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菊池雄星(エンジェルス)
エンジェルスの菊池雄星は現地8月4日(日本時間5日)、本拠地『エンジェル・スタジアム』でのレイズ戦に先発登板。
序盤こそ球数を必要としたものの、結果的には6回105球を投げ、4安打1失点、7奪三振2四球と、現地6月25日のレッドソックス戦以来となるクオリティ・スタート達成の快投で今季5勝目(7敗)を挙げた。
◆試合結果
レ イ ズ|1 0 0 0 0 0 0 0 0|1
エンゼルス|0 2 2 0 0 1 0 0 X|5
現地紙『オレンジカウンティ・レジスター』は試合後、電子版に「ユウセイ・キクチが快投により、エンジェルスによるレイズ戦の勝利に貢献」と題した記事を掲載。
その冒頭で、「エンジェルスの左腕、ユウセイ・キクチは月曜の夜、勝利投手の権利が得られるほど、長くマウンドに留まるようには見えなかった」と前置きし、「彼はタンパベイ・レイズに対して、最初の3回を投げ抜くのに71球を要し、シリーズ3連戦の初戦でブルペンを騒がせる原因を作った」とした。
「しかしながら、どういうわけか、キクチはその後の3回で落ち着きを取り戻し、5-1で勝利した試合で、エンジェルスに十分なリードを築く暇を与えた」と伝えた。
これで左腕は今季の防御率をキャリアベストのペースとなる3.22としたわけだが、『MLB.com』は、そんな菊池の好調の要因について、彼が今春導入したばかりの新球種を早々に見限ったところにあると論じている。
同サイトのデビッド・アドラー記者は、現地4日付で「エンジェルスのエースがエグい新球種を投げなくなった理由」と題した記事を投稿し、その冒頭で「メジャーで好投手になりたければ、エグい新球種を追加すれば良い」と前置き。
しかし、「エンジェルスの左腕、ユウセイ・キクチはそう簡単に行かないときもあることを発見した」とした上で、「新しいスイーパーを投げないというキクチの強い意志こそが、2025年に彼が2度目のオールスター選出を成し遂げた理由だ」と伝えた。
同記者は、菊池が今年のスプリングトレーニングから実戦投入していたスイーパーをレギュラーシーズン2試合目の登板で使用しながらも、「その際、キクチは速球が勢いを失い、スライダーやカーブといったその他の変化球も本来の変化をしていないことに気付いた」とした。
そして、「元凶はスイーパーだった」とした上で、スイーパーを投じる際は投球する腕の角度が他の球種よりも低くなるのだが、これがその他の球種を投げる際のメカニクスに悪影響を及ぼしていることを、菊池が突き止めたと続けた。記事によると、菊池はスイーパーを見限ったことで、投球のメカニクスを改善させたとのこと。
さらに記事では、「キクチにとって最も効果的なのはスイーパーではない。そして、彼はスイーパー抜きでも、圧倒的な力を見せることができる」とし、「彼は4月以降、スイーパーを投げていないが、その後の彼はかなり良くなった」と論じた。
そして、「しかし、将来はどうなのだろうか?例えば、オフシーズンを通して取り組み、彼のメカニクスに影響を及ぼさないことが確認できたのであれば、再度、スイーパーをレパートリーに戻すこと検討するのだろうか?」と疑問を投げかけた。
これについて、「キクチはこの質問に対して回答するのに、通訳を必要としなかった」とした上で、「エンジェルスのエースは英語で即座に、『もうスイーパーは投げないよ』と答えた」と伝えている。
J SPORTS 編集部
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