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佐々木朗希(ドジャース)
ロサンゼルスの日本人投手が躍動している。
ドジャースの山本由伸は現地10月1日(日本時間2日)、本拠地『ドジャースタジアム』で行われたレッズとのワイルドカードシリーズ第2戦で先発登板すると、6回2/3を投げ、4安打2失点(自責0)、9奪三振2四球と、エースの面目躍如たる快投を披露し、役目を果たした。
ドジャースはその後、8-2のリードで迎えた8回に、またしてもブルペンが脆弱性を露呈し、2点を献上するも、9回はマウンドに上がった佐々木朗希が、100マイル越えの速球を連発する支配的な投球でレッズ打線をねじ伏せて三者凡退に打ち取り、8-4の勝利を収めた。
2連勝のスイープでシリーズを制したドジャースは、フィリーズとのディビジョンシリーズに臨むこととなった
◆試合結果
レ ッ ズ|2 0 0 0 0 0 0 2 0|4
ドジャース|0 0 1 2 0 4 1 0 X|8
この第2戦はドジャースにとって、エースの山本と、この試合で二塁打3本を含む4安打3打点と大暴れしたムーキー・ベッツが、ともにレギュラーシーズン終盤の好調を維持していることが確認できたなど、ワールドシリーズ連覇へ向け、いくつか大きな収穫のある試合となったが、最大の収穫は期間限定の新クローザー候補に台頭した佐々木の存在であろう。
現地紙『オレンジカウンティ・レジスター』は試合後、電子版に「ドジャースはロウキ・ササキというクローザーを見つけたのだろうか?」と題した記事を掲載。
その冒頭で、「野球ファンであれば、誰であれ1度は贔屓のチームのブルペンに嫌気がさすものだが、今年はドジャースファンの番だ。もしかしたら、これは昨年、リリーバーに大きく依存してワールドシリーズ制覇を成し遂げたドジャースにとって、因果応報の結果なのかもしれない」と前置き。
そして、「それはそれとして、ポストシーズンが経過するなか、その解決策は明らかになっている。それは先発投手に頼って6回、できれば7回を投げ切ってもらい、2025年は大部分でほとんど当てにならなかったリリーフ陣の負担(と依存)を軽減することだ」と断言した。
さらに「水曜の夜、ヨシノブ・ヤマモトは6回2/3を投げ、被安打4で自責のつかない2失点と、正にそれをやり切ったが、彼の降板後、またしてもドン引きしてしまうようなパフォーマンスが繰り広げられた」と続けた。
しかし、「ブルペンの扉が開くたびにファンが目を覆っていた2ヶ月を経て、ドジャースは遂に信頼できるクローザーを見つけたかもしれない。水曜の夜、9回は不安を抱く時間ではなく、変化の喜びに沸く場となった」と伝えた。
続けて記事では、スタジアム内に『ロウキ』コールが響くなか、佐々木が見せた快投について詳報。末尾では、「ドラマは8回に始まった。その後、9回にササキが手際良くレッズを打ち取ったことで、ドラマの幕は閉じた」。
「それだけに、ロバーツ監督はこの若手スターがクローザーを務めることになったのかと問われた」とした上で、同監督による「私は彼を信頼しているし、彼は勝敗に関わる重要な局面で投げることになる。打者に投げ込み、相手と対戦すればするほど、多くを学べる。そうした(試合終盤の)瞬間がロウキにとって荷が重すぎるとは思わない」とのコメントを伝えている。
新クローザー出現と煽るのは時期尚早かもしれないが、佐々木がポストシーズンのデビュー戦でクローザーとしてのポテンシャルを遺憾なく発揮したのは、紛れもない事実である。
J SPORTS 編集部
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