吉田正尚、出場初戦で3打数2安打3打点と猛アピール

吉田正尚（レッドソックス）

メジャー3年目を迎えるレッドソックスの吉田正尚がこの春初の実戦で開幕ロースター入りへ打棒で猛烈にアピールした。

吉田は現地3月2日（日本時間3日）にフロリダのジェットブルーパークで行われた、メッツとのスプリングトレーニングの試合に「5番・指名打者」でスタメン出場。

一死満塁で訪れた初回の第1打席で、右翼線へ2点適時エンタイトル二塁打を放つなど、3打数2安打3打点の活躍でしっかりと結果を残した。

これについて『MLB.com』でレッドソックスを担当するイアン・ブラウン記者は、同日付で「ヨシダのソリッドな春のデビューにより、レッドソックスのロースター争いがより興味深いものに」と題した記事を投稿。

その冒頭で「レッドソックスがラファエル・デバース、アレックス・ブレグマン、クリスチャン・キャンベル、そしてボーン・グリソムに関するポジションの並びを解決しようとしているなか、そこまで話題に上がらないのがマサタカ・ヨシダの名前だ」と前置き。

「日本での好成績を引っ提げ今年でメジャー3年目を迎えるヨシダは、日曜に行われた自身にとってのスプリングトレーニング最初の試合で、打席に入れば、まだ価値を示せることを改めて思い出させた」とした。

その上で、「キャンプ序盤は、アレックス・コーラ監督が『大きな手術』と表現した右肩関節唇断裂の手術からの回復に努めていたことで遅れの出ていたヨシダが、ジェットブルーパークでボストンがメッツに6-4で勝利した試合の初回に、満塁打で打席に入り、堂々たる登場を遂げた」と伝えた。

続けて同記者は、「左翼か指名打者か、あるいはそのコンビネーションになるのか、ヨシダが2年前に彼がやって来た時よりも層の厚くなったロースターでどうフィットするかはまだ未定だが、コーラ監督はヨシダの打棒に時間を作るだろう」と推測。

さらに、「ヨシダはまだ投球プログラムの初期段階にあるため、レッドソックスが開幕戦のロースターにヨシダを入れるかどうかは確実ではない」とし、コーラ監督による「彼はまだ45フィート（13.7m）を投げている段階だ。まだ、そこまで長い距離ではないが、今後どうなるかだ。様子を見てみようと思う」とのコメントを掲載。

続けて指揮官が、「今、健康なマサが戻って来てくれることに、我々は心を躍らせている。彼が復帰してストライクゾーンを支配し、また鋭い打球を飛ばしてくれることを確信している。それは見ていて楽しくなることなんだ」と述べたと伝えている。

なお、この春に同サイトが発表した開幕戦の予想スタメンで、吉田は「6番・指名打者」と予想されており、ファングラフスは開幕戦ロースター予想で、対右投手の指名打者としてのロースター入りを予想している。