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AI予測の答え合わせ:鈴木誠也編
2024年シーズンの開幕前、AIによる選手成績を予測するコラムを掲載した。今シーズンも3月に掲載する予定だが、それに先立ち、昨季のAI予測がどれほど当たったのか?答え合わせをしてみよう。
★AIが予測する鈴木誠也のMLB2024シーズン成績
https://news.jsports.co.jp/baseball/article/20190310226726/
結果的に総括すると、カブスの鈴木誠也にとって、メジャー3年目となった2024年は、シーズン序盤のケガが悔やまれる1年となった。
何しろ、シカゴの和製スラッガーはスプリングトレーニングで打率.469、OPS 1.593と、超人的な数字をマークすると、開幕後もその好調を持続させ、4月15日に負傷者リスト入りするまで12試合に出場した同月は、月間成績をスラッシュライン、打率.341/出塁率.415/長打率.614、OPS 1.029、としていたのである。
離脱から約1ヶ月後の5月中旬にメジャー復帰を果たした鈴木だったが、その5月から6月にかけては打撃成績がやや低迷してしまい、7月に入る頃にようやく調子を取り戻すと、最終的にはポストシーズン進出を逃したチームにあって、以下の成績を残した。
585打席 512打数 145安打 247塁打
91単打 27二塁打 6三塁打 21本塁打
74得点 73打点 16盗塁 63四球 160三振 6死球
スラッシュライン.283/.366/.482 OPS .848
参考までに2023年シーズンの成績を記しておこう。
583打席 515打数 147安打 250塁打
90単打 31二塁打 6三塁打 20本塁打
75得点 74打点 6盗塁 59四球 130三振 2死球
スラッシュライン.285/.357/.485 OPS .842
2023年も負傷離脱しており、打席数や打数、さらには安打に関する数字や得点、打点などはほぼ同様で、盗塁のみ大幅に増えているが、これはルール改正による影響であろうことは容易に想像できる。
こうして見ると、打撃成績は現状維持という結果になったわけだが、チーム内での立ち位置となると、規定に達した選手では、鈴木の打率、出塁率、長打率、そしてOPSは堂々のトップだった。
2024年はその先年に輪をかけて、押しも押されもせぬ主軸であったことが分かる(余談ながら、『MLB.com』はシーズン終了後、鈴木を「2024年に賞を逃した選手のオールMLBチーム」の右翼手に選出している)。
では、ここでシーズン開幕前にAIが予測した数字を振り返っておこう。
579.4打席 504.4打数 135.6安打
232.2塁打 84.2単打 27二塁打 3.4三塁打 20.9本塁打
77得点 73.3打点 7盗塁 57.9四球 130三振 12.4死球
スラッシュライン.269/.355/.460 OPS .816
言ってみれば、面白味のない予測なのだが、当たる予測というのは、得てしてこういうものなのだろう。注目すべきは、打席数と安打数がニアピン賞とも言うべき数字になっており、AIは2024年も鈴木が一時的に戦線離脱することを予測していたのである。
あるいは、前年にあったのだから、また起こるだろうという、安易な理由付けによるものなのかもしれないが、この世界は結果が全てであり、この点は素直に評価すべきだろう。
また、打撃成績は結果として全体的に過小評価となったわけだが、二塁打、本塁打、打点を的中させたのは、瞠目に値する。
死球爆上がりの大胆予測は、勇み足となったわけだが、これとて、大幅に増えたと言う点では、方向性として間違っておらず、ここに関してはその果敢な予測に拍手すら送りたくなる。
穿った見方をすると、手堅い予測が功を奏しただけという噂もあるが、この予測に関しては、AIの面目躍如と言うことにしておこう。
J SPORTS 編集部
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