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春季キャンプ中、笑顔でブルペン投球をする今永
ウインターミーティングの会場でカブスのクレイグ・カウンセル監督は、今永昇太投手(32)の来季を「すごく前向きに考えている」と期待を込めた。
今季の失速をどう次へつなげるか。1年契約で残留した左腕は、本来の力を発揮し続けることができれば、先発ローテーションを支える存在になることは間違いないからだ。
カブスは今季、92勝70敗でナ・リーグ中地区2位。ポストシーズンに進み、パドレスとのワイルドカードシリーズを突破したが、同地区のブリュワーズとの地区シリーズで2勝3敗で敗退した。10月11日の最終、第5戦はブルペンデー。しかし、今永は登板機会がなかった。本来、先発を任されるべきタイミング。悔しい終わり方だった。
今永は今季、防御率3.73と数字はまずまず。だが、5月4日に左太もも裏を痛め、2カ月近く離脱した。復帰後は被本塁打が増え、シーズントータルでは144回2/3で31本を許した。
レギュラーシーズン最終、9登板すべてで被弾し、合計15本塁打を浴びた。ポストシーズン(ワイルドカードシリーズ)でも一発が重い失点につながった。ウインターミーティングの会見で「別人に見える」と問われたカウンセル監督は「昨季、リズムを崩したのは間違いない」と認めた。
「私たちがうまく元に戻してやれなかった理由の一つは、ズレがごく小さくて、どこを直すべきか見えにくかったからなのかもしれない」
指揮官が強調したのは、失望が学びと次への『推進力』になる、ということだ。
「望んだ結果を残せなかったり、望んだ機会を得られなかったりした経験が、一番強いモチベーションにもなる」
不調に陥った原因究明のため、今永はシーズンが終了すると代理人事務所オクタゴン社の勧めでフロリダ州の「クレッシー・スポーツ・パフォーマンス」という施設を訪れた。動作解析を行い、不調の原因を分析。球速低下などの原因を突き止め、改善するためのトレーニング方法のアドバイスを受けた。
メジャー通算266勝のジャスティン・バーランダー投手(42)や同221勝のマックス・シャーザー投手(41)も同施設に通う。カブスからも当然、助言を受けているが、さらに第三者の意見を求め、進化のヒントを探した。
カウンセル監督も今永の勤勉で実直な性格を理解しているからこそ、復活を想定している。
「昇太は経験から多くをつかんで、さらに良くなって戻ってくると思う」
春季キャンプ施設でキャッチボールをする今永
指揮官が「勤勉で頭の良いアプローチをする投手」と評した左腕。オフ期間が2026年にステップアップするための重要な時間だ。
「少し距離を取って自分を見つめ直す時間があると、元の状態に戻る助けになるし、それ自体が大きなチャレンジになる。そのチャレンジを通じて、自分本来の良さを取り戻す道筋が見えてくるし、以前より良くなることもある」
来季のカブスが地区優勝、そしてポストシーズンを勝ち進む上で、左腕の立場は明確だ。ローテーション上位の1人として、安定して長いイニングを稼ぎ、短期決戦でも安定した投球を求められる。
今季の悔しい経験を好成績に変えられるか。来オフには、労使交渉によるフリーエージェント選手たちの契約交渉が凍結する可能性がある。メジャーで新たな契約をつかむため、真価を証明する1年に向かう。
文/写真:山田結軌(MLBジャーナリスト)
山田 結軌
1983年3月生まれ、新潟県出身。立教大時代にJ SPORTSの野球班でプロ野球中継の現場でスコアブックを書くアルバイトを経験した。サンケイスポーツに2007年4月入社、阪神、広島、楽天などを担当し、2016年2月より大学時代から夢みたMLB取材を続けている。2025年2月に18年間務めたサンケイスポーツを退社しフリーに転身。
X(旧:Twitter)
@YamadaMLB
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