立て続けに決まるなど、正智深谷は怒涛の14連続得点でスコアを65対44とし、高知中央を一気に突き放した。
「小さい頃から憧れていた東京体育館で今年できることになって、緊張よりもうれしさが上回りました」と、太田は夢を留学生のチームに勝って実現したことを素直に喜ぶ。2回戦の相手は北陸学院を逆転で倒した豊見城。ここを突破して勢いが加速すれば、ウィンターカップで初めてのベスト8進出、メインコートの舞台に立つことが現実味を帯びてくる。
文:青木崇
青木 崇
NBA専門誌「HOOP」の編集者からフリーのバスケットボールライターとなる。NBAファイナル、NCAAファイナル4、世界選手権などビッグイベントの取材や執筆活動を行なっている。
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