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【高校バスケ ウインターカップ2019】ウインターカップならではの雰囲気を楽しもう!(千葉ジェッツふなばし #2 富樫勇樹)
ウインターカップコラム by 三上 太高校3年間をアメリカで過ごした千葉ジェッツふなばしの富樫勇樹は、当然のことながらウインターカップの舞台に立っていない。それでも小学生のころから何度もウインターカップを見てきたと明かす。
「昨年から会場が変わって、雰囲気も少し変わったように思いますが、僕自身は東京体育館でやっているウインターカップを昔から見てきて、あの雰囲気がすごく好きなんです。この会場で試合ができるのがうらやましいなと思いながら見ていました。あこがれというか、いまだにいいなって思いますからね」
富樫は中学時代も、プロになってからも日本一を経験している。そんな富樫でさえあこがれるウインターカップに、彼は今も時間さえ合えば会場に足を運んでいる。そして出場選手と話をすることも――。
「なぜ知り合ったのかわからないんですけど、知っている子が多いんです。たとえば、今、東海大学でプレーしている大倉颯太くん。共通点なんてないんです。年齢も離れているし、同じ中学でもないし、ましてや彼は新潟県出身でもない。でもなぜかウインターカップ会場で話したりしているんです。どこで出会ったか覚えていないんですけど、むしろ自分が会場で話しかけているのかもしれません(笑)」
中学時代はシャイな性格だった富樫も、コミュニケーションを図らなければチームとして機能しないことをアメリカで学び、それを生活のなかでも実践しているようだ。
見る側に立てば、会場の雰囲気を含めて楽しめるウインターカップだが、出場選手は最大で6連戦となる。しかも一発勝負のトーナメント形式。アメリカでもそんな経験はしたことがないと富樫は言う。「それもトーナメント形式は緊張感があって嫌いじゃないですよ。むしろそれ自体の楽しさもあります」と話す。
そのうえで彼はトーナメント形式の戦い方をこう教えてくれた。
「今までやってきたことしか出ないので、基本的に気持ちの面で変えないようにはしています。平常心。いつもどおりやるように心がけています」
この「いつもどおり」というのが実は難しい。自分はそうしているつもりでも、どこかで会場の雰囲気に飲み込まれたり、対戦したことのないチームからの見えない圧力を受けたり……。富樫もウインターカップの難しさがそうしたところにあると言及する。
そんなときに助けになるのがチームメイトだ。いかにチームがひとつになって戦うか。そこには日本代表も、プロも、高校生も違いはない。
「バスケットはチームスポーツなので、練習中のチームの雰囲気が試合に影響すると思うんです。そういう意味ではチーム全体で大会に向かって雰囲気を作り上げていくことが大事なんじゃないかと思いますね」
3年生にとっては高校生活最後の大会となる。勝敗に関わらず、自分たちの力を出し切るためにもチーム一丸となりたいところだ。
会場の雰囲気を楽しみ、仲間とのプレーを楽しみ、そして自分自身のプレーを楽しむ。そんなウインターカップを今年も富樫勇樹は楽しみにしている。
文:三上太
三上 太
みかみふとし 1973年、山口県生まれ
4年間のサラリーマン生活ののち、専門学校を経て、フリーライターに。中学バスケットから高校、大学、国内リーグ、日本代表まで男女を問わず、幅広くカバー。近年はプレイ写真の撮影にも興味を持ち始め、機材を抱えて国内外を飛び回っている。雑誌ではおもに「バスケットボール・スピリッツ」へ寄稿している。
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