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野球 コラム 2025年8月30日

ダルビッシュが語る「自分との戦い」

MLBコラム by 山田 結軌
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ダルビッシュ有(パドレス)

ドジャースを追撃するシーズン終盤。パドレスはダルビッシュが帰ってきた。8月16日で39歳になった。チーム最年長の大ベテランになり、己の体と向き合う時間が増えている。

「人生は本当早いなと思うんですけど、もう来年40(歳)なので。いろいろ考えるところありますけど、体もいろいろ変化はしてきていますから、相手と戦うだけじゃなくて、登板間は自分との戦いもいろいろある。そういう変化もありますけど、それも楽しみながらできてはいる」

3月の中旬に右肘に炎症を発症し、開幕から負傷者リスト(IL)入り。中4~5日の登板間に入るブルペンでは、投球の強度は落として投げている。

8月22日のドジャース戦(サンディエゴ)は中4日で迎えた。通常は先発2日前に入るブルペンは、登板3日目。同17日のドジャース戦(ロサンゼルス)から、2日後の19日に42球を投げた。いつもなら30球程度の球数だが、やや多めに投げた。

フォーシーム、ツーシームを多く練習したい、という理由。強度を上げた直球系を先発2日前にすると、登板当日までに疲労感が残るため、3日前の投球だった。

「この前のブルペンは真っすぐをグラブサイド(捕手に向かって左側)にちゃんと投げようと、ツーシームを外に低めにミスするのをやめたくて、高めにミスしようとしていた」

右肘の負傷再発を防ぐため、今はブルペン投球の強度に制限がある。この時は42球を投げ、しかも負荷の高い直球、ツーシームを多く投げた。

そのため、先発日までの回復時間を2日設けるために登板3日前に投球練習を行った。調整方法にアレンジをと工夫を重ねて、「自分との戦い」を続けている。

シティーコネクトの特別ユニホームでウオーミングアップに向かうダルビッシュ

8月22日のドジャース戦から中4日で臨んだ同27日のマリナーズ戦(シアトル)では4回4安打4失点で4敗目(3勝)を喫した。

パドレスは中堅手のメリルが左足首の負傷で離脱中。正遊撃手のボガーツは左足の骨折でILに入った。地区優勝を目指して、ドジャースを追撃するには大きな痛手だ。

プレーオフ進出争い、そしてナ・リーグ地区優勝争いを迎えるシーズン佳境。ダルビッシュは「自分との戦い」を制し、チームへの貢献を果たす。

文/写真:山田結軌(MLBジャーナリスト)

山田結軌(やまだ・ゆうき)

山田 結軌

1983年3月生まれ、新潟県出身。立教大時代にJ SPORTSの野球班でプロ野球中継の現場でスコアブックを書くアルバイトを経験した。サンケイスポーツに2007年4月入社、阪神、広島、楽天などを担当し、2016年2月より大学時代から夢みたMLB取材を続けている。2025年2月に18年間務めたサンケイスポーツを退社しフリーに転身。

X(旧:Twitter)
@YamadaMLB

Instagram
yukiyamada_mlb

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