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サンディエゴで3度目のライブBPに臨む大谷
ドジャースの大谷翔平(30)がパドレス戦前に、2023年9月19日に受けた2度目の右肘手術(トミー・ジョン手術)後、3度目となるライブBPに登板した。
ピッチコムとピッチクロックを使用するなど『本番モード』で臨み、3イニングと打者11人を想定した。44球を投げ、ヒット性の打球は1本、6三振。直球は93~96マイル(約149~154キロ)で変化球はすべての球種を投じた。
「すごくよかった。対戦した2人(マイナー選手)は『キレがすごかった』との感想だった。とてもいい1日になった」
試合前、試合後も大谷に取材対応はなかった。最初のライブBPの5月25日では、笑顔があふれ、マウンドから投げる喜びに満ちていた。
しかし、この日は笑顔を『封印』して、力強く腕を振った。打者は右打者と左打者が1人ずつ。自軍のマイナー選手が相手だったが、ピッチコムから自らが投げる球種を選択するなど、試合の緊張感に近づけた。
「おそらく、ショウヘイはすぐにメジャーリーグの試合で投げたくてたまらないだろう。でも、チームとしては、焦らずにうまく(リハビリ過程を)進めることができていると思う」
大谷が張り切り、メジャー復帰を急ぐ気持ちを汲み取り、ロバーツ監督がコメント。
順調なステップアップに、オールスター前の復帰の可能性について質問が飛び「ゼロ%ではないね、ゼロより高い」と笑顔もこぼれた。
しかし、実際には球団と執刀医のエルトラッシュ医師ら、メディカルチームの方針で慎重を期してリハビリは進められている。現実的には後半戦での、投手復帰の可能性が高い。
今後は、遠征に伴う移動や試合時間などのスケジュールで大谷の負担が大きくならないように調整しながら、基本的には週に1度のライブBPを続ける。強度を上げながら、80~90球を投げ、登板後の中5~6日での回復ペースが手術前の感覚に近くなれば、メジャーマウンドが近づく。
ライブBP登板後に笑顔をみせる大谷
この日は、走者を想定してセットポジションでは二塁方向に視線を送るなど試合をイメージ。クイックモーションなども取り入れた。登板ごとに投球の強度は増し、試合の内容に近づく。DHとして公式戦に出場を続けるため、一般的なリハビリのプロセスとして行うマイナー戦での登板はできない。
自身の経験を頼りに唯一無二の道を歩む。順調なら、二刀流の完全復活は1カ月半後だ。
文/写真:山田結軌(MLBジャーナリスト)
山田 結軌
1983年3月生まれ、新潟県出身。立教大時代にJ SPORTSの野球班でプロ野球中継の現場でスコアブックを書くアルバイトを経験した。サンケイスポーツに2007年4月入社、阪神、広島、楽天などを担当し、2016年2月より大学時代から夢みたMLB取材を続けている。2025年2月に18年間務めたサンケイスポーツを退社しフリーに転身。
X(旧:Twitter)
@YamadaMLB
Instagram
yukiyamada_mlb
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