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王子vs.ヤマハ
第96回都市対抗野球大会は大会11日目。9月7日(日)には準決勝の2試合が行われた。第2試合は王子(東海第6代表/春日井市)とヤマハ(東海第5代表/浜松市)の対戦。王子はパナソニック、西部ガス、JFE東日本を倒しての勝ち上がり。ヤマハはHonda熊本、大阪ガス、SUBARUを退けてのベスト4入りだ。
ヤマハの先発は東邦ガスからの補強で、元ヤクルトの吉田大喜。3回で降板したが、きっちり無失点で抑えた。ヤマハは2番手の金原祥太も好投し、打線は5回裏に代打・小林寛弥のセンター犠牲フライで先制する。
王子も先発の新人左腕・樋口新が5回1失点と好投し、6回からはエースの九谷瑠をマウンドに送る。九谷はクラブチーム(矢場とんブースターズ)から入社した25歳の右腕で、今大会は9月1日の1回戦、6日の準々決勝に先発している。「連投」の九谷が、ロングリリーフで流れを変えた。
王子の打線はチャンスを得ながら、なかなか得点に結びつけられていなかったが、8回表に逆転する。二死無走者から二塁打、四球でチャンスを作ると、8番・細川勝平がライト前にタイムリー安打を放ち同点に。続く代打・大杉諒暢がライトに3ラン本塁打を放ち、4-1とリードを奪った。
王子は9回表にも一死1・3塁から内野ゴロで1点を加えて、さらに6番・高垣鋭次のタイムリー二塁打でとどめ。ヤマハも9回裏、7番・大本拓海のソロ本塁打で1点を返したが、試合は6-2で決着した。
王子は21年ぶりの優勝をかけて決勝進出。8日(月)の決勝は三菱自動車岡崎との東海対決になっている。
◆試合結果
王 子|0 0 0 0 0 0 0 4 2|6
ヤマハ|0 0 0 0 1 0 0 0 1|2
◆投手
・王 子:樋口 新、九谷 瑠
・ヤマハ:吉田大喜、金原祥太、梅田健太郎、波多野陽介、有本雄大
◆本塁打
・王 子:大杉諒暢(3ラン)
・ヤマハ:大本拓海(ソロ)
文:大島和人
第96回 都市対抗野球大会
【ハイライト動画】第11日 準決勝 ヤマハ vs. 王子
大島 和人
1976年神奈川県で出生。育ちは埼玉で現在は東京都町田市に居住。早稲田大学在学中にテレビ局のリサーチャーとしてスポーツ報道の現場に足を踏み入れた。卒業後は損害保険会社などの勤務を経て、2010年からライター活動を開始。現在はサッカーやバスケ、アマチュア野球など多彩なボールゲームの現場に足を運んでいる。Twitter(@augustoparty)
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