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山本由伸、9回2二死までノーヒットノーランもドジャースは逆転負け。現地メディアは「ドジャース大惨事」「9月で最も苦い失望」と伝える
MLBコラム by J SPORTS 編集部山本由伸(ドジャース)
ロサンゼルスのエース右腕が、MLBで今季初となるノーヒットノーランまであと一死という無双ピッチンングを披露した。
ドジャースの山本由伸は現地9月6日(日本時間7日)、敵地『オリオール・パーク・アット・カムデン・ヤーズ』でのオリオールズ戦に先発登板。
9回二死までノーヒットノーランの快投を見せるも、結果的に本人にとって最後の打者となったジャクソン・ホリデーからソロ本塁打を喫し、MLBでの自身初の快挙達成は惜しくもお預けとなった。
結局、日本人右腕は8回2/3でMLBにおけるキャリアハイの112球を投げ、1安打1失点、10奪三振2四球の内容で、勝利投手の権利を手に降板した。試合はその後、ドジャースのブルペンが一死を奪うこともなく3失点し、3−4でまさかの逆転負けを喫した。
全国紙『USAトゥデイ』は試合後、電子版に「ドジャース大惨事:ヨシノブ・ヤマモトが9回にノーヒッターを逃し、オリオールズがサヨナラでドジャースを撃破」と題した記事を掲載。
その冒頭で「わずか数分の間に、ロサンゼルス・ドジャースは近代野球の歴史において、ほぼ前例のない感情的に立ち直れない破滅的な経験をした」と前置き。
「エースのヨシノブ・ヤマモトは、ボルチモア・オリオールズに対し、あと一死でノーヒットノーランを達成できるところまで行ったが、二死からジャクソン・ホリデーに本塁打を打たれてしまった」。
「ドジャースのデーブ・ロバーツ監督はマウンドまで歩み寄ると、そのほとんどが相手打者にとって圧倒的だった112球を投げたヤマモトを降板させる際、カムデンヤーズに詰め掛けたビジターのドジャースファンに、帽子を取って敬意を示すよう促した」と伝えた。
その後、記事ではドジャースが逆転された顛末を伝えた上で、2番手でマウンドに上がりつつ、必要だったわずか一死を奪えずに3失点を喫して負け投手となったブレイク・トライネンのコメントを以下のように伝えた。
「本当に言葉がない。僕は単にストライクを投げれば良かったのだが、それができず、自分のキャリアの中で見てきた、ヤマによる最高の登板を台無しにしてしまった。彼はもっと良い結果に値した。打線も、もっと良い結果に値した。僕はただ1つのアウトを取れば良いだけだったのに、それをしなかった」。
また、記事ではこの日のエース右腕のパフォーマンスについて、「平均96.7マイル(155.6キロ)の破壊槌の如き猛烈な速球により、腰砕けとなるスプリットをお膳立てしつつ、スライダーとカーブも交えるなど、破壊力抜群の3球種を駆使した」と要約。
そして、ロバーツ監督による「彼はノーヒッターのチャンスを手にするのに相応しいと感じていた。チームメイトも彼による達成を心底願っていたし、彼を応援していた。私も心からそう願っていた。本当に願っていたんだ」とのコメントを引用。
その上で、「それどころか、ドジャースにとっては失望に満ちた9月で最も苦い失望となった」と伝えている。
J SPORTS 編集部
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