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野球 コラム 2025年12月2日

有原航平、MLB再挑戦か

MLBコラム by 山田 結軌
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2021年、レンジャーズ在籍時の有原

ソフトバンクで3年連続2桁勝利を挙げた有原航平投手(33)が、12月2日に自由契約になった。

日米を往復した右腕は、レンジャーズでの苦しい2年間と、ホークスでの復活の3年間を経て、この冬に次の舞台を選ぶ。球界関係者によれば、今後2週間は国内球団との交渉に臨む。12月中旬以降は、MLB再挑戦を見据え、米国の移籍市場を見極める。

有原はポスティングシステムを利用して2021年にレンジャーズへ、2年契約年俸総額620万ドル(9億6400万円)で移籍。メジャー1年目は開幕ローテに入りし、4月中旬にメジャー初勝利を挙げた。

しかしその後、5月に右肩の動脈に異常が見つかり血行障害を発症。シーズン途中で手術を受けた。長期離脱から戻った後も本来のキレを取り戻せず、1年目は10試合で2勝4敗、防御率6.64に終わった。9月にはマイナー降格(DFA)を受け入れ、再起を期した。

2年目の2022年は主にマイナーで過ごしながら、8月中旬にメジャー昇格。5試合で1勝3敗、防御率9.45だった。2年間のMLB通算は15試合で3勝7敗、防御率7.57という厳しい成績だった。

2023年からはソフトバンクと3年契約を結び、日本球界に復帰。初年度は先発17試合で10勝5敗、防御率2.31の好成績を残し、2024年は開幕投手を務め、シーズンを通して先発陣の軸としてフル回転した。

26試合で14勝7敗、防御率2.36で2年連続で防御率2点台前半をマーク。最多勝に輝き、リーグ優勝にも大きく貢献した。契約最終年の2025年も26試合に先発して14勝9敗、防御率3.03。2年連続で最多勝に輝いた。日米通算100勝、12球団勝利も達成した。

2021年、レンジャーズ在籍時の有原

今後の進路は、ソフトバンク残留、NPB他球団への移籍か、MLB再挑戦かという3つの選択肢がある。

12月8日から米球界関係者の一堂に会するウインターミーティングが開催される。仮にMLBからメジャーオファーがあるとすれば、先発の4~5番手として短期契約だろう。

2年連続最多勝投手の異例となる自由契約。前提としては、ケガで不本意に終わったMLBへの再挑戦があるはずだ。メジャー契約があれば、海を渡るのか、それともマイナー契約でもチャレンジするのか。有原の決断に注目だ。

文/写真:山田結軌(MLBジャーナリスト)

山田結軌(やまだ・ゆうき)

山田 結軌

1983年3月生まれ、新潟県出身。立教大時代にJ SPORTSの野球班でプロ野球中継の現場でスコアブックを書くアルバイトを経験した。サンケイスポーツに2007年4月入社、阪神、広島、楽天などを担当し、2016年2月より大学時代から夢みたMLB取材を続けている。2025年2月に18年間務めたサンケイスポーツを退社しフリーに転身。

X(旧:Twitter)
@YamadaMLB

Instagram
yukiyamada_mlb

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