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野球 コラム 2025年12月11日

村上宗隆、期待と懐疑的な見方が交錯する大型スラッガー。現地メディアによる最新評価

MLBコラム by J SPORTS 編集部
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侍ジャパンでの村上宗隆

現地局『CBSスポーツ』は現地12月9日付で、海外からのFAで2026年シーズンにMLB移籍を果たすことになる選手についての特集記事を掲載し、その中で注目度の高い日本人選手について詳述している。今回は日本屈指の大砲に関する評価を紹介しよう。

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記事を投稿したクリス・タワーズ記者は、26歳で来季の開幕戦を迎える村上宗隆について、「ムラカミの価値は大きく上下動してきた」と前置きした。

その上で、「彼は2022年に56本塁打を放ってNPBでの日本人選手による最多記録を更新しつつ、打率.318/出塁率.458/長打率.710をマークするとともに、リーグ平均が.678だったOPSを1.168としたのだ!」と伝えた。

さらに、「彼は22歳でそれをやってのけた翌年、ワールドベースボールクラシックで優勝した日本代表チームの一員として、決勝でホームランを放ってアメリカでも注目を集めた」「彼はヤマモト、そしてササキに続くメジャー挑戦の大物選手と目されていた」とした。

だが、「そしてメジャー移籍が間近に迫った今になってみると、彼の周囲を取り巻く期待値は、それほどでもなくなったようではないか」と続けた。

記事では、「実際のところ、ムラカミについては主にコンタクトに関する数字の低さにより、期待よりも懐疑的な見方の方が多いように感じる」と現地での印象を伝えている。

「MLB.comによると、ムラカミの過去2シーズンの空振り率は約36%であり、その期間で彼の三振率は29%に跳ね上がった。これは恐ろしい数字だが、ゾーン内のコンタクト率は更に懸念すべきで、彼のこの数字は2022年の77.1%から、2025年は72.6%に下がっており、これはMLB平均の82.5%よりかなり低い」と、具体的な数字で懸念点にいて言及。

これに加え、記事ではこの数字がMLBよりもレベルの低いリーグでの数字であり、「ムラカミは高速の速球に苦戦しているが、この球種はこれまでのNPBよりもメジャーでより頻繁に目にすることになる」点について指摘している。

しかし、記事では「これらの懸念点を完全に否定するつもりはない」としつつ、「ムラカミは大型スラッガーであり、恐らく三振は常にパッケージの一部」とした上で、「ムラカミは2025年に時速116.5マイル(187.5キロ)の打球初速をマークしているが、2025年にMLBでこれを達成できたのは、わずか23人のみである」と、村上のストロングポイントについて言及。

続けて、「我々は、たとえ空振りがあろうとも、打席でのアプローチがとても優れている、真の超弩級のパワーとなるかもしれない選手について話しているのである」とした。

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そして、「現在のメジャーで、そのようなスタイルで活躍している選手は大勢いる」と論じた上で、次の例を上げた。

「ライリー・グリーン(タイガース)は、かなりスイングの判断が酷いながら、コンタクトした際に与えるダメージがあまりに大きいことから、エリート打者の境界線上にまで自身を押し上げ」「ラファエル・デバース(ジャイアンツ)のスイング判断は更に酷いが、彼はグリーンを上回るダメージでそれを克服している」と、強打者の打撃スタイルと比較。

「一方で、カイル・シュワーバー(フィリーズ)、マット・オルソン(ブレーブス)、そしてカル・ローリー(マリナーズ)といった面々は、たくさんの空振りをしながらもスターまで上り詰めた」と、メジャー屈指の長距離砲さえも引き合いに出している。

J SPORTS編集部

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