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野球 コラム 2026年1月11日

沢村拓一、野球人生の最終章は社会人野球?

MLBコラム by J SPORTS 編集部
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フェンウェイパークでキャッチボールをする沢村

まだ投げられる。通用する。そう感じるファンは、多いはずだ。しかし、第一線を退く。前ロッテで2021、22年にレッドソックスに所属した沢村拓一投手(37)が現役引退を決断した。

1月9日にインスタグラムで公表した。ロッテ退団後も現役続行の道を探ったが、NPBからオファーが届かずユニホームを脱ぐ。日米通算549試合に登板した剛腕は、発表に先立って関係者や親しい知人、恩義を感じる先輩・後輩らへ順次、意向を伝えてきた。

「11月の終わり頃から引退を考え始めました。ここまでの時間はプロ野球に別れを告げるための時間だった気がします」

NPBからの連絡を待ちながらも、覚悟は固めていた。昨季は20試合に登板し、18回1/3で防御率3.93。直球は156キロ、スプリットも150キロ以上をマークするなど、極端に球威が落ちたわけではない。いわゆる年齢による衰え、は感じさせない。

ロッテに限らず、各球団が若手の起用を優先し、育成と強化を同時に進める傾向もあって、ベテラン右腕のニーズはなかった。引退発表を翌日に控えた8日も朝からトレーニングへ向かい、スクワットで230キロを挙げ、キャッチボールも継続した。心のどこかで引退を決めつつも、遠投は80~90メートルの強度を維持している。

2022年のオープン戦で登板する沢村

沢村は2011年に中央大学からドラフト1位で巨人へ入団。先発として11勝で新人王を獲得し、2年連続2桁勝利を挙げた。15年から抑えへ転向すると、16年に37セーブでセ・リーグのセーブ王に輝いた。

調子を落とし、巨人では3軍生活もあったが、20年9月のトレードでロッテへ移籍し、同年オフに海外FA権を行使してメジャーへ挑戦。レッドソックスとは2年総額300万ドル(約4億5600万円)で契約した。

ア・リーグ東地区の宿敵、ヤンキース戦では通算12試合に登板して対戦打率.156をマークした。アーロン・ジャッジや、ジャンカルロ・スタントンらの強打者と真っ向勝負を重ねた。

球団・本人双方に契約延長の権利があった3年目は、2年目にメジャー40人枠を外れたこともあり延長を選ばず、自由契約を申し出た。メジャー通算104試合(103回2/3)で6勝2敗、防御率3.39の成績を残した。

今オフは米球界への再挑戦も視野に入れていた。しかし市場の動きは鈍く、38歳を迎える年齢も重なり、移籍先を探すのは容易ではなかった。

仮にマイナー契約となれば、就労ビザの発行に1カ月以上を要する見通しで、招待選手として春季キャンプやオープン戦に参加できても合流時期が読みにくい。韓国球界から打診はあったが、日本からのオファーが届かなかった現実が引退の決め手になった。

それでも投げられる体は保っている。もし縁があれば、トーナメント制で一発勝負の社会人野球で投げる選択肢も心の片隅に残す。38歳を迎える年齢で社会人野球を続けられる選手は一握り。実際に社会人チームからオファーがあるか分からないが、「もしかしたら」の思いはある。

NPB通算は445試合(954回2/3)で53勝58敗、防御率2.88。日米で先発、リリーフと役割を変え居場所をつくってきた。異国でも準備と鍛錬を貫いた。15年のプロ生活に区切りをつけ、沢村は新たな一歩を踏み出す。引退後の具体的な進路は未定だが、人生の新たなチャプターに向かう。

文/写真:山田結軌(MLBジャーナリスト)

J SPORTS編集部

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