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菅野智之(オリオールズ)
オリオールズの菅野智之は現地9月13日(日本時間14日)、敵地『ロジャース・センター』でのブルージェイズ戦に先発登板すると、6回63球を投げ、4安打1失点、4奪三振無四球と、効率的にクオリティスタートを達成する快投。
勝利投手の権利を手にして、バトンをブルペンへ渡した。しかし、試合はオリオールズが4-5でサヨナラ負けを喫し、日本人ベテランルーキーには勝敗はつかなかった。
◆試合結果
オリオールズ |2 0 0 0 0 0 0 1 1 |4
ブルージェイズ|0 0 0 0 1 0 0 1 3X|5
前回の登板に続き、今回もピッチャー返しが菅野を襲ったことから、『MLB.com』は試合後に掲載したレポート記事の冒頭で、「土曜の午後、トロントにてさらなる不運がトモユキ・スガノを襲い、またもや早期降板の危機に直面した」と前置き。
「ところが、35歳の日本人右腕は、この不運を自身のMLBルーキーシーズンにおける最も気骨ある登板に変えて見せた」とした上で、「初回の最後のプレーでピッチャー返しが左足に直撃したスガノは、その後も試合に留まり、見事な6回を投げた」と伝えた。
一方、現地ニュースサイト『ボルチモア・バナー』は試合後に掲載したレポート記事の冒頭で、「オリオールズが9回に直面した投手のマッチアップは、トニー・マンソリーノ暫定監督が、63球を投げたトモユキ・スガノの試合はここまでだと判断した7回の初めまで遡ることができる」とした。
その上で、「右腕は初回の最後のプレーで、強烈な打球を左脛に受けながらも、悠々と投げた。彼は足を引き摺りながらフィールドを去るも、その後、好調な状態で復帰すると、6回1失点としたが、マンソリーノ暫定監督はここでブルペンに試合を託した」。
「その後の敗戦には、分析と批評の余地はあるものの、全てはスガノをお役御免とした判断まで遡ることができる」と、早すぎた継投策が敗因となったと論じている。
なお、記事では菅野の左足を直撃した打球の速度が、時速112.6マイル(181.2キロ)だったことを伝えつつ、マンソリーノ暫定監督による「それにしても彼はタフだった」とコメント。
そして、「彼は耐え抜いた。彼は強烈な打球を受けた。彼が戦い抜き、この環境で6回を投げたのを見て、(あの場面での継投は)彼にとっても我々にとっても、この試合を勝ちに行く上で、正しいことだと思ったんだ」とのコメントを伝えている。
J SPORTS 編集部
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