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山本由伸(ドジャース)
MLBキャリア初となるオールスターゲーム選出を果たしたロサンゼルスのエース右腕が、まさかのKOとなった。
ドジャースの山本由伸は現地7月7日(日本時間8日)、敵地『アメリカンファミリー・フィールド』でのブルワーズ戦にチームの連敗脱出を期して先発登板。
しかし、2/3イニング、41球を投げ、4安打2四球5失点(自責3)としたところで無念の降板となり、MLBキャリア最短KOを更新してしまった。試合はドジャースが1-9で敗れ、連敗は今季ワーストの4となり、日本人右腕には黒星がついた。
◆試合結果
ドジャース|0 0 0 0 0 0 0 1 0|1
ブルワーズ|5 0 0 0 2 0 2 0 X|9
現地紙『オレンジカウンティ・レジスター』は試合後、電子版に「ドジャースはヨシノブ・ヤマモトのMLBキャリア最短先発登板で壊滅」と題した記事を掲載。
その冒頭で、「MLBオールスターゲームに初めて選出された日曜日は、ヨシノブ・ヤマモトにとって、野球人生最高の日の1つとなった」と前置きし、「月曜日は最悪の日の1つだった」とした。
その上で、「ヤマモトは5失点を喫し、遊撃手ムーキー・ベッツの送球エラーもあって1回を投げ切れず、MLBにおける2シーズンのキャリアで最短の先発登板となり、ドジャースがミルウォーキー・ブルワーズに1-9で敗れる原因を作った」と伝えた。
記事では、山本が初回に二死2・3塁のピンチを迎えながらも、打席に入ったアンドリュー・ボーンに対し、カウント2-2と追い込んだことから、「ヤマモトはあと1球で無傷で切り抜けられるところだった」とした。
そして、この打席で投じた4球目のスライダーを左中間スタンドへの3ランとされた場面について振り返りつつ、「ロバーツ監督は、結果的に試合の鍵を握ることになったこの打席での配球に不満を抱き、ボーンに対する5球のうち、スライダーを4球投げたことについて、『スライダーを投げ過ぎたと思う』と述べた」と伝えた。
さらに記事では、明らかに苛立っていたロバーツ監督の「彼(山本)は中速で回転の効いた球をゾーンに、とても良い感じで投げ込むんだ。そしてボーンは1打席でそれを4球見たのだが、最後の投球は良くなかった」。
「1球で試合が台無しになったとは言いたくないし、そんなことは信じていない。ただし、そういう意味であの場面を振り返ると、あの本塁打もそうだし、その後の四球とエラー、そして投球数など、私にとって彼は余りにストレスとなっていた」とのコメントを掲載した。
山本はこのまま行くと、オールスター前は現地7月13日の敵地ジャイアンツ戦が最後の先発登板予定となっている。捲土重来を果たした上で、気持ち良くオールスターゲームを迎えたいところだ。
J SPORTS 編集部
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