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野球 コラム 2024年12月26日

「世界一の選手」を目指す佐々木朗希が選ぶ球団は

野球好きコラム by 山田 結軌
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佐々木朗希の代理人を務めるウルフ氏=ウインターミーティングにて

まさに“水面下”でプロセスが進んでいるようだ。ロッテからポスティングシステムでメジャー移籍を目指している佐々木朗希投手(23)は12月9日に渡米し、ロサンゼルス近郊に滞在しながら、移籍先を熟考していた。

「一度しかない野球人生で後悔のないように、マイナー契約からはい上がって世界一の選手になれるよう頑張ります」

交渉が解禁された12月10日には、海を渡る決意のコメントをロッテ球団の広報を通じて発表した。獲得を望む球団は、プレゼンテーション資料を佐々木サイドに送り、選抜された数チームが佐々木との直接面談に臨む、という流れだ。

代理人を務めるワッサーマンのジョエル・ウルフ氏(54)によれば「彼はクリスマスの前に休暇で日本に帰る予定。おそらく1、2週間は日本に滞在する。そして、彼が米国に戻って、いくつかの都市を視察するか、あるいは球団と直接ミーティングをするかを話し合って決めるだろう」と説明している。

米メディアによるとここまで佐々木と直接、面談を実現させた球団はヤンキース、メッツ、カブス、レンジャーズ、ホワイトソックス、ジャイアンツの6球団とされる。有力候補として挙げられるドジャースとパドレスは、面談の機会があったのか不明だ。もしかしたら、その2球団は書類選考と“1次面接”を経ずとも“シードチーム”として次回の再渡米時に面談をする予定なのかもしれない。

今オフ最大の注目だったフアン・ソト外野手(26)がメッツと15年総額7億6500万ドル(約1147億5000万円)で契約。次の目玉は佐々木で劇的な交渉の進展は、年明けの再渡米時を待つことになる。佐々木は25歳未満のMLBドラフト対象外選手のルール上、契約は1月15日以降。しかし、就労ビザ申請の都合上、契約可能日から数日以内で決着はつくはずだ。MLBでのフリーエージェント(FA)ではないため、佐々木は今回契約する球団と基本的には、FAになるまで6シーズンを過ごさなければいけない。ロッテ入団時は、ドラフトくじ引きという運と縁に委ねらえた。今回は、実質的には佐々木に選択権がある。

「マイナー契約からはい上がって世界一の選手」という目標のため、どこか一番ふさわしいのか。決断の日はそう遠くない。

MLB(メジャーリーグ)

(文・山田結軌=サンケイスポーツMLB担当)

山田結軌(やまだ・ゆうき)

山田 結軌

1983年3月生まれ、新潟県出身。立教大時代にJ SPORTSの野球班でプロ野球中継の現場でスコアブックを書くアルバイトを経験した。サンケイスポーツには2007年4月入社。阪神、広島、楽天などを担当し、2016年2月より大学時代から夢みたMLB取材を続けている。

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