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地区シリーズ第3戦の山本由伸
最大7試合制のポストシーズンでは、「第2戦重要説」がある。第1戦で勝てば、連勝して移動日を迎えらえる。
負けていれば、連敗を避けて移動日を迎えたい。どちらの要素も含むため、第2戦は、第1戦以上に重要な意味合いがある、という野球界の定説だ。ドジャースのナ・リーグ優勝決定シリーズ第2戦に山本由伸投手(27)が先発する。
「ミルウォーキーの打線はつながりもありますし、いいところでホームランが出たり、本当にいい打線なのは間違いないですけど、何としても負けるわけにはいかないので、とにかくチームが勝てるように全力で投げたいと思います」
ドジャースは第1戦を2-1で勝利した。先発左腕、スネルが8回1安打無失点、10三振とブルワーズ打線を圧倒した。絶好の流れを受け、山本がマウンドに上がる。
「シーズン中、初回から1イニング1イニング(に集中する)というのは自分の中で心がけているので、初回からいつも全力で、ちょっと(力を)抜いて投げる回というのはないので、やることは変わらないかなと思います」
地区シリーズ第3戦後、会見に臨む山本
ポストシーズンでは先発投手は、レギュラーシーズンのように100球をメドに交代、という戦術は取らないことが多い。とにかく、全力投球でいけるところまでいく。
そして、小まめに継投する。それが、昨今のトレンドだ。だが、山本はそんな作戦にかかわらず「いつも全力」を貫く。スタミナとゲームメーク能力を駆使して、2連勝でロサンゼルスに戻ることを目指す。
山本の第2戦の先発を軸にポストシーズンの先発ローテーションを組んだのかどうか、定かではない。レギュラーシーズンとワイルドカードシリーズ、地区シリーズの流れのまま、順番が決められた可能性の方が高いだろう。
加えて、大谷翔平選手(31)の打撃の状態、疲労などを考慮された登板間隔もローテに影響しているはずだ。スネルと山本をシリーズ期間で2度先発できるローテーションは大きな利点に間違いない。
「大事な試合で任せて頂くというのはすごく光栄なこと。そういう選手になりたいとずっと思っていたので、すごくうれしく思いますし、こういった任された試合でしっかりいい結果が出るように、とにかく勝つことだけを考えて投げたいと思います」
山本は会見などの公の場では、常に謙虚に丁寧に言葉を選ぶ。実直にルーティーンを続け、コンディションを調整してきた。
「この1週間でしっかり練習しましたし、自信を持って投げていけたらと思います」
由伸で連勝すれば、2年連続のワールドシリーズ進出は大きく近づく。
文/写真:山田結軌(MLBジャーナリスト)
山田 結軌
1983年3月生まれ、新潟県出身。立教大時代にJ SPORTSの野球班でプロ野球中継の現場でスコアブックを書くアルバイトを経験した。サンケイスポーツに2007年4月入社、阪神、広島、楽天などを担当し、2016年2月より大学時代から夢みたMLB取材を続けている。2025年2月に18年間務めたサンケイスポーツを退社しフリーに転身。
X(旧:Twitter)
@YamadaMLB
Instagram
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