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大谷翔平(ドジャース)
二刀流スターがここへ来て投手としての活躍により、3季連続のMVP獲得を確固たるものにしようとしている。
ドジャースの大谷翔平は現地8月27日(日本時間28日)、本拠地ドジャースタジアムでのレッズ戦に「1番・投手権指名打者」で先発出場すると、マウンド上では5回87球を投げ、2安打1失点、9奪三振2四球と、シーズンハイの奪三振をマーク。
ドジャースの投手として初勝利を挙げた。試合はホームチームが5-1で勝利し、レッズをスイープすることに成功している。
◆試合結果
レッズ |0 0 1 0 0 0 0 0 0|1
ドジャース|0 0 0 4 0 0 0 1 X|5
地元紙『ロサンゼルス・タイムズ』は試合後、「ショウヘイ・オオタニがエースのように投球するなか、ドジャースがレッズをスイープ」と題した記事を掲載。
その冒頭で、「ショウヘイ・オオタニは、今年に入り二刀流を再開して以来、良い投球を見せてきた」と前置きした上で、「とは言え、ようやく一流の先発投手のような投球を見せたのは、この水曜に入ってのことだった」と論じた。
記事では、投手復帰直後の大谷は「すぐさま時速100マイル(160.9キロ)の速球を投げ、えげつないスイーパーで三振の山を築き、今季先発登板した最初の8試合の成績を防御率2.37とし、25奪三振に対してわずか5四球とした」。
復帰当初は1試合あたりのイニング数が少なかったことから「事実上、彼はオープナーだったのだ」とした上で、「最近になり、オオタニは新たな試練に直面していた。5イニングを投げる典型的な先発投手としての起用にゴーサインが出て以来、実のところ、彼は最初の2試合は5回を投げ切れなかったのである」。
「この苦戦は驚くべきものではなく、オオタニは登板した直近2試合で与えた9点のうちの5点を4回か5回に喫していたのである。オオタニの才能を持ってしても、戦術的な錆びつきを解決する余地があるのは明白だった」と、大谷が先発投手として直面していた課題について振り返った。
その上で、記事では「ドジャースがシンシナティ・レッズに5-1で勝利した試合で、オオタニは確かに良くなっていた」とし、「結果だけでなく、そこへ至るプロセスまでもが良くなっていた」とした。
そして、「右腕は5回を投げ切って1失点と好投しただけでなく、新たに予測不可能なアタックのプランを用いて87球を投げるなか、レッズ打線を翻弄したのである」。
「今年これまでのように、速球とスイーパーに頼るのではなく、オオタニはレッズに対して多彩な球種を駆使するなか、カーブはキャリアハイの23球、そしてスプリットはシーズンハイの11球を投げたのである」と、この日の大谷による投球術が勝因となったことを伝えている。
J SPORTS 編集部
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