【横浜好き】夏の甲子園が開幕、ベイスターズの代表校出身選手を調べてみた

横浜DeNAベイスターズ

8月5日に第107回全国高校野球選手権大会が開幕しました。春夏連覇を目指す横浜高出身の選手は、ベイスターズでは筒香嘉智、度会隆輝、松本隆之介の3人がいますが、その他の代表校にも現在ベイスターズでプレーしているOB選手がいます。

7日の試合で1回戦突破を果たした広陵高校（広島県）出身の選手が佐野恵太。高校時代は無名の存在で甲子園出場がなく、最後の夏の県大会も3回戦敗退で終わっていますが、明治大学を経てドラフト9位でベイスターズに入団し、現在に至っています。

ちなみに5学年上で夏の甲子園準優勝投手である野村祐輔（元広島）も岡山県出身で広陵、明治大と同じルートを辿っていますが、中学生時代に所属した硬式野球チーム「倉敷ビガーズ」の先輩でもあった野村は、佐野にとって特別な存在だったようです。

昨夏の甲子園で初優勝を果たした京都国際高校（京都府）は森下瑠大の出身校です。森下は春夏合わせて3度の甲子園出場があり、2年夏には前橋育英高校相手に完封勝利をマークするなど、チームのベスト4進出の原動力となりました。

優勝候補と目された3年春のセンバツは、大会直前にチームの新型コロナウィルス集団感染で出場辞退となり、最後の夏の甲子園もコンディションが整わず、初戦敗退で終わりました。昨年8月に左肘のクリーニング手術を行うなど、プロ3年目でまだ一軍登板がない森下ですが、多彩な変化球を駆使した投球術で将来の先発候補として期待されています。

春準優勝で優勝候補の一角と目されながら、8日の試合で1回戦敗退となった智弁和歌山高校（和歌山県）出身の選手が東妻純平。東妻は甲子園5期連続出場を果たしており、2年春のセンバツでは準優勝を経験しています。高卒6年目の東妻は昨季、一軍初出場を果たした初安打も記録。今季はここまで3試合に出場していますが、打席に立った4打席全て三振で、一軍定着は果たせていません。

栃木県から35年ぶりの出場を果たした青藍泰斗高校出身の選手が益子京右。高校時代は3年夏の県大会ベスト4が最高で、甲子園出場はありませんでしたが、高校通算23本塁打と二塁送球最速1.72秒のスローイングを買われてドラフト5位での入団となりました。

プロ3年目に一軍出場を果たし、昨季はイースタン・リーグで70試合出場と二軍の正捕手格となっていますが、今季も一軍出場はなく、層の厚い捕手争いに食い込めるか、そろそろ正念場と言えるシーズンとなりそうです。

育成枠では、6日に初戦突破を果たした仙台育英高校（宮城県）出身の西巻賢二がいます。今回も優勝候補の一角に目される名門校の仙台育英ですが、西巻は春夏合わせて3度の甲子園出場。

1年生ながらベンチ入りを果たした夏の甲子園では全試合出場を果たし、チームの準優勝に貢献しています。東北楽天、千葉ロッテを経て47試合の一軍経験がある西巻ですが、24年以降は一軍出場がなく、今季も支配下復帰は果たせませんでした。

もう1人、内野手の高見澤郁魅は敦賀気比高校（福井県）の出身。甲子園は春夏合わせて3度の出場で、2年夏の3回戦進出が最高ですが、3年春のセンバツでは大阪桐蔭高の前田悠伍（現福岡ソフトバンク）から2安打を記録しています。

今季はここまでイースタン・リーグで34試合に出場して打率.198、2本塁打、11打点と、支配下のレベルにはまだまだ達していませんが、元オリックス選手の父親譲りの長打力で将来を期待されています。

今年は大阪桐蔭高校（徳山壮磨、松尾汐恩）、青森山田高校（京田陽太、三森大貴、堀岡隼人）など、有力校と目され、OBも多い高校が出場を逃していますが、今年の甲子園出場校に、近い将来ベイスターズのユニフォームを着る選手がいるのか。楽しみにしながら観戦したいと思います。

文：大久保泰伸