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侍ジャパンでの今井達也
新年幕開けの日、ビッグニュースが駆け巡った。米国時間1月1日、西武からポスティングシステムでメジャー移籍を目指していた今井達也(27)がアストロズと契約合意したとの報道が複数の米主要メディから報じられた。
報道によれば、3年契約で基本年俸は5400万ドル(約85億円)。投球回数に応じた出来高を満たせば最大6300万ドル(約99億円)になる。毎年のオプトアウト(契約破棄)条項も含まれ、好成績を上げたシーズン後にさらなる大型契約を狙い、フリーエージェント(FA)市場に出ることもできる内容だ。
交渉期限の米東部時間2日午後5時(日本時間3日午前7時)まで約20時間を切ってからの合意報道だった。今井は今季、10勝5敗、防御率1.92、178三振、投球回は163回2/3。西武で8年通算58勝45敗、防御率3.15で、2024年と2025年を含むオールスター選出3度選出の実績を持つ。
ストーブリーグの当初、契約総額は200億円を超える予想が大半だった。代理人を務めるスコット・ボラス氏は12月上旬に開催されたウインターミーティングで今井の需要を説明していた。
「ローテーションの1番手になり得る能力がある。最速98マイル(約158キロ)を投げますし、それに加えて素晴らしいチェンジアップも持っています。ですから、球団はローテーションの前の方(1~3番手)を任せられる投手として見ています」
フォーシームの平均球速は94.9マイル(約153キロ)で、右腕先発のMLB平均をわずかに上回り、90マイル台後半(158~159キロ)に達する。スライダーは平均86.2マイル(約139キロ)で空振り率46%とされ、左打者にはチェンジアップも効果的、という評価を受けてきた。
アストロズは2025年、ポストシーズン進出が8年連続で途絶え、2016年以来のレギュラーシーズンでの敗退となった。ア・リーグ西地区の地区優勝はマリナーズに譲り、2001年以来24年ぶりの地区優勝を許した。アストロズは巻き返しへ、先発補強が優先課題だった。左腕、バルデスのFA流出に備え、交渉期限ギリギリで日本の右腕を獲得したようだ。
アストロズでプレーした日本選手は松井稼頭央、青木宣親、菊池雄星(現エンゼルス)で今井が4人目。3人はいずれも別球団で、MLB経験を積んでからヒューストンに移籍したため、NPBからの移籍先が最初からアストロズになる日本選手は今井が初だ。
野手陣にはメジャー通算2388安打のアルチューベ、攻守のキーマンとなるコレアらワールドシリーズ(WS)制覇経験者がいる。2017年から24年まで8年連続ポストシーズン進出。そのうち、WSチャンピオン2度、2017年から7年連続でリーグ優勝決定シリーズ進出など常勝軍団だった。今季こそ、10月の戦いを逃したが、今井はアストロズが復権するための貴重な先発を担う。
文/写真:山田結軌(MLBジャーナリスト)
山田 結軌
1983年3月生まれ、新潟県出身。立教大時代にJ SPORTSの野球班でプロ野球中継の現場でスコアブックを書くアルバイトを経験した。サンケイスポーツに2007年4月入社、阪神、広島、楽天などを担当し、2016年2月より大学時代から夢みたMLB取材を続けている。2025年2月に18年間務めたサンケイスポーツを退社しフリーに転身。
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