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野球 コラム 2026年2月19日

鈴木誠也、WBC出場への迷いと決断

MLBコラム by 山田 結軌
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カブス5年目のキャンプを過ごす鈴木

世界一連覇を目指す侍ジャパンに必ず必要な選手だ。カブスの鈴木誠也外野手(31)がワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の日本代表に入った。

国を背負い、WBCで戦い、頂点を目指したい。野球人として、世界の頂点を狙う。その気持ちは強い。しかし、ほんの少し迷いがあった。それは、5年契約の最終年を迎える、というタイミングだった。

「少し(迷いは)ありましたね。ケガ(をする可能性)もやっぱありますし、そういうところでケガしたくないな、という思いもあったので、少し迷いましたけど、でも出ないで後悔するよりは(出場する)。

(出場しなければ)何となく後悔が残りそうだなと思ったので、後悔するくらいだったら(出場する)、他のチームもみんな出ますし、日本の選手もたくさん集まっていたので、そういうところでやれるのはすごく貴重なことだと思う。ちょっとだけ迷いましたけど、けっこう早い段階で出るつもりでずっと準備していました」

前回、2023年大会はメジャー2年目。1年目のシーズン中に落ちた体重を戻すべく、オフには体重アップに取り組んだ。落ちた体重分と合計して約10キロアップした106キロでキャンプインしていた。さらにWBCに備えハイペースで調整。

しかし、練習時に左脇腹を痛め、オープン戦に出場することができなかった。期待してくれた侍ジャパンの栗山英樹監督をはじめ、ファンの思いに応えられなかった苦い思い出がある。

米メディアの取材に応える鈴木

「ペースはその前回の時はちょっとこう早めやろうとした、焦りもあったので、そういうのがちょっと(左脇腹の負傷に)つながったのかなと思った。そこはいつもと変わらずじゃないですけど、別に早くする必要もないなと思ったので、ゆっくり自分のやりたいようにやっていければ(いい)と思ってやっている。今のところ体の状態はいいので、ケガだけは気を付けたい」

メジャーで5年目を迎える春。じっくりとやるべきことに集中している。マイペースな調整。体を管理するレベルと知識はアップした。確かに緊張感の高いWBCの激戦は負傷するリスクはある。しかし、集中力を極限まで高める一戦必勝の日々は、契約最終年に臨む調整にも結果的につながるはずだ。

「やることは変わらないですし、しっかりやれれば(メジャー球団に)しっかり評価してもらえると思います。まずは1年間ケガなく出られればいいのかなと思う。ケガだけは絶対しないように体調面はしっかりやっていきたいと思います」

昨季は日本の右打者として初の32本塁打&104打点を達成した。しかし、その成績はすでに過去のことだと理解している。誠也本人としても、その数字に焦点が当たり、もてはやされることは決して喜ばしいことではない。満足する打撃、目指すべき選手像はもっと高みに設定しているからだ。

WBC連覇から、カブスでの地区優勝とポストシーズンへ向かう。5年契約の5年目。見据える目標はまだ先にある。

文/写真:山田結軌(MLBジャーナリスト)

山田結軌(やまだ・ゆうき)

山田 結軌

1983年3月生まれ、新潟県出身。立教大時代にJ SPORTSの野球班でプロ野球中継の現場でスコアブックを書くアルバイトを経験した。サンケイスポーツに2007年4月入社、阪神、広島、楽天などを担当し、2016年2月より大学時代から夢みたMLB取材を続けている。2025年2月に18年間務めたサンケイスポーツを退社しフリーに転身。

X(旧:Twitter)
@YamadaMLB

Instagram
yukiyamada_mlb

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