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ポストシーズンゲーム3試合が行われた現地10月2日(日本時間3日)は、いくつかMLB史上稀に見る出来事が起こった1日となった。
まず、この日はアメリカンリーグのワイルドカードシリーズ(WCS)第3戦が2試合、そしてナショナルリーグのWCS第3戦が1試合開催されたのだが、いわゆる勝者総取りとなるポストシーズンシリーズの最終戦3試合が同日に行われたのは、今回がMLB史上2度目のことだった。
そしてブロンクスでは、さらにいくつかのMLB史上初が生まれた。『ヤンキースタジアム』で行われたWCS第3戦では、レッドソックスのコネリー・アーリーと、ヤンキースのキャム・シュリトラーが先発登板した。
これでルーキー同士の投げ合いとなったのだが、アーリーは今季5試合しか先発登板しておらず、シュリトラーも今季は先発登板が15試合のみだったため、この試合はMLB史上初めて、ポストシーズンの試合でキャリア通算の先発登板数が15試合以下同士の投手が先発した試合となったのである。
そんなルーキー同士の投げ合いとなった試合は、4-0で勝利したホームチームに軍配が上がり、その結果、ヤンキースがア・リーグ第1シードのブルージェイズが待つディビジョンシリーズへと駒を進めた。
◆試合結果
Rソックス|0 0 0 0 0 0 0 0 0|0
ヤンキース|0 0 0 4 0 0 0 0 X|4
この試合で目覚ましい活躍を見せたのが、ヤンキースのルーキー、シュリトラー。8回107球を投げ、5安打無失点、12奪三振無四球と、無双レベルの快投でチームのシリーズ勝ち抜けに貢献。
ちなみに、『MLB.com』によると、「シュリトラーは勝ち抜けか敗退が決まるポストシーズンゲームで、史上初めて8奪三振以上をマークしたルーキーとなった」とのこと。
それに加え、「史上初めて、ポストシーズンに8回以上を投げて無失点に抑えつつ、12奪三振以上をマークした投手になった」とのこと。一躍ポストシーズンのスターとなったブロンクスの新星が、ブルージェイズとのシリーズでどのような輝きを見せるかは、非常に楽しみなところである。
なお、アメリカンリーグのもう1つのワイルドカードシリーズは、第3戦を6-3で勝利したタイガースがガーディアンズを退けて、マリナーズとのディビジョンシリーズへ駒を進めた。
ア・リーグ本塁打王のカル・ローリーを擁する投打が高次元でまとまったマリナーズと、ディビジョンシリーズは最大2試合で先発登板できる絶対的エースにして、今季もヤング賞が確実視されるタリク・スクーバル擁するタイガースの対戦もまた、みどころに富んだシリーズとなりそうである。
J SPORTS 編集部
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