【広島好き】ファビアンがオールスター出場。そこで球宴に出場したカープの外国人野手を調べてみた

ファビアン（カープ）

7月23・24日に行われる『マイナビオールスターゲーム 2025』に、S・ファビアンが出場することになりました。

ファビアンは来日1年目の今季、7月7日終了現在でリーグトップの打率.308、10本塁打、40打点はいずれもリーグ4位タイの好成績で、監督推薦によってオールスター出場が決まりました。

ファビアンはチームの外国人野手として、2016年のエルドレッド以来のオールスター出場となりますが、今回は1975年のリーグ初優勝以降、オールスターに出場した外国人野手について調べてみました。

◆ホプキンス、カープの初優勝に貢献

まずは初優勝の翌年、1976年に監督推薦で出場したのがG・ホプキンスです。ホプキンスは来日1年目の1975年に130試合フル出場で33本塁打、91打点をマークして球団創設25年目の初優勝に貢献しました。

当時は3試合制だったオールスターでは、3試合いずれも代打出場で3打数2安打。シーズンでは117試合出場で打率.329、20本塁打、69打点をマークしましたが、医科大学への進学など個人的事情もあり、翌年は南海ホークスに移籍しています。

◆ギャレット、オールスター史上初の1試合3発

そのホプキンスに代わる外国人選手として、カープに入団したA・ギャレットは、来日2年目の1978年にオールスター出場。1年目から打率.279、35本塁打、91打点と好成績を残したギャレットは、この年も40本塁打、97打点と打撃タイトルを争う活躍を見せました。

オールスターでも、第1戦に7番・レフトでスタメン出場し、第1打席に本塁打を放つと、4回には2打席連続となる本塁打、8回の第4打席でも本塁打を放ち、オールスター史上初の1試合3本塁打でMVPを獲得しています。

外野手登録でしたが、アメリカ時代に経験のある捕手としても12試合に出場するなど、話題を呼んだギャレットは、1979年に打率.225と不振でこの年限りでの退団となりましたが、最後のシーズンも27本塁打を放っています。

◆ライトル、山田久志から本塁打を放つ

ギャレットと同年に入団したG・ライトルは、1981年にオールスター出場。来日1年目の1977年から打率.301をマークするなど、強肩強打の外野手として活躍したライトルは、連続日本一となった1979、80年もチームの主軸として活躍し、80年には日本シリーズMVPにも輝いています。

初出場となったオールスターでは、第1戦に6番・ライトでスタメン出場し、第2打席に全パ・2番手の山田久志（阪急）から、ライトへ本塁打を放ちました。シーズンでは打率.318、33本塁打、100打点とキャリアハイの成績で、南海に移籍した1983年まで日本で7年間プレーしています。

◆ラロッカ、21世紀で最初に出場した野手

世紀が変わって2004年にカープの外国人野手として、久しぶりにオールスター出場を果たしたがG・ラロッカです。来日1年目から前半戦だけで26本塁打と打棒爆発したラロッカは、監督推薦でオールスターに出場。

第1戦は代打出場で三振、3番・指名打者でスタメン出場した第2戦は第1打席で安打を放ちましたが、1打席のみで交代しています。

シーズンでは最終的にタイトルこそ、最高出塁率のみでしたが、打率.328、40本塁打、101打点とハイレベルな成績を残しています。2005年限りでのカープ退団後も東京ヤクルト、オリックスに移籍し、NPBで7年間プレーしました。

◆エルドレッド、球宴MVPを獲得後は本塁打王に

2014年には一塁手部門でキラ・カアイフエ、外野手部門でB・エルドレッドがファン投票で出場しています。来日2年目のキラは、2試合で4打席ノーヒットに終わっています。

その一方で、第1戦に4番・レフトでスタメン出場したエルドレッドは、本塁打を含む2本の適時打で3安打4打点と活躍し、MVPを獲得しました。

キラはシーズンでは88試合出場で打率.257、11本塁打、40打点に終わり、この年限りでチームを去っていますが、エルドレッドは37本塁打で本塁打王のタイトルを獲得。

シーズン打率.294、21本塁打をマークした2016年には、選手間投票でカープの外国人野手では初となる2度目のオールスター出場（2試合で4打数1安打）を果たすなど、NPBでは7年間プレーしています。

文：大久保泰伸