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ドジャース先発陣
今季のワールドシーズは、連覇を目指すドジャースと、1993年以来の世界一を狙うブルージェイズという組み合わせとなった。
このシリーズの行方を占う上で、近年のポストシーズンで最強と言っても過言ではない、ドジャースの先発ローテーションのパフォーマンスが大きなカギを握っているのは、誰の目から見ても明らかであろう。
デーブ・ロバーツ監督は現地10月21日に、チャンピオンシップシリーズ同様、ブレイク・スネルが敵地での第1戦に先発登板し、同じく敵地での第2戦は山本由伸が先発登板する予定であることを明言した。
第3戦以降は未定となっているが、恐らくはこちらもチャンピオンシップシリーズと同じようにそれぞれ本拠地での第3戦にタイラー・グラスナウ、第4戦に大谷翔平を起用し、第5戦以降が生じた場合は、スネル、山本、グラスナウの順に先発登板するものと見られる。
このように、ドジャースはこの4人で先発ローテーションを回すことが確定的であることから、『MLB.com』でドジャースを担当するソニア・チェン記者は、現地22日付で「エース4人組:ドジャースのワールドシリーズの結果を左右するかもしれないカギとなる4球種」と題した記事を投稿し、それぞれの投手の肝となる球種について論じている。
ブレイク・スネル(ドジャース)
同記者はまずスネルのカギとなる球種をチェンジアップとし、これについて、「スネルはレギュラーシーズンでは、フォーシームを最も多投したが、このポストシーズンではチェンジアップを少し多めに投げている」。
「それもそのはずで、対戦した打者はこの球種に対して22打数2安打(.091)としており、58スイング中38回(65.5%)空振りしている」とした。
その上で、スネルが前回登板した後に述べた「僕は対戦する打者の話しかけてくる通りの投球をするんだ。だから、僕は相手が特定の投球に対して攻撃的になっていたのを感じたし、実際にその通りだったみたいなんだ」とのコメントを引用している。
山本由伸(ドジャース)
山本については、スプリットをカギと位置付けており、同記者は山本の「完投試合に違いをもたらしたのはスプリット」であり、「ブルワーズの打者はこの球種に対して8度空振りし、3度ストライクを見逃している」とした。
そして、敵将パット・マーフィー監督による「この男のスプリットは速球のように見える。同じトンネル(通り道)を通ってくるんだ。全く同じに見える。彼の投球は完璧だ。彼はほとんどミスをしない。ボールは速球にように見えて、ストンと落ちる。そして速球が来たら来たで、こっちは伸びてくるんだ」とのコメントを紹介している。
タイラー・グラスナウ(ドジャース)
グラスナウについてはスライダーがカギとなると予測しており、これについて同記者は、「グラスナウはスライダーの制球に不安定さを見せていたことはあったものの、これが機能している時は厄介な球種となってきた」。
「この球種に対し、ポストシーズンで相手打者は11打数1安打(.091)とし、20スイング中10回空振り(50%)している。また、この球種は、彼が制球を失った際、軌道修正で使用するシンカーと併用すると相性が良い」と論じている。
大谷翔平(ドジャース)
同記者が選んだ大谷のカギとなる球種はスプリットで、レギュラーシーズンでは全体の4.6%しか投じなかった二刀流スターの決め球について、「ポストシーズンでも頻度は小出しではあるものの、その効果は計り知れない」とした。
そして、「打者はスプリットに対し10度スイングしたが、当たったのは1度のみである。スプリットを武器とすると、彼のその他の球種がより活きてくる傾向にある」と論じている。
J SPORTS 編集部
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