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今永昇太(カブス)
カブスの今永昇太は現地4月22日(日本時間23日)、本拠地リグレーフィールドでのドジャース戦に先発登板すると、6回途中101球を投げ、6安打5失点(自責2)、6奪三振2四球と力投し、勝利投手の権利を持ってブルペンにバトンを渡した。
しかし、2番手のブラッド・ケラーが1/3で5失点としたことで、左腕の勝利は消滅。それでも試合は、9回裏にミゲル・アマヤのソロ弾で同点に追いついたカブスが、10回サヨナラで勝利した。
◆試合結果
ドジャース|3 1 0 0 0 1 5 0 0|10
カ ブ ス|5 0 0 0 2 0 0 2 1|11
また、「3番・指名打者」でスタメン出場した鈴木誠也は、初回に2点適時二塁打を放つなど、5打数2安打2打点のパフォーマンスで、チームの勝利に貢献した。また、惜しくもクオリティ・スタート達成を逃した今永は、防御率を2.38とやや増加させるも、ナ・リーグ10位の高水準を維持した。
そんなシカゴの左腕について、スポーツイラストレイテッド誌が、とあるスタッツに注目している(以下の数字はいずれもこのドジャース戦前のもの)。
同誌はこの試合が始まる前のタイミングで電子版に「シカゴ・カブスのエースが、主要アドバンスドメトリクスで今季MLBのトップに君臨」と題した記事を掲載した。
その副題は「快調なスタートを切ったシカゴ・カブスは、攻撃陣が成功の最前線に立っているが、彼らのエースもまた同様にこれまでのところ素晴らしい活躍を見せている」として、記事の冒頭で開幕ダッシュの原動力となっている打線の成績について触れた。
「とは言っても、このチームで好調なのは攻撃だけに止まらず、投手陣もまた、開幕からの数シリーズで見事な活躍を見せている」とした上で、これまでの左腕について以下のように振り返った。
「その大部分を支えているのがエースのショウタ・イマナガであり、彼は今季先発した最初の5試合で、完全に圧倒的な投球を見せている。2024年オールスター選出の彼は、2025年もその才能を再び証明しており、これまで28回1/3を投げて、防御率2.22、WHIP 0.988、2勝1敗、21奪三振、10四球をマークしている」。
続けて記事では、「イマナガの成功における最も重要な要素の1つは、彼の空振りを誘う能力であり、今季はそれが誰も予想し得なかったほどの割合となっている」と、好調の今永を支える要因について指摘した。
その上で、「今季、打者100人以上と対戦した投手の中で、イマナガはスイング率でトップに立っており、『ベースボール・サバント』によると、彼の投球の56.4%はスイングされているとのこと」。
「これに加え、彼の空振り率も27.8%と高い数字となっており、これはMLBで同じグループに入る投手の中では24位タイの数字となる」と伝えている。
さらに記事では、「彼がこれほどの成功を収めている理由が、フォーシームの活用に大きく依存しているところにあるのは、最も興味深い点」とし、左腕のフォーシームについて、縦横の両方向で平均より変化がかなり大きい点を指摘した。
そして、「この動きにより、彼は色々な球種を混ぜるなかで、それらを同じように見せながら、最終的にコンタクトのポイントでは、異なる場所に収まるように投げられているのだが、これはメジャーのエリートレベルの投手によく見られる特徴だ」と論じている。
また、記事では今季の今永が投げる腕の角度を、「3度下げて、40度から37度にしたことが奏功している」点について触れた。
その上で、「ここ数年のオフシーズンではデータが蓄積され、コーチたちが、腕の角度が投球に与えるインパクトの大きさへの理解を更に深めたことから、多くの投手が特にこの部分を変えてきたのだが、カブスが彼らのエースのとって最適の組み合わせを見つけたのは明らかである」と伝えている。
J SPORTS 編集部
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