大谷翔平、53号本塁打でリーグトップに並ぶ。指揮官はMVPについて「圧勝だ」と述べる

大谷翔平（ドジャース）

ドジャースが進出を確定させたポストシーズンへ向け、二刀流スターがギアを上げている。

ドジャースの大谷翔平は現地9月20日（日本時間21日）、本拠地『ドジャースタジアム』でのジャイアンツ戦に「1番・指名打者」でスタメン出場。

6回にナショナルリーグのトップに並ぶ、今季53号本塁打を放つなど、3打数1安打1打点2四球2得点の活躍でチームによる7-5の勝利に貢献した。これでドジャースのナ・リーグ西地区優勝のマジックナンバーは3となった。

◆試合結果
ジャイアンツ｜4 0 0 0 0 0 1 0 0｜5
ドジャース　｜2 0 0 2 1 2 0 0 X｜7

『MLB.com』でドジャースを担当するソニア・チェン記者は、試合後に「ショウヘイの53号本塁打がナ・リーグトップに並んだことで、彼の4度目のMVP獲得は目前に迫る」と題した記事を掲載。

その冒頭で、「ドジャースの周辺で聞いてみれば、議論の余地はない。ショウヘイ・オオタニが今年のナショナルリーグのMVPを獲得するべきである」と前置き。

「彼らは、別に今週初めにフィリーズに帯同してロサンゼルスにやって来た、カイル・シュワーバーを軽視しているわけではない。とは言え、投打の両面でチームに影響を与えている選手となると、オオタニに匹敵する選手はいない」とした。

そして、数日前にデーブ・ロバーツ監督が述べた「彼が打棒で成してきたこと、そして今、マウンドで成していることを考えると、圧勝だ。考えるまでもない。ただ、1つ言えるのは、投票する人がただ単に最も簡単な選択肢だからという理由で、投票への倦怠感を見せないことを私は願っているということだ。これは正しい選択肢だ」とのコメントを伝えた

さらに記事では、この日の大谷の本塁打は、今季ドジャースタジアムでの29本目の本塁打であり、これにより大谷は、昨季自身が更新したシーズン28本塁打の球団記録を更新したことを伝えた。

また、二刀流スターが今季の得点をロサンゼル移転後の球団記録となる『141』としたことで、「過去20年間のメジャーリーグで140得点以上をマークしたのは、ロナルド・アクーニャJr.（2023年149得点）とアレックス・ロドリゲス（2007年143得点）に続いてオオタニが3人目」であることを伝えている。

なお、現地20日の試合が終わった時点で、打者・大谷は本塁打（53）でナ・リーグのトップタイにつけているほか、得点（141）、塁打（365）、長打（85）、長打率（.623）、OPS（1.018）、申告敬遠（20）、WAR（7.1）といったスタッツでは、リーグでダントツの首位に立っている。

加えて、大谷は投手としても54奪三振9四球、K/BB 6.00、奪三振率（9回あたり）11.85と、すこぶる優秀な数字をマークしている。ちなみに、参考ながら規定投球回に達したナ・リーグの投手でK/BBトップはソニー・グレイの5.39、そして奪三振率はディラン・シースの11.43となっている。