今井達也のスライダーが「FA市場に残っている最もエグい球種」の1つに選ばれる

侍ジャパンでの今井達也

来季から活躍の場をMLBへ移そうとしている日本人右腕のスライダーが注目を浴びている。

『MLB.com』は現地12月18日付で、「これらがまだFA市場に残っている最もエグい球種」と題した記事を掲載し、マイケル・コペック（ドジャース）のフォーシームや、フランバー・バルデス（アストロズ）のシンカーとともに、今井達也のスライダーを紹介している。

記事では大型契約の期待が高まる右腕のスライダーについて、「ディラン・シース（ブルージェイズ）、そしてエドウィン・ディアス（ドジャース）と、真のエリート級スライダーは市場から消えてしまったので、ここではNPBの埼玉西武ライオンズからMLBへとやって来る日本のエース、イマイの型破りなスライダーを選出しよう」と前置き。

その上で、「イマイはスプリットを決め球とする他の日本人スターとは一線を画す。イマイの得意とする球種はスライダーであり、球速は時速86マイル（138.4キロ）で、昨季はNPBにおいて、46％の空振り率をマークした」と紹介。

さらにこの決め球について記事では、「イマイのスライダーで最も興味深いのは『逆方向』への変化であり、彼のスライダーは右からグローブ側の左へ変化する右腕による従来型のスライダーとは異なり、左から右へと変化するのである」とした。

そして、「このタイプのスライダーはメジャーでは稀であり、ブルージェイズのルーキーセンセーション、トレイ・イェサベージなど数少ない投手しか投げておらず、打者を困惑させるだろう」と、その独自性の強さがMLBで武器になるであろうと論じている。

なお、前述したコペック、バルデス、そして今井以外では、クリス・バシットのカッター、テイラー・ロジャースのスイーパー、ザック・ギャレンのカーブ/ナックルカーブ、ショーン・ニューカムのスラーブ、マイケル・キングのチェンジアップ、そしてセランソニー・ドミンゲスのスプリットが選出されている。

また、記事では選出の基準について、「スタットキャストが分類する主要球種に対して1人のFA投手を選出し、名前は重複しないようにしたため、たとえ1人の投手が複数のエグい球種を持っていたとしても、このリストに登場するのは1度のみとした」としている。