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カブスとのオープン戦に初出場した村上
シカゴの街は、2つのメジャーリーグ球団がある。カブスとホワイトソックス。街中にホーム球場のリグレー・フィールドのあるカブスの人気は高く、全米規模だ。シカゴのダウンタウンの南側に本拠地、レート・フィールドがあるためホワイトソックスは「サウスサイド」と表現される。
村上宗隆内野手(26)のオープン戦デビューから4時間前。アリゾナ州のキャンプ施設で、カブスと同じ街でのライバル関係を問われると「いや、知らないです」と答えた。
2月20日、オープン戦の開幕戦はカブスのホーム、メサのスローン・パークで開催された。「4番・一塁」で出場した村上は、満員のファンの前で存在感を示した。
「本当にけがなく終えれたことがすごく良かったですし、1イニング目、2イニング目はすごいフワフワした感じだったんですけど、ボール触ったりとか、打席立ったりとかで、ある程度できました」
第2打席に中前打。第3打席には、中越え2点二塁打を放った。打球初速105.5マイル(約170キロ)、飛距離408フィート(約124メートル)、打球角度28度。メジャーの30球場中16球場でオーバーフェンスだった。中堅に入った鈴木誠也外野手(31)が太陽と打球が重なり、見失ってしまい、捕球できなかったが、飛距離や打球速度はホームラン性だった。
「僕はいい感じで打てたので、もしかしたら(本塁打に)入るかなと思いましたけど、風もありましたし、ちょっと詰まり気味だった。でもしっかりしたスイングできたのでよかったと思います」
村上は二塁上で中堅を守る鈴木に視線を送った
キャンプ施設から試合会場には、事故渋滞に巻き込まれ、通常40~50分の道のりが1時間半かかってしまった。一時は、スタメン変更で途中出場も検討されたが、無事に間に合い4打席に立った。
通常、主力選手はオープン戦の序盤、2~3打席に立ち、じっくりと調整する。だが、村上はメジャー1年目への適応とワールド・ベースボール・クラシック(WBC)への準備のために異例の4打席だった。
「まずホッとしています。試合に出られたことと、しっかり打席でスイングできたことが良かったです」
打撃フォームはヤクルト時代より、右足の上げ幅を抑えコンパクトにした。投球フォームのテンポ、リズムの早いメジャー投手に対応するためだ。2月19日のフリー打撃ではノーステップ打法を試した。テークバックの際に左肘が下がってしまう癖の修正にも取り組んでいるようだ。
メジャー投手への順応を進め、スイングを改良中の2安打は好材料。村上は22日(日本時間23日)のブルワーズ戦、23日(同24日)のロッキーズ戦、25日(同26日)のレッズ戦、26日(同27日)のドジャース戦に出場してWBCに向かう。
メジャー1年目から実力を発揮し、WBC連覇に貢献するため、実戦に数多く出場するハイペース調整を進める。
文/写真:山田結軌(MLBジャーナリスト)
山田 結軌
1983年3月生まれ、新潟県出身。立教大時代にJ SPORTSの野球班でプロ野球中継の現場でスコアブックを書くアルバイトを経験した。サンケイスポーツに2007年4月入社、阪神、広島、楽天などを担当し、2016年2月より大学時代から夢みたMLB取材を続けている。2025年2月に18年間務めたサンケイスポーツを退社しフリーに転身。
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@YamadaMLB
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