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レギュラーシーズン中、練習を引き上げる山本
まさに大一番だ。ドジャースの山本由伸投手(27)は、負けたら終わりの一戦で先発する。連覇を目指すワールドシリーズは2勝3敗でがけっぷち。しかも、敵地のトロントでマウンドに上がる。
「とにかく勝つことに集中して、勝つだけだと思うので目の前の試合に集中していつも通りのプレーをしたいと思います」
第2戦で105球の完投勝利。延長18回の激闘だった第3戦には中1日でリリーフ登板する可能性があった。延長19回に入った場合、山本が投げていた可能性が高い。
29日の第5戦の試合前練習では、ブルペン入りして第6戦に向け調整。通常通り、先発2日前にブルペン入りするルーティーンをこなし、体調に問題ないことを証明した。
「練習のキャッチボールの調子を見ながら(体に)張りがあったら明日(10月30日)に変更しようと思ったんですけど、きょう(29日)ブルペンで投げることができましたし、問題なく試合に向かって準備が進んでいます」
レギュラーシーズン中、遠投で調整する山本
チームの窮地を救う好投が求められる。もっともふさわしい投手に託される。ポストシーズンでは、ナ・リーグ優勝決定シリーズ第2戦(対ブルワーズ)、ワールドシリーズ第2戦(対ブルージェイズ)で2試合連続完投勝利。
もちろん、勝利のためには打線の奮起が必要だが、失点を最小限に食い止める期待をかけることのできる右腕に最重要の局面が巡った。
「特に変化はなく、とにかくいつも通り次の試合に向かって準備していました。勝つしかないので、集中して挑みたいと思います」
山本が長いイニングを投げ、抑える。そして、不調の打線が目覚める。シンプルだが、勝利にはそれしかない。
ドジャース打線はワールドシリーズではチーム打率.201、出塁率.296、長打率.354に封じられている。ベッツやパヘスらレギュラーがスランプ。チーム全体の攻撃力が落ちているからこそ、山本がいかに失点を少なく投げるか、という重圧も大きくなる。トップ・オブ・トップのエースとして、大きな試練に立ち向かう。
「最高の準備をして、100%の自分で挑めたらなと思います」
3度、“由伸無双”をするのか。日米、そしてカナダの野球ファンが大注目する頂上決戦。ドジャースが連覇の夢をつなぐのか。スーパーエースの投球にかかっている。
文/写真:山田結軌(MLBジャーナリスト)
山田 結軌
1983年3月生まれ、新潟県出身。立教大時代にJ SPORTSの野球班でプロ野球中継の現場でスコアブックを書くアルバイトを経験した。サンケイスポーツに2007年4月入社、阪神、広島、楽天などを担当し、2016年2月より大学時代から夢みたMLB取材を続けている。2025年2月に18年間務めたサンケイスポーツを退社しフリーに転身。
X(旧:Twitter)
@YamadaMLB
Instagram
yukiyamada_mlb
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