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野球 コラム 2024年10月31日

ヤンキースの敗戦、ニューヨーク地元メディアの怒り

MLBコラム by J SPORTS 編集部
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ヤンキースvs.ドジャース

2024年のワールドシリーズは、第5戦で5点のビハインドをひっくり返したドジャースが4勝1敗で制覇し、大谷翔平がワールドチャンピオンの一員となる念願を叶えて幕を閉じたわけだが、ヤンキースの負け方が負け方だっただけに、ニューヨークの地元メディアに言いたいことが、山ほどあったであろうことは想像に難くない。

試合の分水嶺となったのは、それまで5-0でリードしていたヤンキースの5回の拙守だった。アーロン・ジャッジが凡フライを落球すると、名手アンソニー・ボルビーが悪送球で状況を悪化させ、その後、二死満塁としたところで、平凡な一塁ゴロに対してゲリット・コールがベースカバーに入らず、ドジャースに1点を献上。

そこからフレディ・フリーマンと、テオスカー・ヘルナンデスに連続で2点適時打が生まれ、ドジャースは無得点で終わっていたはずのイニングで同点に追いついたのである。

これについて、地元紙『ニューヨーク・ポスト』は試合後、電子版に「ワールドシリーズの惨敗は、アーロン・ジャッジ時代のヤンキースの欠陥をすべて示している」と題した記事を掲載。

その冒頭でスプリングトレーニングの序盤、一塁ゴロで投手がベースカバーに入る練習を繰り返し行うのが風物詩となっていることに触れ、「これはルーティンである」とし、続けて「これは最も基本的なプレーが正しくエクセキュート(遂行)されていることを確認するために行われている」とした。

その上で、「それゆえ、そのプレーが恐らくここまで到達した球団の中では最も技術的に不安定なチームだった、2024年のヤンキースをエクセキュート(処刑)したのは、全くの符合と言えよう」と伝えた。

続けて記事では、エラーが続いた5回について、「ヤンキースはドタバタ喜劇となった5回に、彼らのグレイティストヒット(ベストヒット集)、あるいはよく知られている言い方をするとエラーとなるが、それらを披露しつつ、それでもアンソニー・リゾとゲリット・コールが、ベースボール初級編のプレーを完結させていれば、(無傷で)生還できていたところだった」。

「しかし、ここでワールドシリーズでは、恐らくビリー・バックナー(1986年のワールドシリーズ第6戦で一塁ゴロをトンネル)以来となる大失敗をやらかしたのである」と皮肉交じりに振り返り、このシリーズについては、「ヤンキースは第1戦と、MLBの2024年シーズン最後の試合に敗れたが、それは野球が下手だったからだ」と断言。

そして、「この2試合で、彼らは世界で最も親切なサンタのように、余分な90フィート(塁間の距離)を手渡した。彼らは彼らに足りない技術ほど才能は不足していなかったが、その技術不足が歴史の代償となったのである」とまとめた。

その後、記事ではヤンキースの先制まで遡ってこの試合の全体を要約。そして、くだんの『ベースボール初級編』のシーンを再び振り返り、「ルーティンがルーティンでなくなった」「ヤンキースは2024年のヤンキースになっていた」と批評。

そして最後は、「そのようなわけで、2024年のヤンキースのストーリーは完結した。有利なドローの恩恵に授かり、ワールドシリーズに到達するには十分なタレントを擁していたが、ヘビー級の対戦相手を打ち負かすには、またしても技術的な安定感が十分ではなかった」との文章で、記事は締めくくられている。

J SPORTS編集部

J SPORTS 編集部

 

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